日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、硬水が髪に与える影響について教わったよ。海外旅行や出張先で、髪がまとまりづらくなったりすることがあるけど、それぞれの地域の水質による影響もあるんだって。硬水と軟水の違いから、硬水によって起こり得る髪のトラブル、硬水による髪への影響を抑えるための対策まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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硬水・軟水とは?地域で変わる水の硬度
硬水・軟水の特徴は以下の通り。
硬水・軟水とは?
水は、1Lあたりのカルシウムやマグネシウム(金属イオン)などのミネラルの含有量を表す硬度の数値によって、硬水と軟水に分類される。
WHO(世界保健機関)の基準により、1Lあたり120mg以上のミネラルが含まれている水は硬水、120mg未満の水は軟水と定められている。
飲料水としては、硬水は口当たりが重く苦味を感じ、軟水はまろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴といわれている。日本の水道水や国産のミネラルウォーターのほとんどは軟水。
水の硬度は地域で変わる
水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、地下の岩石から時間をかけて溶け出すため、水の硬度は地質や地形によって変化する。
雨や雪解け水が山から流れる際、傾斜がゆるやかでミネラル豊富な地質(石灰岩)をゆっくりと流れる場合は、ミネラル成分を多く含むため硬水となる。一方、山の傾斜がきつく、水の流れが速い地形では、溶け出すミネラル成分が少なくなるため軟水になる。
傾斜が急な山が多く、山から海への距離が近い地域は、地下水の硬度が低くなりやすいため、日本やベトナム、オーストラリアの一部の地域などは軟水が多い。
石灰岩地質が多く、水の滞留年数が長い地域は、地下水の硬度が高い傾向があるため、ヨーロッパやロシア、北米などは硬水が多い。
硬水によって起こり得る髪のトラブル
海外で髪を洗うとごわごわして感じるのは、水の硬度が原因のひとつ。
日本向けのシャンプーやトリートメントは軟水での使用を想定して作られているため、硬度が高くなると、期待通りの使用感や仕上がりにならない可能性もある。
硬水で髪を洗うことで起こる可能性がある髪への影響は以下の通り。
髪がごわつく
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが髪に付着すると、髪がごわついたりきしんだりする。
シャンプーの成分は硬水のミネラル成分と化学反応を起こすことで凝固し、洗浄力を失う。凝固すると水に溶けにくくなるため、髪に残りやすく、ごわつきの原因になる。
シャンプーの泡立ちが悪くなる
硬水に多く含まれているカルシウムやマグネシウムといった金属イオンが、シャンプーに含まれる界面活性剤と結合物を作る。これによりシャンプーの泡立ちが悪くなり、髪同士の摩擦が増えて手触りが低下し、ごわつきやすくなる。
界面活性剤の作用が妨げられることで汚れも落ちにくくなり、頭皮のべたつきやにおいの原因になることもある。
トリートメントの効果が低下する
髪はダメージを受けるとマイナスの電荷を持った部分が露出するため、プラスの電荷を持っている金属イオンがダメージ部分に吸着しやすくなる。
トリートメントは、ダメージ部分に吸着することで効果を発揮するものの、金属イオンによってトリートメント成分の吸着が阻害されるため、効果が十分に発揮できなくなる。
硬水で髪がごわつかないためにできること
硬水で髪を洗う際、髪がきしんだり、ごわついたりしないためにできることは以下の4つ。
●硬水に対応したヘアケア製品を使う
●すすぎだけ軟水のミネラルウォーターを使用する
●軟水化できるシャワーヘッドを使用する
●洗い流さないトリートメントで保湿する
硬水に対応したヘアケア製品を使う
軟水の日本では、シャンプーに陰イオン界面活性剤が多く使われており、陰イオン界面活性剤は硬水との相性がよくない。
海外旅行などで硬水の地域において、シャンプーの泡立ちが気になる場合は、現地で販売されているものを使用する。
すすぎだけ軟水のミネラルウォーターを使用する
髪に硬水の成分が残っているとダメージや乾燥の原因となるため、最後のすすぎの工程で軟水のミネラルウォーターを使用し、硬水の成分を洗い流す方法もある。
硬水の地域に短期滞在する際の対策にもなる。
軟水化できるシャワーヘッドを使用する
長期で海外に滞在する場合などは、毎日ミネラルウォーターですすぎ洗いをするよりも、軟水化できるシャワーヘッドのほうが使いやすい。
軟水化機能があるシャワーヘッドに変えると、硬水を軟水に変えられるだけでなく、塩素も取り除けるため、髪のごわつきやパサつきを抑える効果がある。
ミルクタイプの洗い流さないトリートメントで保湿する
ミルクタイプの洗い流さないトリートメントには、プラスに帯電した成分が配合されている。
その成分が髪のダメージ部分に付着することで、髪を洗う際に金属イオンの付着を防ぐことが可能になると考えられていて、ダメージケアはもちろん、髪にとって良いコンディションの持続が期待できる。
まとめ
硬水で髪を洗うと、髪がごわついたりトリートメントの効果が十分に得られなかったりすることがあるんだね。海外旅行などで硬水の地域に行ったときは、その地域の水質に合わせたヘアケアをすることが大切なんだなぁ…。
硬水が髪に与える影響について知ることで、お客さまの自宅での日常のヘアケアだけでなく、海外出張や旅行など非日常のヘアケアについても、より具体的なアドバイスをすることができそうだよね。
TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、地域ごとの特性などの知識も身につけて、活用していかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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