日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、傷んでいる髪の特徴や扱い方について教わったよ。髪のツヤやコシ、手触りなど、ダメージヘアによる悩みを持つお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスをするときに役立ちそうな内容だったんだ。傷んでいる髪の状態についての基礎知識から、傷む原因や傷んでいる髪を扱うときのポイント、ケア方法まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
この記事は
参考になる!
この記事を
あとで読む!
あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。
TIPS:TB-PLUSの便利な活用術
傷んだ髪の特徴とダメージレベルの目安
上記の表は、髪のダメージレベル(損傷度合い)を小さいものから順に6段階(0~5レベル)で表したもの。髪のダメージレベルを的確に把握することは、パーマやヘアカラー、トリートメントなどの施術をするうえで重要になる。
ダメージレベルが低い髪は手触りがツルツルで弾力があるのに対し、ダメージレベルが大きい髪はコシやツヤがない。ダメージレベルが大きくなるにつれ、手触りにゴワゴワ感やキシキシ感、チリつきが出てくる。
ダメージレベル0~1の健康な髪には潤いがあり、髪表面に油分があるため疎水性が高く水をはじくが、ダメージレベルが2~3まで進むと、髪が乾燥して親水性が高くなり水気を吸い込むようになる。さらに、ダメージレベルが4~5まで上がると水を吸ってもすぐにパサつき、タオルドライだけで表面が乾くほど乾燥がひどくなる。
ダメージレベルが大きい髪は、そのほか毛先が白茶ける、枝毛や切れ毛が多くなる、濡れた状態で引っ張ると極端に伸びたり切れたりするなどの特徴がある。
髪が傷む4つの原因
髪が傷む主な原因は以下の4つ。
●熱によるダメージ
●濡れた髪への摩擦によるダメージ
●過度な施術によるダメージ
●環境などによるダメージ
熱によるダメージ
ドライヤーやストレートアイロン、コテなどの熱によるダメージは、髪が傷む原因になる。
髪の主成分であるタンパク質は高温になると性質が変わる(=タンパク質の熱変性)ため、髪を過度に加熱すると髪内部のコルテックスやメデュラの構造が破壊され、髪から弾力が失われる。
また、ドライヤーの温風などによって急激な水分蒸発が起こると、髪表面のキューティクルが開いて割れることもある。髪は250℃以上になると溶けるため、注意が必要。
濡れた髪への摩擦によるダメージ
髪は濡れた状態になるとキューティクルが開き、摩擦によるダメージを受けやすくなる。
シャンプーの泡立て、マッサージなどの物理的な摩擦のほか、テンションをかけた濡れた髪へのコーミング、タオルドライ時の過度な摩擦はキューティクルにダメージを与えるため、髪が痛む原因になる。
過度な施術によるダメージ
カラーは主に髪表面のキューティクルに、パーマは髪内部のコルテックスにかかる負担が比較的大きくなるため、過度に施術を行うと手触り、ツヤ、ハリ、コシなどが低下し、髪が傷む原因となる。施術直後の不安定な髪には、より丁寧なヘアケアを行うことが大切。
また、カットの技術不良や、あまり切れないシザーやレザーでのカットによって、キューティクルが削られてしまい、枝毛や切れ毛の原因につながることもある。
環境などによるダメージ
紫外線やストレス、食生活などの生活習慣も、髪にダメージを与える要因となりうる。紫外線はコルテックス内のメラニンやタンパク質に悪影響を与え、睡眠不足などのストレスは髪の根元にある毛球の機能を低下させる。
また、毎日の食生活の中でアミノ酸を含んだタンパク質やビタミン、ミネラルの摂取が不足すると、髪が光沢を失ったり細く痩せたりしていき、最終的には抜け落ちてしまうこともある。
傷んだ髪は元に戻る?
