TABEちゃんの学びノート

理美容業界の今後はどうなる?現状やお客さまのニーズ・業界の変化

TABEちゃんこの前、テレビで10年後の日本を予想する!って内容の番組を見ていたんだけど、理美容業界は今後どうなっていくのか気になっちゃった。お客さまも理美容師さんも理美容室も、色々変化していくことが考えられそうだよね。


ということで今回は、理美容業界の今後について先輩に教えてもらってまとめてみたよ。

美容業界の今後のメインイメージ

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理美容業界の今後を知るためのヒント① 現状の市場環境

 現状の市場環境のイメージ

まずは、理美容業界の市場環境を知るために、新規理美容師免許登録件数や理容所・美容所の施設数、第3次産業活動指数を調べてみたよ。

新規理美容師免許登録件数

新規理美容師免許登録件数は、減少傾向にあるみたい。

理容師美容師試験研修センターが公表している新規免許登録件数によると、2000年は28,667人だった理美容師さんの数は、2020年には18,692人にまで減っているそう。数がここまで減少しているのは、厳しいとされている労働環境や少子高齢化が影響しているんじゃないかっていわれているみたい。


【出典】「新規免許登録件数」(理容師美容師試験研修センター)



理容所・美容所の施設数

次に、厚生労働省が公表している理容所・美容所の施設数をまとめてみたよ。

理容所数

美容所数

合計

1990年

144,214

186,506

330,720

2000年

140,911

202,434

343,345

2010年

130,755

223,277

354,032

2020年

115,456

257,890

373,346

2022年

112,468

269,889

382,357

1990年から2022年まで、理容所の数は減り続けている一方で、美容所の数は増え続けているんだね。美容所の数は増えているにもかかわらず、新規理美容師免許登録件数は減っているから、美容業界での求人獲得競争は激化していて、人手不足が深刻化しているんだなぁ…。

 

【出典】「平成12年度 衛生行政報告例の概要」(厚生労働省)

【出典】「令和4年度 衛生行政報告例の概況」(厚生労働省)

【出典】「3 生活衛生関係」(厚生労働省)

>>>理美容業界の今後について興味のある理美容師さんにおすすめの記事

【TABEちゃんの学びノート】理美容業界の市場規模はどのくらい?近年の業況や今後の課題


第3次産業活動指数

次に、経済産業省が公表している2015年から2024年の第3次産業活動指数をもとに、理美容業の活動動向をまとめてみるね。

 🖊TABEMO(TABE-MEMO)

第3次産業活動指数とは、サービス業などの第3次産業の生産活動状況を総合的に捉えることを目的とした経済指標。

特定の業種がどのくらい活発に活動していたのかが分かる指数で、経済産業省が業界団体や中央官庁の統計をもとに、基準年を100として算出している。

2020年は新型コロナウイルスの影響を受けて、理美容業の第3次産業活動指数が大きく低下しているのがわかるね。でも、2021年以降も伸び悩む美容業に対し、理容業は大きく回復している…。


コロナ禍前は理美容業の第3次産業活動指数に大きな差はなかったのに、コロナ禍を経て、理容業の方が高い活動を維持する傾向にあるんだなぁ…。


【出典】「理容業・美容業の今」(経済産業省)

理容業・美容業指数の推移グラフ

美容業の第3次産業活動指数がコロナ禍前の水準にまで戻るには、まだ時間がかかるのかな?と思っていたんだけど、タカラベルモントのサロンPOS調べでは、2021年からサロンのカルテ客数は減少傾向にあるものの、売上は上昇傾向にあるみたいなんだ。

これは、コロナ禍を経て生活者の「美と健康」に対する意識が向上し、理美容室でしか体験できないサービスや体験に価値を感じているお客さまが増えていることで、客単価が上がっているんじゃないかって予想しているんだって。


【出典】TAKARA VISION 2024

サロン売上状況_サロンに求めている価値・期待・要望_タカラ調べ

理美容業界の今後を知るためのヒント➁ お客さまの変化

お客さまの変化のイメージ

理美容業界の今後を考えるためには、お客さまの変化について知ることが大切なんだね。色々あるお客さまの変化の中でも先輩が特に気になっているのは、「理美容室のヘアカラーの需要」と「ヘアケア製品の支出金額」なんだって。

この2つの変化について、先輩に教えてもらったことをまとめてみるね。



理美容院のヘアカラーの需要が増加

 15~69歳の女性を対象にした調査をもとに、最近1年間に1回以上美容サロンでヘアカラーをした人の割合をまとめてみるよ。

2019年

54.3%

2020年

57.4%

2021年

59.6%

2022年

62.7%

ヘアカラーの需要は増加傾向にあるみたい。2019年から2022年にかけて、8.4ポイントも増加しているんだね。次は年代別に、2021年と2022年におけるヘアカラーの平均利⽤回数をまとめるよ。

2021年

2022年

15~69歳の平均

5.1

5.2

年代別

15~19歳

3.2

3.3

20代

4.1

4.3

30代

4.3

4.4

40代

5.2

5.1

50代

6.0

5.9

60代

6.2

6.7

【出典】「サロンユーザー調査 2022年 全データ版」(NBBA 全国理美容製造者協会)



全体的にヘアカラーをする回数は増えているみたい。

15~69歳の平均を見ると、2021年は5.1回だったのが2022年には5.2回に増えている。

年代別で見てみると、60代の利用回数が2021年の6.2回から2022年で6.7回と、大きく増加しているね。

 

ヘアカラーの回数が増えたのは、髪色に関する規定を廃止した企業が増えていることや、白髪ぼかしの人気が高まっていることが影響しているんじゃないかな~。

あと、ハイライトやローライト、グラデーション、バレイヤージュといった高い技術力が必要なカラーがトレンドになったり、男性のヘアカラーが一般的になったりしていることも関係がありそうだなって思うんだけど、みんなはどう思う?

