日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、塩基性カラーについて教わったよ。さまざまなヘアカラーがある中で、自分に合ったヘアカラーを楽しみたいお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスがしやすくなるような内容だったんだ。塩基性カラーの特徴からメリット・デメリットまで、他のヘアカラー剤と比較しながら、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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塩基性カラーとは?
ヘアカラーには、薬機法で医薬部外品に分類される染毛剤と、化粧品に分類される染毛料がある。
●染毛剤:アルカリ性の薬剤でキューティクルを開き、髪のメラニン色素を分解・脱色することで、内部に染料の色素を浸透させる。
例)アルカリカラー剤、酸性酸化型カラー剤、オハグロ式白髪染め、脱色剤など
●染毛料:キューティクルを開かないため、髪の内側に浸透することはほとんどなく、イオン結合によって髪の表面に染料が付着し、発色する。
例)ヘアマニキュアやカラートリートメント、カラースプレーなど
塩基性カラーとは、塩基性染料やHC染料が主成分の染毛料のことで、一般的には、カラーリンスやカラートリートメントなどがこの分類に該当する。
🖊TABE-MEMO
・塩基性染料とは?
酸性基を持たない水溶性の染料のこと。プラスイオンを帯びており、髪表面のマイナスイオンと結合して染色する。
・HC染料とは?
キューティクルを開くことなく、髪を染める染料のこと。小さい分子がキューティクルの隙間から入り込んで定着することで染色するが、これだけでは吸着力が弱いため、表面に吸着する塩基性染料と併せて使用されることが多い。
塩基性カラーのメリット
塩基性カラーのメリットは以下の4つ。
●髪へのダメージが少ない
●発色がよい
●肌が弱い人にも使いやすい
●頭皮に付着しても落としやすい
髪へのダメージが少ない
アルカリカラー剤のように髪のキューティクルを大きく開かないため、髪の内部を傷つけにくい。
繰り返しカラーリングをしても髪への負担が少ないため、色みに飽きたらフラットな状態に戻すことができ、カラーチェンジを気軽に楽しめる。
発色がよい
塩基性カラーは染料そのものに色がついているため、彩度が高く発色がよいため鮮やかな色味も表現可能だが、髪の状態によって発色の鮮やかさが異なる。
ダメージ部分はマイナスイオンを多く帯びるため、プラスイオンを持つ塩基性カラーが吸着しやすく、部分的に濃く染まることがある。一方で、ダメージの少ない健康な髪は、表面が油膜で覆われているため、親水性である塩基性カラーの染料が吸着しにくく、染まりにくいことがある。
肌が弱い人にも使いやすい
塩基性カラーは、アレルギー反応を起こす可能性のある成分「ジアミン」を含んでいないため、かゆみやかぶれが起こりにくい。
アルカリカラー剤が肌に合わなかった人も、比較的使用しやすい。
頭皮に付着しても落としやすい
塩基性カラーの主成分である塩基性染料は、髪表面のマイナスイオンと結合して染色するため、皮膚に浸透することがない。そのため、頭皮に付着してもシャンプーで簡単に洗い流すことができる。
塩基性カラーのデメリット
塩基性カラーのデメリットは以下の2つ。
●明度のアップはできない
●色持ちが長くない
明度のアップはできない
塩基性カラーでは髪を脱色できないため、暗い色の髪にそのまま染めても鮮やかな色は出にくい。
色持ちが長くない
アルカリカラー剤は2~3ヶ月色持ちする一方で、塩基性カラーの色持ちは1~2週間程度と比較的短い。
しかし、褪色する過程で絶妙なニュアンスカラーになるため、色落ちする期間を楽しむ人も増えている。
塩基性カラーとヘアマニキュアの違い
塩基性カラーとヘアマニキュアは、髪の表面に染料が付着する点では共通しているものの、pHやイオンの電荷が異なる。
pH
塩基性カラーのpHは弱酸性~アルカリ性であるのに対し、酸性染毛料と呼ばれるヘアマニキュアのpHは酸性。
イオン
塩基性カラーはプラスイオンを持つ一方、ヘアマニキュアに配合される酸性染料はマイナスイオンを持つ。塩基性カラーは、同じプラスイオンを持つトリートメントと相性がよいため、カラートリートメントなどに使用されている。
>>>ヘアマニキュアについてよりくわしく知りたい理美容師さんにおすすめの記事
まとめ
塩基性染料を使用した製品には、カラーリンスやカラートリートメントなどがあるんだね。髪へのダメージが少ない一方で、色が長持ちしにくいなどの特徴もあるから、メリットとデメリットの両方を把握したうえで、髪質や希望のカラーに合わせて使用するといいってことが分かった!
塩基性カラーの特徴やヘアマニキュアとの違いについても知っておくことで、お客さまに合ったカラーメニューをおすすめできて、さらに喜んでもらえそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、ヘアカラーについての専門的な知識を身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・ヘアモード社刊)
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