この前、TABEちゃんが通っている美容室の美容師さんと話していたら、実は業務委託っていう契約形態で働いているって教えてくれたんだ。「業務委託」って聞いたことはあるけど、恥ずかしながら、どういう働き方なのかよく知らないなぁ…。
先輩に聞いてみたら「業務委託」っていうのは契約形態の1つで、最近希望する人が増えているんだって。「正社員」や「パート」とは何が違うんだろう?
ということで今回は、業務委託について先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
社会保険に加入しているお店で働いている理美容師さんが、フリーランスになるとサロン加入の社会保険の対象外に。
フリーランスになると歩合率が高くなり手取りが増える反面、社会保険への再加入や年金受給額の減少に備えた資金形成や、病気やケガなどのリスクに備えておく必要があるから、その点は留意しておく必要が。
▼サロン加入の社会保険のメリットなどは以下のサイトが参考に!
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理美容室での働き方の1つ「業務委託」とは
まずは、業務委託がどんなものなのかについて先輩に聞いたことをまとめてみるね。
業務委託とは
理美容室が、個人事業主であるフリーランスの理美容師さんと「業務委託契約」という契約を直接結んで、対応した業務量に応じて報酬を支払う仕組みのことを業務委託っていうんだって。
この場合、フリーランスの理美容師さんはいち事業者として契約を結ぶから、正社員やパートのような雇用関係ではなく、事業者同士の対等な関係になるそう。
ちなみに、フリーランスの理美容師さんは約8万人いるといわれているんだって!どの業界でも最近は働き方が多様化しているみたいだから、業務委託で働く理美容師さんはこれからもっと増えるかもしれないね。
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個人事業主とは、法人を設立せずに個人で独立し、継続的な事業所得を得ている人のこと。個人事業主になるためには、税務署に開業届を提出する必要がある。
個人事業主は出勤日数や休み方などを自由に決められる反面、売上の管理や納税などもすべて自分で行わなければならない。
業務委託の報酬の仕組み
業務委託の場合、報酬は固定給ではなく歩合制になるそう。依頼した業務に対して報酬が支払われるから、施術すればするほど理美容師さんの収入が上がるんだって。
ただ、全額自分の手元に入るのではなく、売上の40%〜50%が報酬額として支払われることが多いみたい。そして、指名料や店販品の販売で追加の手当があったりもするそう。
トラブルを避けるためには、業務内容や報酬などの条件を事前にすり合わせたうえで、業務委託契約書を交わすことが大事だそうだよ。
理美容室の業務委託のメリット・デメリット
ここまで聞くと、業務委託ってなんとなくよさそうな感じがするな~。だけど、業務委託には注意点もあるそう。ということで、一般的にいわれているメリット・デメリットを整理してみるね。
オーナーさんの場合
メリット
● 契約期間を柔軟に設定できる
● 社会保険料の負担を減らせる場合がある
契約期間を柔軟に設定できる
業務委託の場合、正社員よりも契約期間を柔軟に設定できるから、人手が足りない繁忙期だけ短期的に働いてもらうこともできるみたい。お店の予約状況に応じて人材を集められるのは、大きなメリットになりそう!
社会保険料の負担を減らせる場合がある
スタッフを雇用する場合、理美容室側は社会保険に加入し、スタッフの社会保険料の半分を負担しないといけないそう。でも、業務委託の場合は雇用契約ではないから、社会保険料を負担する必要はないんだって。
デメリット
● シフトを組みにくい
● 業務に関する指示ができない
シフトを組みにくい
業務委託の場合、理美容室側はフリーランスの理美容師さんの働く時間を指定できないそう。他のスタッフさんとの日程調整が上手くいかないと、人員配置に過不足が出ることがあるんだって。
業務に関する指示ができない
フリーランスの理美容師さんとは雇用関係にないから、業務委託の理美容師さんに指示や命令を出したり、働き方を指定したりすることはできないんだって。業務に関する指示ができないと、サービスの統一感が出にくくなることもあるみたい。
理美容師さんの場合
メリット
● 理美容室側との契約で勤務時間を決められる
● 収入アップの可能性がある
● 開業資金を抑えて独立できる
● 集客を理美容室側に任せられる
理美容室側との契約で勤務時間を決められる
正社員の場合は理美容室の営業日や営業時間に合わせて、決められたスケジュールで勤務するよね。でも業務委託なら、理美容室側との契約によって勤務時間などの条件をを決められるから、「平日だけ」「1日3時間だけ」といった働き方ができることもあるんだって。ヘアサロンが忙しい時期だけ、スポットで働くこともできるみたい。
収入アップの可能性がある
業務委託の場合、契約の内容次第では、歩合率や勤務時間を自分で決められるんだって。がんばり次第で収入が増える可能性があるってことだね!