ヘアケア製品の支出金額が増加した

総務省の家計調査を見ると、2018年頃からヘアケア製品の年間支出金額が増加しているね。

シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品の需要が年々高まっているってことだよね。


【出典】「理容業・美容業の今」(経済産業省)

総務省_1世帯あたりの理美容代、ヘアケア製品支出金額

次に、経済産業省の商業動態統計を見てみるよ。ドライヤーやヘアアイロン、散髪器具などの理美容家電の販売額が、2022年から2023年にかけて大きく増加しているね。コロナ禍を経て、これまで理美容室で受けていたサービスを自宅でヘアケア製品や理美容家電を使って行うようになって、それを継続している人が多いってことなのかな?

 

タカラベルモントでは、理美容室のヘアケア施術を選んでもらうためには、ヘッドスパなどの自宅では再現が難しいサービスに注力することが大切になると考えているよ。


【出典】「理容業・美容業の今」(経済産業省)

経済産業省_家電大型専門店商品群販売額

理美容業界の今後を知るためのヒント③ 働き方やサービスの変化

働き方やサービスの変化のイメージ

理美容業界では、理美容師さんの働き方やサービスに少しずつ変化が出ているみたい。TABEちゃんなりにくわしくまとめるね。



理美容師の働き方が多様化

最近は理美容師さんの働き方が多様化していて、正社員やパートとして働く以外にも、シェアサロンや面貸し、業務委託など、さまざまな雇用形態を選ぶ理美容師さんが増えているそう。いずれも条件が合えば「平日の日中だけ」「週末だけ」など、好きな時間に働けるのがメリットなんだって。

 

柔軟な働き方をする理美容師さんと業務委託や面貸しなどで契約すると、理美容室の売上効率も上げられそうだよね。

スタッフの数が減少する可能性がある

新規理美容師免許登録件数が減少傾向にあったけど、タカラベルモントでは理美容師さんの数はこれからも減り続けると予想しているんだ。


スタッフの数が減少する中でも理美容室が安定して経営を続けていくためには、理美容師さんが長く働きたいと思える職場づくりをすることが大切なんだそう。例えば、教育制度を充実させて技術や知識を身につけられる環境を整えたり、出産を控えた理美容師さんが安心して産休・育休に入るためのサポートをしたりするといいんだって。

>>>スタッフのキャリアプランや育成に興味のあるオーナーさんや店長さんにおすすめの記事
TAKARA BELMONTの「キャリア支援プロジェクト」

新たなサービスのニーズ

時代の変化に合わせて、新たなサービスのニーズも増えているそうだよ。

例えば、高齢化社会の影響を受けて「訪問理美容サービス」の需要がどんどん伸びてきているみたい。

🖊TABEMO(TABE-MEMO)

訪問理美容サービスとは、高齢や病気などが原因で外出できない人の自宅や施設を訪問し、理美容サービスを行うこと。

訪問理美容サービス利用者の割合推移

【出典】「訪問理美容サービスに関する利用実態調査2023 直近1年以内の訪問理美容サービス利用率が上昇し、28.0%へ。利用者家族の47.1%が訪問理美容サービスによる介護状態の改善を実感」(株式会社リクルート)



訪問理美容サービスの利用者割合の推移を見てみると、直近1年以内に訪問理美容サービスを利用した人の割合は2021年が24.9%で、2023年は28.0%にまでアップしている。訪問理美容サービスの利用者は年々増加しているんだね。

TABEちゃんの感覚だけど、年齢を重ねても美しくありたい、自分らしくありたいと考える人が増えているような気がする。今後も高齢者が増加していくことを考えると、訪問理美容サービスの需要はますます高まりそう!

 

ほかにも、AIが最適なヘアスタイルを提案してくれるAI診断サービスや、定額でカットやカラー、トリートメントがいつでも受けられるサブスクリプション型サービスなどのニーズも増えているから、サービスの拡大を今後の集客にも活かしていきたいね!

 

社会の変化や技術の進化などによって、今後もサービスのニーズは多様化していくことが考えられるんだって。

まとめ

今回は、理美容業界の今後について知ることができた!社会の変化に合わせて、お客さまのニーズやスタッフの働き方も時代とともに変わっていくから、常に新しい情報をキャッチして柔軟な対応をすることが大切なんだね。

 

理美容業を取りまく状況は年々変化しているんだなぁ…。理美容師さんたちに新しい情報を伝えられるように、TABEちゃんも常にアンテナを張っておかないと!

 

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。

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