日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、ブリーチとアルカリカラー剤について教わったよ。ハイトーンで希望の髪色にしたいけど髪のダメージが気になる…と悩むお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスがしやすくなるような内容だったんだ。ブリーチのしくみやカラーとの違い、ブリーチとカラーを同時に行うメリット・デメリットから、ブリーチ後のヘアケア方法まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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ブリーチのしくみやカラーとの違い
ヘアブリーチとは、髪のメラニン色素を抜いて明るくする施術のこと。
ブリーチに使われる薬剤は、1剤と2剤を混ぜて使用する。1剤には、メラニン脱色のための酸素の元となる酸化剤と、髪の膨潤やメラニン色素の分解に欠かせないアルカリ剤が主に配合されている。2剤は、強い酸化力を持ちながらメラニン色素や重合した酸化染料の分解を行う過酸化水素が含まれた酸化剤が含まれている。
アルカリカラー剤は、酸化染料とアルカリ剤を主成分とする1剤と、過酸化水素を主成分とする2剤を混ぜて使用する。メラニン色素を分解・脱色させ、染料を毛髪内部で発色させることで髪を染めている。
ブリーチが髪を脱色する施術であるのに対し、カラーは主に髪を染める施術で、ブリーチをした髪にカラーリングすることをブリーチオンカラーという。
医薬部外品である染毛剤には、アルカリカラー剤(酸化染毛剤)、ブリーチ(脱色剤)の他、非酸化染毛剤である白髪染めなどが分類される。また、化粧品の染毛料には、ヘアマニキュアなどの酸性染毛料の他、カラーリンスやカラートリートメントと呼ばれる塩基性染毛料、一時的な染毛料であるカラースプレーやスティックといった毛髪着色料などが存在する。
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基本から学ぶ!ヘアカラーの知識
Vol.6ブリーチ剤には何が入っているんだろう?ブリーチの仕組みを徹底解説!
Vol.7どうしてブリーチ剤で髪が明るくなるんだろう?
ブリーチオンカラーをするメリット
ブリーチをした髪にカラーリングをする施術、ブリーチオンカラーを行うメリットは以下。
●髪色の自由度が広がる
●透明感のある綺麗な髪色に仕上げられる
髪色の自由度が広がる
ブリーチは染毛剤と比較してリフト力が高いので、暗いトーンの地毛から高明度な発色を可能にする。
ブロンドやベージュ、シルバー系などのハイトーンカラーや、ピンクやオレンジなどのビビッドなカラーなど、通常のカラー剤だけでは表現しにくい髪色も実現しやすい。
発色がよくなる分、地毛との色の差をつけやすいため、ハイライトカラーやグラデーションカラー、インナーカラーなどのデザインカラーにも使用できる。
透明感のある綺麗な髪色に仕上げられる
ブリーチによりメラニン色素の漂白や脱染をすることで、アッシュ系やグレージュ・ミルクティーベージュなど、透明感のある柔らかい印象の髪色に仕上げられる。また、残留色素を取り除くことで、カラーチェンジもしやすくなる。
ブリーチオンカラーをするデメリット
ブリーチをした髪にカラーリングをする施術、ブリーチオンカラーを行うデメリットは以下。
●髪にダメージを与えてしまうリスクがある
●パーマや縮毛矯正に影響がでる
髪にダメージを与えてしまうリスクがある
ブリーチは通常のカラー剤よりも刺激が強い薬剤のため、髪表面のキューティクルを傷めるリスクが高く、髪の栄養や水分を失いやすい。
髪のツヤやなめらかさに影響するキューティクルが傷むと、パサつきやすくなり、見た目や手触りからダメージを感じやすくなる。
パーマや縮毛矯正に影響がでる
ブリーチによってダメージを受けた髪に縮毛矯正やパーマの施術を行うと、ダメージが深刻化し、傷みがひどくなる可能性がある。
パーマや縮毛矯正の履歴がある髪にはブリーチを避けたり、ブリーチ直後にはパーマや
縮毛矯正ができなくなることもあるため、ダメージレベルを考慮しながらヘアスタイルのチェンジを検討していくことが必要。
施術のポイント
●ブリーチ施術前にプレ処理剤(プレックス剤)で毛髪強度を維持する
●ブリーチ剤は強力な酸化剤のため、残留しているとヘアカラーの染料を分解するなど染着に悪影響を及ぼす
●毛髪の強度を大きく損なっていたり、毛髪が過度にアルカリに偏っていたりすることで、発色のバランスを崩すことがある
●ブリーチ後、アフター処理剤で残留成分を除去し、PHを調整する。
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ブリーチオンカラーをした髪のアフターケア方法
ブリーチオンカラーをした髪のアフターケアの方法は以下の通り。
●お湯の温度に気を付ける
●保湿をしっかり行う
●ドライヤーでしっかり乾かす
●カラーシャンプーを使う
お湯の温度に気を付ける
染めたての染料は熱に弱いため、熱いお湯で髪を洗うと色落ちが早くなる。とくにブリーチオンカラーは褪色しやすいので、38度程度のぬるめの温度で洗髪をすることが大切。
保湿をしっかり行う
ブリーチをした髪は乾燥しやすいため、トリートメントやヘアマスクなどを使用し、丁寧に保湿することが大切。毛先は特に傷みやすいため、重点的に保湿する。
色持ちをよくするためには、カラーキープ効果や紫外線カット効果のあるものを使用するのがおすすめ。
ドライヤーでしっかり乾かす
濡れた髪のキューティクルは開いたり剥がれたりしやすくダメージを受けるので、濡れた髪は時間を置かずにすぐに乾かすようにする。
ただし、熱い風を当てすぎるとパサつきの原因となるため、髪の内側と根元を中心に乾かすのがポイント。
カラーシャンプーを使う
ブリーチした髪は、ブリーチをしていない髪と比較すると、乾燥しやすく色落ちも早い。
色味を長持ちさせるためには、カラーシャンプーの使用がおすすめ。カラーシャンプーには染料が含まれており、髪を洗いながら色を浸透させられるため、色味を長持ちさせることができる。
まとめ
ブリーチとカラー(染毛剤)は使う薬剤や効果に違いがあって、ブリーチの後にカラーリングをするブリーチオンカラーを行うことで、ハイトーンカラーやビビッドなカラー、透明感のあるカラーなど、ヘアカラー剤だけでは表現できない髪色が実現できるんだね。
カラーを長持ちさせたり、ブリーチによるダメージをケアしたりするためには、正しいヘアケアを行うことが大切なんだなぁ…。
ブリーチとカラーの違いや、ブリーチオンカラーを行うメリット・デメリットについて知ることで、お客さまの髪色やブリーチ後のヘアケアについて、より具体的なアドバイスをすることができそうだよね。
TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、ブリーチやカラーについての専門的な知識を身につけて、活用していかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・女性モード社刊)
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