日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、シリコーンが髪に与える効果について教わったよ。ヘアケアアイテムやシャンプー選びに悩むお客さまに理美容師さんたちがアドバイスしやすくなるように、シリコーンの役割やメリット・デメリット、製品の選び方のポイントについて、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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ヘアケア製品や化粧品に配合されているシリコーンとは?
一般的に「シリコン」と呼ばれることが多いが、正式名称は「シリコーン」という。
「ノンシリコーン」「シリコーンフリー」を謳う商品は多いが、シリコーンが髪や頭皮に悪影響を及ぼすという説に科学的な根拠はない。
シリコーンとは
シリコーンとは、ケイ素と酸素が交互に結びついたシロキサン結合(Si-O-Si)が主鎖となり、その側鎖に炭素などの有機基が付いた成分として合成されたもの。高温や低温に強く、劣化しにくい特徴がある。
幅広い製品に使われるシリコーン
シリコーンはヘアケア用品だけでなく、化粧品や食品、調理器具、工業製品、医療などの幅広い分野で使用されている。
たとえば化粧品においては、密着性やべたつきを調整したり、光沢を与えたりする目的で使用されることが多い。口紅には滑らかさやツヤを、スキンケア製品にはサラッとした使用感を 与えるなどの効果がある。
ヘアケア製品に含まれるシリコーンの役割
シリコーンは、シャンプーやトリートメント、スタイリング剤などのヘアケア製品に含まれている。髪の表面をコーティングし、紫外線や乾燥、摩擦、ヘアアイロンの熱などの外的な要因から髪を保護する役割があり、手触りのよいツヤのある髪へと整える。
シリコーンには、髪全体に均一に付着する「ジメチコン」や、損傷度の高い箇所に吸着しやすい「アモジメチコン」、光沢やツヤが出やすい「フェニルトリメチコン」などさまざまな種類があり、配合の違いによりヘアケア製品の特徴が異なる。
シリコーンの髪へのメリット・デメリット
シリコーンは、髪のコンディションを整えるために必要なもの。
ただ、シリコーンにはメリットだけでなくデメリットもある。シリコーンが含まれたヘアケア製品を使うメリットとデメリットは以下の通り。
メリット
シリコーン配合のヘアケア製品は、ヘアカラーやパーマなどによるキューティクルの乱れを整える効果があるため、滑らかで指通りのよい髪へと整えてくれるのがメリット。
表面張力が低く、髪の表面に広がりやすいシリコーンは、髪をコーティングしてダメージの進行を防ぐ効果があるため、切れ毛や枝毛の予防にもつながる。
シリコーン配合のトリートメントは、トリートメント成分が流出しにくく、ツヤをキープすることが期待できる。カラー剤にシリコーンが配合されている場合は、色持ちがよくなる効果が期待できる。
デメリット
シリコーンを過剰に使用すると、シャンプーやお湯では落としきれなくなり、髪に蓄積してしまうという点がデメリット。髪の表面にシリコーンが蓄積すると、薬剤が浸透しにくくなるため、カラーやパーマの仕上がりに影響が出る可能性がある。
髪の根元付近にシリコーンが付着すると、重さによってトップのボリュームが落ちやすくなるため注意が必要。
シリコーンシャンプー・ノンシリコーンシャンプーの特徴と選び方
シリコーンにはメリットとデメリットがあり、シリコーン入りのヘアケア製品が一概に髪に良くないということはない。
理美容室でお客さまに使ったり紹介したりするシャンプー選びの基準について、シリコーンシャンプーとノンシリコーンシャンプーそれぞれの特徴や選び方は以下の通り。
シリコーンシャンプーがおすすめの人
シリコーンシャンプーは、以下のような髪質や悩みを持つお客さまにおすすめ。
● 洗う時に髪が絡まりやすい
● 洗い流し時の髪のきしみ が気になる
● カラーやパーマなどによる髪の傷みが気になる
● キューティクルの乱れが気になる
シリコーンが髪の表面を整えることで、髪一本一本がなめらかになり、洗う時の絡みやきしみの軽減につながる。
ノンシリコーンシャンプーがおすすめの人
ノンシリコーンシャンプーは、以下のような髪質や悩みを持つお客さまにおすすめ。
● 髪が細くボリュームがない
● 髪の根元やトップがつぶれやすい
● さっぱりした洗い上がりが好み
ノンシリコーンシャンプーは、一般的にはさっぱりとした軽やかな洗い上がりになるといわれている。髪の根元やトップもフワッと立ち上がりやすくなるため、髪のボリュームダウンにお悩みのお客さまにもおすすめ。
また、近年は研究技術の進歩により、ノンシリコーンのシャンプーであっても、洗う時に髪がきしんだり絡まったりせず、指どおりの良い髪質に仕上がる製品も多い。
まとめ
シリコーンには、キューティクルを整えて髪の絡まりを予防し、手触りの良いツヤのある髪に導いてくれる働きがあるんだね。滑りがよく摩擦を軽減したり、ドライヤーの熱などによるダメージの進行を防いだりする効果もあることが分かった!
でも、シリコーンにはメリットとデメリットの両方があるから、お客さまの髪質や悩みに合わせて、シリコーン入りの製品かノンシリコーンの製品かを選ぶことが大切なんだって学んだよ!
最近は色々な種類のヘアケア商品を見かけるけど、シリコーン入りとノンシリコーン、それぞれの特徴について把握しておくことで、お客さまの悩みに合わせた製品を使ったり紹介したりできるから、お客さまにもっと寄り添うことができそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちのサポートができるように、髪をより健康に美しく保つ方法や、そのためにお勧めのヘアケア商品について、深い知識をつけていかなくちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・女性モード社刊)
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