TABEちゃんの学びノート

シャンプーの効果とは?汚れが落ちるしくみや種類別の特徴、選び方

日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。

研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!


今回の研修では、シャンプーの効果について教わったよ。香りや使用感がよい製品で、すこやかできれいなツヤ髪を目指すお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスがしやすくなるような内容だったんだ。シャンプーの役割や汚れが落ちるしくみ、成分の特徴について、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。

イメージ画像

この記事は
参考になる!

この記事を
あとで読む!

My:PLUS
このページに設定されている「カテゴリ」「#タグ」です。チェック(プラスマークをクリック(タップ))をするとMy:TB-PLUSで最新の情報を受けとることができます。

あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。

開く

TIPS:TB-PLUSの便利な活用術

TB-PLUSの情報をジブン好みにカスタマイズしよう!


TB-PLUSのマイページ機能(My:TB-PLUS)にログインして、気になる記事の「カテゴリー」や「#タグ」「シリーズ」を「気になる!」登録すると、My:TB-PLUSで最新の気になる記事がご確認いただけます。


また、各記事を「あとで読む」登録もできるので、今は忙しいなぁでお困りの方も、My:TB-PLUSをご活用ください!


>My:TB-PLUSのくわしい情報はこちら

ワンクリックで登録可能

シャンプーの目的

イメージ画像

すこやかな頭皮と髪をキープするために欠かせないシャンプーの主な目的は、髪や頭皮に付着した汚れを取り除くこと。 

 

以下は、髪や頭皮に付着する汚れの例。 

・汗 

・皮脂やフケ 

・スタイリング剤 

・排気ガス 

・大気中のチリやほこり(花粉、PM2.5など) 

・調理時の油や煙 

・たばこの煙 など 

 

シャンプーの注意点 

シャンプーで頭皮を洗いすぎると必要な皮脂まで取り除いてしまうため、乾燥を引き起こしたり、過剰な皮脂の分泌を促したりしてしまう。 

 

また、洗い残しが多いと頭皮トラブルやにおいの原因になるため、予洗いをして汚れを落とし、泡立ちやすい状態にしたうえでシャンプーの泡を頭皮全体に行き渡らせ、指の腹でマッサージするように洗い、しっかりとすすぐことが大切。 

🖊TABE-MEMO 

濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっているため、シャンプーの摩擦でも傷む可能性がある。髪をゴシゴシと洗わず、泡立てたシャンプーで頭皮を揉みこむように洗うなど、洗い方に注意が必要。 

シャンプーが汚れを取るしくみ 

髪や頭皮に付着した親水性の汚れは、予洗いで洗い流せるが、皮脂やスタイリング剤などの油性の汚れは、シャワーのお湯や水だけでは落としきれない。シャンプーに含まれる洗浄成分である界面活性剤が、油性の汚れを落とす役割を果たす。 

 

界面活性剤には、油になじみやすい部分(親油基)と水になじみやすい部分(親水基)がある。シャンプーが汚れを落とすしくみは、以下の通り。 


1.界面活性剤の親油基が油性汚れになじむ 

2.界面活性剤が汚れを取り囲み浮かせていく 

3.浮き上がった汚れが洗い流される 

イメージ画像

Step1. 界面活性剤の親油基が油性汚れになじむ 

シャンプーに含まれる界面活性剤の油になじみやすい部分である親油基が、油性の汚れに付着する。 

イメージ画像

Step2. 界面活性剤が汚れを取り囲み浮かせていく 

親油基が油性の汚れを囲むように付着し、しっかり取り込むことで油汚れを浮き上がらせる。 

イメージ画像

Step3. 浮き上がった汚れが洗い流される 

界面活性剤の水となじみやすい部分である親水基がシャワーの水となじむことで、汚れをつかんだまま髪や頭皮から離れて洗い流される。 

 

イメージ画像

シャンプーの種類と自分に合ったタイプの選び方 

イメージ画像

シャンプーに配合される界面活性剤は、種類によって洗浄力や泡立ち、頭皮への刺激性が異なる。肌質や髪質、好みの洗い上がりに合わせてシャンプーを選ぶことで、より高い効果が期待できる。 

 

