理美容室の面貸しとは｜スペースを活用して店舗の運営効率を上げよう！

理美容室の「面貸し（ミラーレンタル）」とは？

まずは、「面貸し（ミラーレンタル）」がどんなものなのかについて、先輩に教えてもらったことをまとめてみるね！

面貸し（ミラーレンタル）とは

面貸し（ミラーレンタル）とは、理美容室の1席を個人の理美容師さんにレンタルする仕組みのこと。

理美容師さんは、面貸しで得た収益の中からレンタル料金をオーナーさんに支払うんだって。理美容室のオーナーさんと理美容師さんは「貸主と借主」の関係になるから、雇用関係にはないそうだよ。賃貸の契約と少し似ているんだね。

面貸しの主な料金システム

面貸しの料金システムは主に以下の3つだそう。

●月額制

●時間制

●歩合制

月額制

「月○○円」と決まった料金を支払うシステムの月額制は、月7万～30万円が相場だそう。完全個室や駅チカの理美容室などは、比較的料金が高い傾向にあるんだって。

月額制の面貸しは、求人サイトに募集が出ていることが多いみたい。

契約月であれば何度利用しても料金が変わらないから、面貸しの利用頻度が高い理美容師さんは、月額制を選ぶといいそうだよ。    

時間制

「1時間につき○○円」など、利用した時間に応じて料金を支払うシステムの時間制は、例えば東京だと1時間につき1,500～3,000円が相場なんだって。時間制の場合は曜日によって料金が変わるのが特徴で、土・日・祝は平日よりも高くなる傾向にあるそう。

時間制の面貸しは、レンタルスペースの検索サイトから探せることが多いみたい。

2時間だけなど、短時間だけレンタルしたい理美容師さんも、時間制なら利用しやすいね！

歩合制

「売上の○○％」など、理美容師さんの売上の一部を利用料として支払うシステムの歩合制は、売上の50～70％を報酬として設定しているところが多いんだって。

売上の一部を利用料として支払う歩合制の場合、赤字になることはないから、独立したばかりでまだ収益が少ない理美容師さんが選ぶことが多いみたい。

理美容室の面貸しのメリット・デメリット

面貸しにはメリットも多いけど、デメリットもあるって先輩が教えてくれたよ。

オーナーさん、理美容師さんのそれぞれの目線から見た面貸しのメリット・デメリットをまとめてみるね。

オーナーさんの場合

メリット

●空いた時間やスペースを活用できる

●基本的に人件費がかからない

空いた時間やスペースを活用できる

理美容室はいつも満席になるわけではないよね。時間によっては席が空いてしまうこともある…。そんなとき空いた席を面貸しすれば、その分収益を上げられるから、効率よく運営できるそうだよ。それに、席が埋まっていれば、お客さまに「人気のある理美容室」という印象を与えられそうだよね。

基本的に人件費がかからない

スタッフを雇用すると、スタッフの社会保険料の半分を負担しないといけない。でも、面貸しの場合は理美容師さんを雇用するわけではないから、基本的に社会保険料を負担する必要はないんだって。空いた席で利益を出せるのに、その分の人件費がかからないのは嬉しいよね！

ただし、時間制の面貸しをレンタルスペースの検索サイトなどに掲載する場合、サイトによっては予約時に成約手数料が発生するものもあるみたい。サイトの規約などを事前に確認しておくことが大切だって先輩が教えてくれたよ。

デメリット

●フリーのお客さまに対応できないおそれがある

●トラブルが起きてイメージを損なうリスクがある

●諸手続きに手間がかかる

フリーのお客さまに対応できないおそれがある

空席がなくなるのは嬉しいことだけど、予約なしでお客さまが来店されたとき、空席がないと対応できなくなっちゃう…。仕方がないことだけど、待ち時間が長くなったりしたら、せっかく来てくれたお客さまが帰っちゃう可能性はありそうだよね。

トラブルが起きてイメージを損なうリスクがある

面貸しの理美容師さんとお客さまの間でトラブルが起きた場合、お店のイメージが悪くなる可能性があるみたい。お客さまには、面貸しの理美容師さんという区別はつかないもんね。

