最寄り駅の近くに新しい美容室ができたから、なんとなく料金表を見てみたら、TABEちゃんが普段使っている美容室のカット料金と全然違ったんだ。理美容室のカット料金ってどうやって決めているんだろう?
気になって先輩に聞いてみたら、相場や技術力、ブランドコンセプトなど、色々なことを考慮して決めるみたい。
ということで今回は、理美容室の基本であるカット料金の相場について先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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理美容室のカット料金の平均は?
理美容室のカット料金の平均はどのくらいなんだろう?
都道府県ごとの理美容室のカット料金に関する調査結果を見つけたからまとめてみるね。
理容室の場合(2023年時点)
全国平均:3,668円
香川県 |
4,461円【最高値】 |
---|---|
東京都 |
4,066円 |
大阪府 |
3,564円 |
沖縄県 |
2,616円 【最低値】 |
美容室の場合(2023年時点)
全国平均:3,683円
新潟県 |
4,589円【最高値】 |
---|---|
東京都 |
4,175円 |
大阪府 |
3,569円 |
沖縄県 |
2,410円 【最低値】 |
【出典】「小売物価統計調査結果 2023」(総務省統計局)
カット料金の全国平均は、理容室の場合は3,668円、美容室の場合は3,683円だそう。TABEちゃんは東京都が1番高いと思ってたんだけど、実際は違うんだね。それに、大阪府が全国平均より低料金なのも、なんだか意外!
>>>理美容室のカット・カラー料金の相場について詳しく知りたい理美容師さんにおすすめの記事
理美容室のカット料金を決める要素
理美容室によって、カットの料金はかなり違うよね。地域やお店によって、なんでこんなに差があるんだろう?理美容室のカット料金に影響を与える要素には、主に以下の3つがあるんだって。
●理美容師さんのランク
●地域性・立地
●ブランドやコンセプト
理美容師さんのランク
理美容師さんの技術力によって決められたランクによって、カット料金を決めることが多いんだって。理美容室ではよく、以下のようにランク付けされるみたいだよ。
ジュニアスタイリスト |
ジュニアスタイリストのカット料金は、スタイリストに比べて安価に設定されていこともあるみたい。その場合、スタイリストの料金の10~50%引ということが多いんだって。 |
---|---|
スタイリスト |
ジュニアスタイリストからランクアップしてスタイリストになると、そのお店の標準価格でカットすることが多くなるそうだよ。 |
トップスタイリスト |
お店の中で上位ランクのスタイリストになると、指名料として、スタイリストのカット料金に1,000円〜3,000円程度プラスされることが多いみたい。 |
ランクによって価格差を設けるのか、価格差をつける場合はどんなランクでどれくらいの差をつけるのかは、お店によってさまざま。スタッフのモチベーションや給与体系にも関わることだから、しっかり検討しないと・・なんだって。
>>>理美容室の指名料の相場や、メリット・デメリットについて知りたい理美容師さんにおすすめの記事
地域性・立地
お店が都市部にある場合、料金を高く設定することが多いみたい。都市部はお店の家賃が高いから、その分メニュー料金に反映されることが多いんだって。
あと、駅チカで通いやすい場所にある理美容室も、費用が高くなる傾向にあるそう。
だけど、同じ地域にある競合の状況によっては、逆の現象が起こることもあるみたい。例えば、理美容室が多い地域で価格競争が起きた場合は、相場が下がることもあるんだって!
全国的にみて、東京や大阪の料金が一番高いわけじゃないのはこれが理由なのかな?
ブランドやコンセプト
コンセプトは、他のお店と差別化をするための大切な要素だそう。そして、コンセプトをもとに、どんなお客さまにどんなメニューやサービスをいくらで提供するかを考えるんだって。
また、何を強みとして打ち出すのかも、価格を決めるのに大事なポイントだそう。例えばスピードや手軽さが強みの理美容室は低価格で、技術力に加えて、サービスや居心地の良さなど、ゆっくりラグジュアリーに過ごせる 理美容室なら高めの価格に設定するというような事かな。
理美容室のカット料金はどのように決めればいい?