界面活性剤の種類は、主に以下の6つ。 


●酸性石鹸系 

●アミノ酸系 

●タウリン系 

●スルホコハク酸系 

●脂肪酸アミド系 

●高級アルコール系 

酸性石鹸系 

酸性石鹸系の界面活性剤は、頭皮と同じ弱酸性であるため、タンパク質を変性させにくい。ぬめりが少なく、さっぱりとした洗い上がりが得られる。 

代表的な成分に、ラウレス-4カルボン酸Naなどがある。 

メリット 

・低刺激性 

・水の硬度にかかわらず泡立ちやすく、洗浄力も比較的良好

・生分解性が良好なため環境への負荷が低い 

デメリット 

・髪がきしんで手触りが悪くなることがある 

アミノ酸系 

アミノ酸系の界面活性剤は、タンパク質と類似した構造を持っている。髪や頭皮への親和性が高いため、しっとりした洗い上がりが得られる。 

代表的な成分に、ココイルグルタミン酸TEAやラウロイルメチルアラニンNaなどがある。 

メリット 

・低刺激性 

・保護効果が高い 

デメリット 

・洗浄力が穏やかなため、汚れが落ちにくいことがある 

🖊TABE-MEMO 

アミノ酸系の界面活性剤は、ほかの界面活性剤と組み合わせて、泡立ちや洗浄力を補いながら使用されることが多い。 

タウリン系 

タウリン系の界面活性剤は、タンパク質への吸着・変性を起こしにくいのが特徴。みずみずしくやわらかな仕上がりが得られる。 

代表的な成分に、カプロイルメチルタウリンNaやココイルメチルタウリンNaなどがある。 

メリット 

・低刺激性 

・泡立ち・洗浄力ともに良好 

デメリット 

・アミノ酸系に弱い体質の方には合わないことがある 

スルホコハク酸系 

スルホコハク系の界面活性剤は、ベビーシャンプーに使用されることもある。ぬるつきが非常に少なく、しっとりした洗い上がりが得られる。 

代表的な成分に、スルホコハク酸(C12-14)パレス2Naなどがある。

メリット 

・目や皮膚への刺激性が比較的低い 

デメリット 

・気泡力・洗浄力は、脂肪酸アミド系界面活性剤などに比べてやや劣る 

脂肪酸アミド系 

脂肪酸アミド系の界面活性剤は、泡立ちや洗浄力、刺激性の面でバランスがよい。 

代表的な成分に、PEG-3ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Naなどがある。 

メリット 

・低刺激性 

・気泡力・洗浄力が良好 

デメリット 

・洗い上がりの髪がややきしみやすい 

🖊TABE-MEMO 

脂肪酸アミド系の界面活性剤は、なめらかな仕上がりにするため、ほかの界面活性剤や保護・補修成分とともに用いられることが多い。 

高級アルコール系 

高級アルコール系の界面活性剤は、泡立ち・洗浄力・頭皮への刺激性が比較的強い。 

代表的な成分に、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸TEAなどがある。 

 

メリット 

・洗浄力が強い 

デメリット 

・洗い上がりの髪がきしみやすい 

 

🖊TABE-MEMO 

高級アルコール系の界面活性剤は、なめらかな仕上がりにするため、ほかの界面活性剤や保護・補修成分とともに用いられることが多い。

まとめ 

シャンプーに含まれる洗浄成分である界面活性剤は、種類によって洗浄力や頭皮への刺激性が異なるんだね。界面活性剤にはそれぞれメリットとデメリットがあるから、頭皮のタイプや髪質に合う界面活性剤配合のシャンプーを選ぶことが大切だって分かった! 

 

界面活性剤の種類やそれぞれの特徴について知ることで、お客さまのシャンプー選びや頭皮ケア方法についてもより具体的なアドバイスができそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、シャンプーなどのヘアケア製品についての専門的な知識を身につけていかなくっちゃ!  

 

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。 

参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・ヘアモード社刊) 

関連記事


トリートメントの効果とは?アイテムの種類や違い、正しい使い方

ヘアミルクの使い方とは?ヘアオイルとの違いや向いている髪の特徴

パーマの仕組み│メカニズムや長持ちさせる方法、ヘアケアについて

カラーシャンプーの使い方とは?効果や種類、自分に合った色の選び方

ヘアオイルの使い方とは?得られる効果や使用時のポイント

美容室・理容室でのトリートメントメニューの必要性は?市販のトリートメントと何が違う?

シリコーンが髪に与える効果とは?髪へのメリット・デメリット

ヘアカラーのしくみとは|カラー剤による髪の脱色・発色のメカニズム

硬水が髪に与える影響とは? 髪がギシギシにならないための対策

ブリーチとカラーを行うメリット・デメリットとは|施術後のケア方法

髪のべたつきの原因は?もしものときの応急処置や理美容室でできるケア

髪はアルカリ性が良い?酸性が良い?pHが髪にもたらす影響

塩基性カラーの特徴|メリット・デメリットやヘアマニキュアとの違い

ヘアバームの使い方のポイントは?剤形やおすすめな人の特徴

ヘアスプレーの効果的な使い方│剤形の特徴や基本的なテクニック

ヘアクリームの使い方のポイント|剤形の特徴やおすすめな人の特徴


編集部おすすめ✨あわせて読んでほしいおすすめの記事

TB-PLUSは、タカラベルモント株式会社が運営している<サロンとあなたの“明日”に役立つ情報サイト>。

クリエイティビティを刺激するトレンド情報からサロン経営のヒントまで、成長と意欲につながるトピックやノウハウをお届けし、あなたのサロン人生を応援していきます。


\友だち追加 お願いします♪/

LINE公式アカウント タカラベルモント for salonで、最新情報を発信中!

この記事は参考に
なりましたか?

この記事は
参考になる!

この記事を
あとで読む!

My:PLUS
このページに設定されている「カテゴリ」「#タグ」です。チェック(プラスマークをクリック(タップ))をするとMy:TB-PLUSで最新の情報を受けとることができます。

あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。

開く
ひとことポスト
サンキュー!
ひとことポスト

日常で感じている、あれこれや、TB-PLUSへの要望、励まし、不満・・・などなど、どんなことでもお気軽に「ひとことポスト」におよせください!

  • ※匿名での投函です。(個別の回答はできません。)
  • ※集まった「ひとこと」は、TB-PLUSで公開、コンテンツ制作の参考にさせていただくことがあります。
週間景気予報

今週の来店客数をチェック!

My:TB-PLUSにログインをすると
参考になる!登録した記事が
My:TB-PLUSに保存されて
また読みたい!と思った時などに便利です♪
ログインをしないまま「参考になる!」をする方は
以下のボタンをクリック
※ログインをしないまま「参考になる!」をクリックした場合、 ブラウザのcookie情報がクリアされるまでは内容は保存されます。
My:TB-PLUSにログインしていただくには、
TAKARA BELMONT 共通IDへの新規登録(無料)が必要です。
My:TB-PLUSにログインをして
参考になる! あとで読む 気になる!

を活用しよう!

My:TB-PLUSにログインしていただくには、
TAKARA BELMONT 共通IDへの新規登録(無料)が必要です。