開業資金を抑えて独立できる
理美容師として独立する場合は店舗を立ち上げるイメージがあるけど、理美容室をオープンするには家賃や内外装工事、設備機器などで1,000~2,000万円程度の開業資金が必要になるそう。 業務委託なら店舗を立ち上げる必要はないから、開業資金を抑えて独立する選択肢の1つになりそうだね。
集客を理美容室側に任せられる
契約した理美容室で働く業務委託の場合、集客は理美容室側がしてくれるから、基本的に自分で集客をする必要はないんだって。 でも集客力のある理美容室は、スタッフさんの数も多い傾向にあるみたい。お客さまの数が多いからといって、必ずしも自分の施術件数が増えるわけではないそうだよ。 施術件数を増やすためには、SNSにヘアスタイルの画像や動画を投稿したりして、指名客を増やす工夫をすることが大切なんだって。
デメリット
● 自分で社会保険や納税の手続きをする必要がある
● 技術的な指導を受けられる機会が減る
● 備品の準備や売上管理を自分で行う場合がある
● 収入が安定しにくい
● 労働基準法が適用されない
自分で社会保険や納税の手続きをする必要がある
正社員なら社会保険料や税金は源泉徴収されるから、基本的に自分で納める必要はないよね。でも個人事業主になって、理美容室と業務委託契約を結んだ場合は、社会保険や税金については自分で管理して、確定申告などの手続きも必要になるんだって。
技術的な指導を受けられる機会が減る
理美容室に就職したら、先輩が技術や接客について色々なことを教えてくれたり、研修制度があったりするよね。でも、業務委託の理美容師さんの場合は、技術や接客についての指導をしてもらえる機会が少ないんだって。スキルアップをするためには、積極的に講習などに参加するといいそうだよ。
備品の準備や管理を自分で行う場合がある
契約内容によっては、自分で備品を準備しないといけないことがあるみたい。薬剤やシャンプーなどの材料費も、理美容師さんが経費として負担する場合があるみたいだから、理美容室側に事前に確認しておくことが大切なんだって。
収入が安定しにくい
正社員の場合は解雇の条件が厳しいから、突然一方的に解雇されることは少ないよね。でも、業務委託の場合は、契約書の内容次第で突然契約が打ち切られたり、更新してもらえなかったりすることもあるそう。 業務委託は売上に応じて収入が決まるから、まったく施術ができないと報酬がゼロになる可能性もあるみたい…。収入に不安がある場合は、最低保証給などの制度がある理美容室を選択肢に入れるといいんだって。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
最低保証給とは、理美容室側が定めた勤務時間などの条件を満たした場合、一定の報酬が保証される制度のこと。
労働基準法が適用されない
労働基準法とは、労働条件における最低基準を定めた法律のこと。36協定を締結していない場合、「労働時間は1日8時間1週40時間以内にすること」などのルールがあって、理美容室は雇用関係を結んでいるスタッフに対して、このルールを守らないといけないそうだよ。でも業務委託の場合、基本的に労働基準法は適用されないんだって。勤務時間などは、契約書の内容を見て自分で確認しないといけないから、契約内容の把握と自己管理が重要になるみたい。
業務委託以外にも増えている理美容師の働き方
働き方改革は理美容業界でも起こっていて、業務委託以外にも「シェアサロン」や「面貸し」っていう仕組みを利用する理美容師さんも増えているみたい。それぞれ何が違うのか比較してみたよ。
シェアサロン
シェアサロンとは、椅子やシャンプー台などの設備を借りられる理美容室のことで、規定の料金を支払えば自由に利用できるんだって。
理美容室のスタッフとして働くわけじゃないから、施術のメニューや料金を自由に設定できる反面、集客は自分でしないといけないみたい。でもその分、業務委託よりも売上還元率は高くなりやすいんだって。
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面貸し(ミラーレンタル)
面貸しとは、理美容室の1席を借りて施術を行う仕組みのことだそう。
場所を貸している理美容室のオーナーさんと理美容師さんは雇用関係にはないのが特徴で、あくまでも場所の貸し借りのみになるんだって。
>>>面貸しに興味のある理美容師さんにおすすめの記事
まとめ
今回は、業務委託について知ることができた!理美容室と理美容師さんが直接契約を結ぶから、事業者同士の対等な関係になるんだね。
業務委託は、理美容室のオーナーさんと理美容師さんのどちらにもメリットがある反面、デメリットもあるから、両方をふまえて検討する必要がありそうだなぁ。
理美容師さんの働き方はたくさんあるから、自分に合った働き方を選ぶことが大切なんだね。TABEちゃんがもっともっと理美容師さんたちの力になれるように、担当の美容師さんから、業務委託についてのリアルな話を色々聞いてみたいな。
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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