この前TABEちゃん、理容室開業の打ち合わせに同席させてもらったよ。会計処理の話題になったとき、先輩が「カンジョウカモク」っていう単語を何度も使っていたんだけど、実はTABEちゃんその意味が分からなかったんだ💦
打ち合わせのあと先輩に聞いてみたら、勘定科目は取引で発生したお金を分かりやすく分類するために使うんだよって教えてくれた。でも、具体的にはどういうときに使うものなんだろう?
ということで今回は、理美容室経営における勘定科目について、先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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理美容室経営の会計で重要な勘定科目とは?
勘定科目がどんなものなのか、先輩に聞いたことをまとめてみたよ。
勘定科目とは、取引で発生するお金やものの流れを分かりやすく記録するための分類項目のことだそう。
具体的には、「地代家賃」「水道光熱費」「通信費」などがあって、「何に使ったのかお金なのか」や「何に対する入金なのか」を分類するんだって。
ちなみに、勘定科目の使い方に法的なルールはない。ただし、経営状態や財務状況を表す「財務諸表」を第三者に見せるとき、すぐ理解できるように一般的な方法で設定するのが望ましいそうだよ。
理美容室経営において勘定科目を使うべき理由
勘定科目がどんなものか、なんとなく分かった!でも実際には、どういうことに役立つものなんだろう?勘定科目を使う理由についてまとめてみたよ。
経営状況を把握しやすくなる
取引内容に勘定科目をあわせて記録しておくと「何にお金がかかっているのか」を確認しやすくなるそう。
取引内容が分かりやすくなるから、経営状況を把握しやすくなったり、経営の改善点を考えるのに役立ったりするんだって。確定申告もしやすくなるそうだよ。
理美容室の信用につながる
財務諸表を作るときにも、勘定科目を設定する必要がある。
財務諸表は、銀行などから融資を受けたり、利害関係者に財務状況を報告したりするときに必要になるそう。勘定科目を適切に設定しないと、理美容室の信用に影響が出ることもあるから注意が必要なんだって。
正しく経費を計上することで節税につながる
支出のうち、事業活動の中で発生した費用のことを「経費」というそう。
経費にできるものを正しく計上することで、節税につながるんだって!
理美容室で経費にできる勘定科目
経費には「固定費」と「変動費」の2種類があって、勘定科目ごとにどちらに仕訳するのか変わってくるみたい。なんだか難しそうだなぁ…。理美容室が経費にできる勘定科目にはどんなものがあるのか、それぞれ固定費と変動費のどちらに振り分けられるのかまとめてみたよ。
【固定費】
●地代家賃
●水道光熱費
●給料手当
●通信費
【変動費】
●仕入
●消耗品費
●備品
●広告宣伝費
●雑費・諸会費
●旅費交通費・交際費
●法定福利費
●租税公課
固定費
固定費とは、売上に関係なく一定の期間で発生する費用のこと。
地代家賃
賃料などを計上する勘定科目。
理美容室はテナント契約をして営業していることが多く、経費の中でも地代家賃はかなり大きな割合を占める。
水道光熱費
水道代やガス代、電気代などを計上する勘定科目。
シャンプーで使う水や、店舗の照明、ドライヤーなどの使用でかかった水道光熱費を計上する。
給料手当
スタッフの給料などを計上する勘定科目。
ただし、取締役や監査役などに支払う場合は、「役員報酬」の勘定科目を使うことが多い。
通信費
インターネット代や電話代などを計上する勘定科目。
この他にも、テレビの放送受信料や郵便、切手にかかる費用も通信費に計上できる。
変動費
変動費とは、売上に比例して増減する経費のこと。
仕入
メーカーや卸売業者などから仕入れた商品の購入費を計上する勘定科目。
カラー剤やパーマ剤など、消耗品の購入費が該当する。
消耗品費
ハサミやブラシ、コテ、タオルなど、備品の購入費を計上する勘定科目。
国税庁が公表している「帳簿の記帳のしかた」によると、以下に当てはまる経費が消耗品費に該当する。
●帳簿、文房具、用紙、包装紙、ガソリンなどの消耗品購入費
●使用可能期間が1年未満か取得価額が10万円未満の什器備品の購入費
備品
使用可能期間が1年以上、取得原価が10万円以上の物品を計上する勘定科目。
シャンプー台やカット椅子、パーマ用機器などの購入費が該当する。使用可能期間が1年以上で取得原価が10万円以上のものは、減価償却をする必要がある。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
減価償却とは、長期間使用する高額な資産を購入した際、資産ごとに定められた耐用年数に応じて分割し、経費として計上すること。資産ごとの耐用年数は、国税庁が公表している「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で確認できる。
広告宣伝費
チラシやWeb広告、情報誌への掲載など、集客のためにかかる費用を計上する勘定科目。
広告宣伝費は、メディアを通じた間接的な宣伝にかかる費用が該当する。
雑費
ほかの勘定科目にあてはまらないものに使う。
諸会費
同業者団体などに支払う会費を計上する勘定科目。
問屋などの年会費にも使える。
旅費交通費・交際費
旅費交通費は、移動や宿泊にかかった費用などを計上する勘定科目。
交際費は、利害関係者への接待や贈答のためにかかった費用を計上する勘定科目。
会食代や香典などは交際費に該当する。
法定福利費
事業主負担分の社会保険料や理美容室にかける火災保険料、地震保険料などを計上する勘定科目。
ただし、スタッフが負担する分の社会保険料は、「預り金」の勘定科目で計上することが多い。
租税公課
固定資産税や自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税、事業税を計上する勘定科目。
ただし、所得に対してかかる法人税や所得税などの税金は、経費として計上できない。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
会計ソフトを使用すると、取引内容を該当する勘定科目に自動で分類できる。
また、SALONPOSなどのPOSレジと会計ソフトが連携できる場合は、毎日の売上データも自動で取得できるため、業務の効率化につながる。
>>>売上管理の業務効率を高めることに興味のある理美容室におすすめのサービス
サロン経営に必要な機能はこれひとつで! タカラベルモントの「SALONPOS LinQ2」
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まとめ
今回は、理美容室の経営における勘定科目について知ることができた!
勘定科目は、お金やものの流れを分かりやすく整理するために必要なんだね。
勘定科目はたくさんあるから、TABEちゃん頭がパンクしてきちゃった…。理美容師さんたちの頼れるパートナーになれるように、まずは、経理業務の基礎知識や、基本的な勘定科目を覚えることから始めてみる!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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