ここからは、理美容室のカット料金の決め方についてまとめてみたよ。カット料金は、以下の3つの要素をもとにして決めるといいみたい。
●必要な売上
●お店のポジショニング
●近隣店舗の料金
必要な売上
これはTABEちゃん、すでに勉強済みの得意分野だよ!以下の記事で勉強した内容だね。
>>>売上の目安や売上アップのコツに興味のある理美容師さんにおすすめの記事
まずは、前提として理美容室の売上は、「客単価×客数」で計算できるというのを押さえておいてね!
その前提をもとに、必要な売上を決める。
必要な売上というのはお店が赤字にならない最低限の売上+αだよね。だから、自分の収入を含めた経費+αっていう感じになるね。
ちなみに、経費っていうのは、家賃や人件費、水道光熱費、広告費などのことで、事業活動をするうえで必要なお金のことだよ。
そして、次に、どのくらいのお客さまに来てもらえそうか、客数を予測する。これは、これまでの実績ベースで予測をする感じになるね。
最後は、必要な売上を客数で割れば(売上÷客数=客単価)必要な客単価の目安が分かるよね。
必要な客単価が分かれば、カット料金をどれくらいに設定すればいいかが決められそうだね!
お店のポジショニング
どんなコンセプトで、誰をターゲットにしたお店を作るかによって価格帯は変わってくるんだって!
【低価格帯】 カット料金2,000円未満 |
空いた時間に手軽にカットしたい人がターゲットになるそうだよ。 「1000円カット」と呼ばれる理美容室もここに当てはまるみたい。 低価格だから、手軽に立ち寄りやすいのが魅力だそう。 低価格帯で利益を上げるためには、短時間で仕上げて高い回転率を維持する必要があるんだって。 |
---|---|
【中価格帯】 カット料金2,000円~3,000円 |
ある程度、美容にお金がかけようとする人がターゲットになるそうだよ。最近はこの価格帯の理美容室が増えてるんだって。客数・客単価のどちらも重視している理美容室が多いみたい。 カットだけでなく、カラーやパーマ、トリートメント、ヘッドスパなど、幅広いメニューを用意しているところが多いんだって。 |
【高価格帯】 カット料金3,000円~5000円以上 |
メニューに明確な強みがあったり、「カリスマ美容師」と呼ばれる人が在籍していたり、インテリアやサービスにこだわったりしている理美容室が多いみたい。雑誌やテレビなどによく出ている都心部の理美容室は、これよりも高価格の場合もあるんだって。 |
●近隣店舗の料金
他のお店のメニュー料金は、料金設定をするときに参考になるそう。どんなブランディングをしている理美容室がどれくらいの料金に設定しているのかを見てみると、その地域にあった料金設定のヒントになるみたい。特に競合店の料金設定は参考になりそう!
料金以外にも以下のポイントも見てみると、他のお店との差別化のヒントが見つかるって先輩が教えてくれたよ。
●店舗の雰囲気
●客層
●ホームページやSNS
●用意しているメニュー(縮毛矯正やヘアカラー、トリートメントなど)
●営業時間
●集客をどう工夫しているか(広告やPR、割引メニューなど)
このポイントを意識すると、自分のお店ならではの強みが見つかりそう。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
値上げはお客さまのためにも極力避けたいけれど、物価高や経営事情、予約状況など…さまざま理由で値上げがどうしても必要になることもあるはず。
お客さまの理解を得るには、日ごろからお客さまと信頼関係を築いておくことがとても大切!
その上で、お客さまが納得しやすいタイミングや上げ幅で値上げを行うのが良いみたい。
>>>サロン経営のお金について知りたい理美容師さんにおすすめの記事
まとめ
今回は、カット料金の平均ついて知ることができたよ!カットの料金を決めるときは、お店にとって必要な売り上げや客単価をベースに、近隣店舗の料金を調べたり、お店のポジショニングを固めたりすることが大切なんだね。
料金設定はお店の売上に直結するから、慎重に考えたほうがよさそう!TABEちゃんももっと理美容室のことを勉強しないと。考えなきゃいけない要素が多くてパニックになっちゃう…!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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