諸手続きに手間がかかる    

面貸しをする場合、新しく理美容室を開業したわけじゃなくても、保健所への届出が必要になるから注意が必要だって先輩が教えてくれたよ。

理美容師さんの場合

メリット

●初期費用を抑えて独立できる

●働く時間や仕事内容を自由に決められる

●シャンプーなどの備品はサロンのものを使える

初期費用を抑えて独立できる

【TABEちゃんの学びノート】理美容室の開業資金はいくら必要？調達の方法や費用削減のポイントの記事で取り上げたように、理美容師さんが独立開業するには、大体1,000~2,000万円程度の費用がかかるんだよね。でも面貸しを利用すれば、最初から設備が整ったサロンでお客さまにサービスを提供できるんだね。

働く時間や仕事内容を自由に決められる

正社員やパートとして働く場合、理美容室の営業時間や他のスタッフさんのシフトの状況によって、働く時間が決まるよね。でも面貸しなら、「平日の2時間」「週3日」など、好きな時間に短時間だけ働くこともできるんだって。

 理美容室と理美容師さんは雇用関係にないから、メニューや料金も自分で設定できるそうだよ。

シャンプーなど備品はサロンのものを使える

椅子やシャンプー台などの設備を借りられる「シェアサロン」を利用する場合は、薬剤などの備品は自分で用意することも多いんだって。でも面貸しの場合は、基本的に予約した理美容室の備品を使わせてもらえるそう。薬剤などを用意をしなくていいのは嬉しいよね！

ただし、理美容室によっては自分で用意しないといけないところもあるみたいだから、事前に確認しておくことが大切みたい。

デメリット

●収入が不安定になる

●理美容室の一角を使わせてもらっているので気を遣う

●希望する時間に席が取れないおそれがある

収入が不安定になる

面貸しで働く場合は、基本的に自分で集客しないといけないんだって。面貸しは固定給がなく、施術するお客さまの数が収入に直結するから、どうしても不安定になりやすいみたい。    

保険料や税金も自分で納めないといけないから、売上や経費は自分でしっかり管理する必要があるそうだよ。

理美容室の一角を使わせてもらっているので気を遣う

面貸しの場合はスタッフとして働くわけではないけど 、理美容室の1席を借りている以上、お店のルールは確認しておかないといけないそう。

たしかに、お客さまからすると面貸しの理美容師さんかどうかはわからないもんね…。他のスタッフさんに迷惑をかけないような配慮は必要なんだね。

希望する時間に席が取れないおそれがある

面貸しは営業中の理美容室の1席を借りることがほとんどだから、予約が埋まっていたり、他のフリーランスの理美容師さんが予約していたりすると使えないんだって。

理美容室の空席状況にもよるから、必ずしも希望する時間に働けるわけではないんだね。

面貸し以外にも増えている理美容師の働き方

働き方改革は理美容業界でも起こっていて、面貸し以外にも「シェアサロン」や「業務委託」っていう仕組みを利用する理美容師さんも増えているみたい。それぞれ何が違うのか比較してみたよ。

シェアサロン

シェアサロンとは、椅子やシャンプー台などの設備を借りられる理美容室のことなんだって。シェアサロンにも月額制や時間制、歩合制があって、規定の料金を支払えば自由に使えるそうだよ。

面貸しは理美容室の1席が貸し出されるのに対して、シェアサロンは全席が貸し出し用というところが違いになるんだね  。

業務委託

業務委託とは、理美容室と業務委託契約を結んで働く仕組みのことで、対応した業務の量に応じて報酬が発生するそうだよ。基本的に、理美容室に所属するスタッフとして施術するから、料金やメニューを自分で決めることはできないんだって。

まとめ

今回は、理美容室の面貸しについて知ることができた！理美容室の空席を有効活用できる面貸しは、オーナーさんと理美容師さんのどちらにもメリットがある反面、注意しないといけない点もあったから、両方をふまえて検討することが大切なんだね。

理美容師さんの働き方って本当にたくさんあるんだなぁ。時代はどんどん変化していくから、いつでも理美容室・理美容師さんに頼ってもらえるパートナーになるために、TABEちゃんもまだまだ勉強を続けていかなければ！

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。