直毛の特徴とは？くせ毛との違いやよくある悩み、解決策

直毛とくせ毛の違い

直毛とくせ毛の違いは以下の3つ。 

●毛球の形状 

●キューティクルの状態 

●髪のまとまりやすさ

毛球の形状 

直毛は毛球の形状に歪みがないため、くせが生まれにくくまっすぐに生え、髪の断面は円に近い形をしているのが特徴。髪表面はなめらかで摩擦が起こりにくい。 

くせ毛は毛球の形状に歪みがあるため、うねりのある髪が生えやすい。髪の断面は楕円形になりやすいのが特徴。髪表面がでこぼこしているため、ブラッシングの際に引っ掛かりや摩擦が起きることがある。 

キューティクルの状態 

髪の表面がなめらかな直毛は光を反射しやすいため、ツヤのある質感になりやすい。また、摩擦が起こりにくいため、髪のキューティクルが整った状態になりやすい。 

髪の表面がでこぼこしているくせ毛は、髪同士が擦れて摩擦が起こりやすく、キューティクルが剥がれやすい。キューティクルが剥がれると、​髪​​の内容成分が流出しやすくなり、​ダメージやパサつきの原因となる。 

髪のまとまりやすさ 

直毛は、髪の中のタンパク質や水分のバランスがくせ毛と比べると整っている。そのため、天候や湿度の影響を受けにくく、湿気や汗によってうねったり広がったりすることが少ない。 

くせ毛は、髪の中のタンパク質や水分のバランスに偏りがあるため、水分の影響を受けやすい。湿気や雨、汗などによって髪が水分を含むと、膨らんだり広がったりしやすくなる。 

直毛の特徴

直毛の特徴は以下。 

ボリュームが出にくい 

直毛はまっすぐ下に髪が伸びるため、毛先に重みがかかりやすく、ペタっとした重い印象になりやすい。 

スタイリングが長持ちしにくい 

直毛の場合、動きのあるヘアアレンジを保ちにくいため、ヘアアイロンやコテを使ってスタイリングをしても短時間で元に戻りやすい。 

パーマがかかりにくい 

直毛はキューティクルの枚数が多く厚みがあるため、パーマ剤が浸透しにくい。また、パーマをかけても戻ろうとする力が強いため、パーマがかかりにくい。 

直毛を扱いやすくする方法

直毛を扱いやすくするには、理美容室でパーマをかけたり、家でのスタイリングを工夫したりする方法がある。 

施術編 

直毛を扱いやすくする、理美容室のお客さまへの提案・提供例は、以下の2つ。 

●ナチュラルなパーマをかける 

●根元部分にのみパーマをかける 

ナチュラルなパーマをかける 

ヘアアイロンやコテでスタイリングをしても短時間で取れてしまったり、髪にボリュームが出にくかったりする場合は、ナチュラルなパーマで髪に動きを与えると、自宅でのスタイリングも提案しやすい。 

根元部分にのみパーマをかける 

髪がペタンとしてボリュームが出なかったり、髪の分け目が目立ってしまったりする場合は、髪の根元部分にのみパーマをかけることで、ふんわりとした自然なボリューム感が出る。 

スタイリング編 

直毛の悩みをスタイリングで解決するための方法は、以下の3つ。 

●髪の根元にドライヤーの風を当てる 

●髪を少量ずつ取ってコテで巻く 

●キープ力のあるスタイリング剤を使う 

髪の根元にドライヤーの風を当てる 

髪の根元を濡らし、髪の状態を一度リセットする。 

髪を持ち上げ、ドライヤーの風を髪の根元に当てるようにすることで、髪にボリュームが出やすくなり、ヘアセットもしやすくなる。 

髪を少量ずつ取ってアイロンなどで巻く 

ヘアアイロンやコテでアレンジするときには、髪を少量ずつ取る。 

しっかりとクセをつけたいときには、26〜28mm程度の細めのコテがおすすめ。カールさせた後は、髪を持って熱を冷ますことでカールが固定され、取れにくくなる。 

キープ力のあるスタイリング剤を使う 

髪が硬めの直毛の場合は、キープ力があり、髪全体に馴染ませやすいクリーム系やマット系のヘアワックスでのベース作りを。 

ワックスを手に伸ばして毛先を握るようにカール部分に馴染ませたら、最後にハードタイプのスプレーで固定することで、ヘアスタイルを維持しやすくなる。 

まとめ 

毛球の形状に歪みがなくまっすぐ生えている直毛は、キューティクルが整っていてツヤがあり、髪もまとまりやすい。でもその反面、ボリュームが出にくかったり、スタイリングに変化が出しづらい、と感じる方もいそうだよね。 

直毛の方にはパーマの施術をしたり、スタイリングの選び方や方法を、お客さまにお伝えすることも大切なんだね。 

直毛の特徴やくせ毛との違い、直毛の悩みを解決する方法について詳しく知ることで、直毛にお悩みのお客さまにピッタリのメニューを提案したり、より具体的なアドバイスやポイントを伝えることができそうだよね。 

TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、髪質についての専門的な知識を身につけていかなくっちゃ！  

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。