髪には自己修復機能がないため、一度傷んでしまった髪は元に戻らない。美髪を保つためには髪を傷ませないことが最も大切であるものの、傷んでしまった場合もきちんと丁寧にヘアケアを行うことで、髪をキレイに見せることはできる。
傷んだ髪を扱うときのポイント
傷んだ髪はより敏感な状態になっているため、扱いには注意が必要。
理美容室でお客さまの傷んだ髪を扱うときのポイントは以下の4つ。
●ダメージに適したメニューや薬剤を提案する
●摩擦に注意する
●濡れたままにしない
●熱に気を付ける
ダメージに適したメニューや薬剤を提案する
ダメージレベルの高い髪は、パーマのリッジ感や持ち、カラーの色持ちが悪くなるといわれている。希望のデザインを実現するためには、ダメージレベルに応じてパーマ剤やカラー剤を使い分ける必要がある。
ダメージレベルが高い髪のお客さまにパーマやカラーの施術をするときは、トリートメントメニューや、髪の状態、髪質に合ったヘアオイルなどのホームケアアイテムをおすすめするのも一つの手。
摩擦に注意する
キューティクルへのダメージを避けるため、シャンプーをするときはゴシゴシと髪同士をこすらないよう洗い方に注意する。手のひらでしっかりシャンプーを泡立ててから髪に乗せ、頭皮をもみ込むように洗うのがポイント。
シャンプー後に髪をタオルドライするときも、タオルで髪を挟み込み、ポンポンと優しく叩くように水分を取り除く。コーミングやブラッシングをするときも、絡まりや引っかかりに気を付ける。
濡れたままにしない
濡れた状態のまま放置すると、水分や栄養分が流失してしまうため髪内部が乾燥してパサパサになる。髪が濡れたときは、ドライヤーで手早く乾かすことが大切。
熱に気を付ける
ヘアアイロンやドライヤーは、高温になりすぎないよう注意が必要。
ドライヤーを使うときは、髪に近づけすぎたり同じところに長時間熱風が当たったりしないよう、乾かし方に気を付ける。ヘアアイロンには200℃を超える温度設定ができるものもあるが、ダメージヘアに使う場合の温度は、一般的に120~130℃程度が目安とされている。
まとめ
傷んだ髪は、コシやツヤがなくなったり手触りが悪くなったりすることに加えて、乾燥して水を含みやすくなるなどの特徴があるんだね。お客さまに合った施術メニューの提案や薬剤の選定をするためには、髪のダメージレベルを把握することが大切なんだなぁ…。
髪が傷む原因について知ることで、ダメージヘアに悩むお客さまにも施術の提案や、効果的なヘアケアアイテムなどの、具体的なアドバイスができそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、ダメージによって生じる髪の変化についての知識を身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・ヘアモード社刊)
✨関連記事✨
●髪の毛の構造や成分とは?髪のなりたちや健康な状態を保つ基本のケア
●くせ毛の原因とは?種類やメカニズム、特性を踏まえた上手な対処法
●キューティクルの構造やはたらきとは?ダメージの原因と美髪を維持するポイント
●枝毛ができる原因は?正しい対処法やダメージを減らすケアのポイント
●天然パーマは直せる?くせと上手に付き合うためにできる施術とは
●髪の静電気を抑えるには?発生するしくみを知って正しい対処を
●頭皮の構造からわかる役割や重要性!健康状態を確認する方法とは
編集部おすすめ✨あわせて読んでほしいおすすめの記事
-
“髪質改善系のカラーメニュー”で客単価1.6倍! 競合が増えても成長できる秘訣とは
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む! -
顧客満足度も、サロンメリットもアップ!美髪を育む、ツールを活用したホームケア提案のすすめ
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む! -
一生モノの「強み」を手に入れる/ピトレティカ「テラピスト」
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む!
TB-PLUSは、タカラベルモント株式会社が運営している<サロンとあなたの“明日”に役立つ情報サイト>。
クリエイティビティを刺激するトレンド情報からサロン経営のヒントまで、成長と意欲につながるトピックやノウハウをお届けし、あなたのサロン人生を応援していきます。
\友だち追加 お願いします♪/
LINE公式アカウント タカラベルモント for salonで、最新情報を発信中!
この記事は参考に
なりましたか?
この記事は
参考になる!
この記事を
あとで読む!
あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。