この前テレビを見ていたら、企業経営の専門家が理想の利益率に近づけるための経営改善やコストカットについて解説してたんだ。そこでふと、理美容室の利益率も経営していくうえで大切なんだろうなって気になったよ。
先輩に聞いてみたら、利益率について考えることは美容室経営をより良いものにしていくうえで大切なんだよって教えてくれた。でも、利益率はどうやって見ればいいんだろう?
ということで今回は、理美容室の利益率について、先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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理美容室の利益率とは
利益率とは、売上の中にどれくらいの利益があるのかを示すためのものなんだって。理美容室を経営するうえでは、ただ集客に成功していて売上が高ければいいというわけではなく、利益率を正しく把握することが重要なんだそう。
利益率の中でもよく使うのは粗利益率と営業利益率の2種類で、分析することで見えてくることが違うみたい。それぞれどんなことが分かるのかまとめてみるね。
粗利益率(売上高総利益率)
粗利益率は売上高総利益率ともいって、粗利益を売上で割った比率のことだそう。この粗利益とは、売上高から売上原価を差し引いた残りの利益のことで、「売上高-売上原価」で計算できるんだって。
粗利益を売上で割った比率が粗利益率だから、計算方法は以下になる。
(売上高-売上原価)÷ 売上×100%
粗利益率を見ることで、売上と原価のバランスが取れているかどうかが分かるそうだよ。
営業利益率
売上高から売上原価だけでなく、商品を販売したりサービスを提供するうえで必要になる販売費や、家賃や人件費、水道光熱費、通信費などが含まれる一般管理費を引き、手元に残ったお金のことを営業利益というんだって。
この営業利益の割合のことを営業利益率というそうだよ。
営業利益率の計算方法は以下。
(売上高-売上原価-販売費及び一般管理費)÷ 売上×100
営業利益率を見ることで、売上と経費のバランスが取れているかどうかが分かるんだって。
理美容室の利益率の目安
利益率についてだんだん分かってきた!でも、理美容室の経営ではどれくらいの利益率を出せばいいんだろう?先輩に聞いてみたら、粗利益率と営業利益率の両方にそれぞれ目安があって、そこを目指すといいんだよって教えてくれた。それぞれまとめてみるね。
理美容室の「粗利益率(売上高総利益率)」の目安
理美容業における粗利益率の目安は、原価に費やすお金の割合(原価率)などによって変わるみたいだけど、80~85%が理想なんだって。粗利益率が80~85%になると、売上と原価のバランスがいいと判断できるみたい。
例えば、売上が200万円の理美容室で、パーマ剤やカラー剤などの材料費の原価が40万円だった場合、粗利益率の計算は(200万円-40万円)÷ 200万円×100=80(%)
になるから、粗利益率が80%になるね。
理美容室の「営業利益率」の目安
理美容業における営業利益率の目安は7~10%だそう。営業利益率が7~10%だと、売上と経費のバランスがいいと判断できるんだって。
例えば、売上が200万円、売上総利益が160万円の理美容室で、販売費と一般管理費が合わせて146万円だった場合、営業利益率は(160万円−146万円)÷ 200万円=7(%)になるから、営業利益率は7%になるね。
>>>理美容室の利益率について詳しく知りたい方におすすめの記事
理美容室の利益率を改善するポイント
粗利益率と営業利益率の計算方法や目安が分かったところで、ここからは算出した数字を経営の改善にどう活かすのかについてのポイントをまとめていくね。
粗利益率が低い場合
粗利益率が低い場合は、売上原価が高いということになるから、原価率の見直しをするといいみたい。
原価率を下げるためには、材料や備品の仕入価格のほか、人件費や広告宣伝費などを見直して、不必要な経費がないかどうかを確認することが大切だそう。節電などを心がけて、光熱費を抑えるのも一つの方法なんだって。
営業利益率が低い場合
営業利益率が低い場合は、売上に対して販売費および一般管理費が圧迫していることが考えられるそう。
この場合は、以下の2つの施策があるんだって。
1.無駄な在庫を抱えないよう、在庫管理を強化する
2.家賃を見直し、より安く借りられる物件に引っ越す
人件費、水道光熱費、通信費なども見直すといいみたいだよ。
粗利益率・営業利益率がどちらも低い場合
粗利益率と営業利益率のどちらも低い場合は、売上と支出のバランスが悪いということになるから、不必要な経費を見直すだけでなく、売上を伸ばすことが重要なんだって。
売上を改善するためには、以下の4つの施策があるそう。
1.付加価値の高いサービスを導入して、客単価を上げる
2.ポイントカードやクーポン付きのDMなどを導入し、固定客を増やす
3.シャンプー・トリートメントやスタイリング剤など店販品の販売に力を入れる
4.空いているスペースを面貸しなどで活用する
客数や客単価を上げるための工夫をして、売り上げの向上を目指すことが大切なんだね。
まとめ
今回は、理美容室の利益率について知ることができた!利益率には粗利益率と営業利益率などがあって、それぞれを分析することで経営の改善点が見えてくるんだね。
安定した美容室経営を続けるためには、利益率を分析して見つけた課題をもとに、経費削減や売上の改善などを行って、目安の利益率を目指すことが大切なんだなぁって思ったよ。
利益率の計算はちょっと難しいけど、理美容師さんたちの頼れるパートナーになれるように、TABEちゃんももっと経営のことを勉強しなくちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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