TABEちゃんこの間スーパーで買い物をしていたとき、値上げされている商品が多くて驚いたんだけど、今は物価上昇の影響でさまざまな業界で値上げが起きているよね…。
理美容業界もメニュー料金の値上げを考えるサロンが多いと思うけど、料金が上がることでお客さまがサロンから離れていくなどの影響がないか、オーナーさんは心配だろうなぁ。
値上げ前に検討すべきことから、お客さまに値上げの予定を案内するときのポイントまで、先輩に教えてもらいながらTABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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理美容室の値上げ事情
昨今の理美容室における値上げ事情はどうなっているのか、株式会社リクルートの『ホットペッパービューティーアカデミー』が2023年に発表したデータをもとに、値上げのあった理美容室の割合と値上げ金額の相場についてまとめてみるね。
値上げのあった理美容室の割合
ヘアサロンのお客さまに向けて行われた調査によると、直近半年以内に利用したヘアサロンで「値上げがあった」「今後予定されている」と回答したお客さまは約40%。37%のお客さまは「値上げはない」と回答し、値上げありとなしの比率はおおよそ半々という結果になった。
理美容室の値上げ金額の相場
値上げ金額についての調査では、500〜1,000円未満の値上げが全体の38.3%を占め、500円未満の値上げが35%で次に多い結果となった。
ヘアサロンの1回あたりの平均利用金額は、女性が7,345円、男性が4,553円だったから、お客さまの平均利用金額に対して1割程度の値上げが実施されたみたいだね。
理美容室が値上げを避けられないのはどのようなとき?
物価が上昇したとき
理美容室が値上げを行う主な理由は、円安などが引き起こす物価の高騰なんだそう。物価が上がると、理美容室の電気料金や仕入れ価格(原材料費)も上昇し、既存の価格設定では経営が圧迫されるから、値上げせざるを得なくなるんだって。
日本政策金融公庫が発表したデータ(※2023年7月~9月の調査結果)によると、美容業では58.0%、理容業では65.6%の事業者が「前年と比較して仕入れ値が上昇した」と回答している。
ヘアサロンでの値上げが最も多かった2022年10月は、食料品が一斉値上げされるなど、社会全体で物価が大きく上昇していた時期。物価高騰の影響を受け、値上げを実施したヘアサロンが多かったと考えられるそうだよ。
【出典】「価格動向に関するアンケート調査結果」(日本政策金融公庫)
スタッフの賃金引き上げが必要なとき
スタッフのお給料見直しも値上げの理由の一つとなっているそう。少子高齢化による人材不足や最低賃金の引き上げにより、人件費が年々増加傾向にあるため、スタッフのお給料を上げることを目的に、料金改定を行うケースもあるんだって。
値上げをする前に理美容室で検討したいこと
日本政策金融公庫による2023年の調査結果では、前年より販売価格を引き上げた企業は全体の55.2%あったにもかかわらず、理美容業界では価格を据え置いた事業者が60%を超えているそう。仕入れ価格の上昇や人件費の増加により経営が厳しい状態となっても、値上げはあくまでも最終手段とする理美容室が多いんだね。
経費を見直してコスト削減に努めることで、値上げを避けられる場合があるみたい。値上げ前には、地代家賃や人件費などの削減が難しい項目を除き、広告宣伝費や薬剤などの原材料費、水道光熱費などにコストカットの余地がないかを確認するといいそうだよ。
例:予約サイトの広告費を下げることで、月に数十万円の経費を削減ができる場合がある。
※ただし、集客効果の高い予約サイトへの掲載をやめると客数が大幅に減るリスクがあるため、集客サイトからの集客が減額分減少してもサロン経営上問題ないかを検討する必要がある。
ちなみに、広告費の減額をした場合は、できるだけ減額のインパクトを最小にするために、より効率的に集客につなげられるであろうターゲット層に絞った施策を検討するといいみたいだよ。
※自社のWeb・アプリ予約システムなどを導入し、次回以降は予約サイトを経由せずに直接予約してもらうことで、広告費を削減する方法もある。
>>>経費削減で利益率アップを目指したい理美容室オーナーさんにおすすめの記事
お客さまへ値上げを伝えるときのポイント
やむを得ず料金を値上げするときは、料金変更の理由や、値上げ後に提供するサービスの向上点や付加価値を事前にお客さまに説明してから実施することが望ましいそう。
また、社会全体で値上げが行われる時期に合わせるなどすると、お客さまに値上げの理由について納得してもらいやすくなるんだって。
値上げについてお客さまの理解を得るためには、日ごろから信頼関係を築いておくことも大切になりそうだよね。
値上げ後の料金については、お客さまの分析を行い、受容可能な値上げ幅に設定することを心がけるといいみたい。ただし、お客さまに無理を強いたくない気持ちからギリギリのラインで値上げをし、結果として後から何度も値上げを繰り返すと逆効果になることもあるため注意が必要だそう。
特に、ロイヤルカスタマーに値上げの案内をするときは口頭での説明を徹底し、案内漏れがないよう注意することが大切なんだって。案内の方法についても、店舗スタッフの間で伝え方に差が出ないよう、共通した説明ができるようにしておくといいみたい。
>>>値上げで失客しないためのポイントについて知りたい理美容室のオーナーさんにおすすめの記事
“美容業界の人材育成コンサルタント”が解説する「誰も教えてくれないクレーム対応の話」第2回 “値上げで失客!?”ロイヤルカスタマーへの正しい対応方法
まとめ
理美容室の値上げは、物価変動による仕入れ値の上昇や、最低賃金の引き上げなどによる人件費の増加が主な理由なんだね。
やむを得ず値上げをするときには、値上げの理由や背景を丁寧に説明することと、何より日ごろからお客さまに満足いただけるようなサービスの提供や、信頼関係の構築が大切だということが分かった!TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、理美容室の価格設定に関する知識を身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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