日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、キューティクルについて教わったよ。髪のツヤや指通りをよくするためにどんなヘアケアをすればよいか悩むお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスがしやすくなるような内容だったんだ。キューティクルの構造や役割などの基礎知識から、キューティクルが傷む原因、ヘアケアのポイントまで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
この記事は
参考になる!
この記事を
あとで読む!
あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。
TIPS:TB-PLUSの便利な活用術
キューティクルとは?
1本の髪は大きく3つの層に分かれていて、外側からキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラという。1番外側のキューティクルの特徴や働きは以下。
キューティクルとは?
キューティクルとは、髪の表面を覆っている組織のこと。ケラチンというタンパク質でできており、髪のツヤや手触り、硬さに影響する。髪の10~15%をキューティクルが占めており、外部の刺激から髪を保護する役割がある。
無色透明でウロコ状になっているキューティクルは、1枚で髪の外周の1/2~1/3を包み、たけのこの皮や瓦屋根のように重なっているのが特徴。
硬毛は7~10枚、軟毛は3~5枚のキューティクルが重なっているといわれており、キューティクルの重なる枚数が髪の硬さ(ハリ)に影響する。
髪が濡れるとキューティクルが開き、剥がれやすくなるため、少しの摩擦でもダメージを受けやすくなる。
キューティクルのはたらき
キューティクルはブラッシングなどによる物理的な刺激や、水や薬剤などによる科学的刺激から髪内部を守るはたらきがある。
キューティクルが整っていると、外部の刺激から髪内部が守られることで潤いがキープされるため、しっとりとした質感のツヤツヤとした髪になる。
反対にキューティクルが傷むと、髪の内側がダメージを受けやすくなるため、切れ毛や枝毛といったダメージヘアの原因となる。
キューティクルが傷む4つの原因
キューティクルが傷む主な原因は、以下の4つ。
●濡れた髪への摩擦によるダメージ
●熱によるダメージ
●過度な施術によるダメージ
●紫外線によるダメージ
濡れた髪への摩擦によるダメージ
キューティクルは濡れたときに開く性質があるため、濡れた髪に過度な力でブラッシングしたり、シャンプーやタオルドライによって髪が擦れたりすると、キューティクルが剥がれ落ちるなどのダメージを受ける。
また、髪が濡れたまま寝ることも、髪と枕が擦れてキューティクルが傷付く要因となる。
熱によるダメージ
キューティクルは熱に弱いため、ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージによって剥がれやすい。
ドライヤーで髪を乾かすと、急激な水分蒸発によってキューティクルが開き、割れてしまうことがある。また、ヘアアイロンによって過度に髪を加熱することで、髪内部のタンパク質が変形したり内部構造の破壊が起きたりして、髪から弾力が失われてしまう。
過度な施術によるダメージ
カット技術の不良やあまり切れないシザーズやレザーでのヘアカットにより、キューティクルが削り取られてしまうことがある。削られたキューティクルの切り口から髪内部の水分が蒸発したり薬剤が浸透しやすくなったりすることで、枝毛や切れ毛の発生につながる。
ヘアカラー(アルカリ剤)によるダメージは、髪の表面に近いキューティクルに対する影響が比較的大きいため、過度なヘアカラーもキューティクルを傷つける要因となる。
紫外線によるダメージ
紫外線はタンパク質やメラニン色素を破壊する作用があるため、長時間浴びると髪内部の成分が流れてしまい、キューティクルが傷む原因になる。
また、髪の表面が日焼けするとキューティクルがダメージを受けて乾燥するため、髪が広がりやすくなる。
キューティクルを整えるヘアケアのポイント
キューティクルには自己補修機能がないため、一度剥がれ落ちてしまうと復活させることはできない。ただし、キューティクルが開くなどのダメージを受けている状態であれば、ヘアケアによって補修することができる。
キューティクルを整えるヘアケアのポイントは以下。
●しっかりと泡立ててシャンプーをする
●トリートメントで保湿する
●髪を濡れたまま長時間放置しない
●パーマやカラーを頻繁にしない
しっかりと泡立ててシャンプーをする
濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっているため、ゴシゴシと強い力で洗うと、摩擦によってキューティクルが傷んでしまう。
髪を洗う時はシャンプーをしっかりと泡立て、頭皮を揉みこむようにして洗うことで、摩擦を軽減できる。
トリートメントで保湿する
シャンプーをした後の髪はキューティクルが開いて乾燥しやすいため、シャンプー後にインバストリートメントを使用し、髪を保湿することでキューティクルを整えられる。
タオルドライ後はアウトバストリートメントやヘアオイルを使用することで、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を保護できる。
トリートメントは商品によって成分や効果が異なるため、目的や髪の状態に合ったものを選ぶことが大切。
髪を濡れたまま長時間放置しない
キューティクルは濡れると開き、剥がれやすく無防備な状態となるため、ダメージを受けやすくなる。髪を乾かさずに寝ると、髪と枕の摩擦によってキューティクルが傷つくため、濡れたまま放置せずに素早く乾かすことが大切。
洗髪後にタオルドライで余分な水分をとっておくと、短時間で髪を乾かせる。
パーマやカラーを頻繁にしない
パーマやカラーの薬剤には、キューティクルを開く作用があるため、ダメージの原因となる。施術の種類や髪質にもよるものの、パーマやカラーは2〜3ヶ月に1度程度で行い、間隔を空けるのがよい。
ヘアスタイルを維持するため、パーマやカラーの間隔を空けられない場合は、ヘアケアを念入りに行うようにする。
まとめ
髪の表面を覆う組織であるキューティクルは、外部の刺激から髪の内部を守り、髪のツヤや手触り、硬さに影響を与えているんだね。キューティクルを整えて、ツヤとうるおいのある美しい髪を手に入れるためには、保湿などのヘアケアをすることが大切なんだなぁ…。
キューティクルの構造や役割、ダメージを受ける原因について知ることで、お客さまのヘアケアについてもより具体的なアドバイスができそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、髪の構造や成分などの専門的な知識を身につけて、活用していかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・女性モード社刊)
✨関連記事✨
●髪の毛の構造や成分とは?髪のなりたちや健康な状態を保つ基本のケア
●くせ毛の原因とは?種類やメカニズム、特性を踏まえた上手な対処法
●枝毛ができる原因は?正しい対処法やダメージを減らすケアのポイント
編集部おすすめ✨あわせて読んでほしいおすすめの記事
-
髪は印象を美しく魅せる大切なファクター。 印象にまつわる研究についての印象学講座(全4回)
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む! -
顧客満足度も、サロンメリットもアップ!美髪を育む、ツールを活用したホームケア提案のすすめ
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む! -
ナチュラルだけじゃない!? Moiiが機能もラインナップも進化したって! THE MOIIの開発者に話を聞いたよ!
この記事は
参考になる!この記事を
あとで読む!
TB-PLUSは、タカラベルモント株式会社が運営している<サロンとあなたの“明日”に役立つ情報サイト>。
クリエイティビティを刺激するトレンド情報からサロン経営のヒントまで、成長と意欲につながるトピックやノウハウをお届けし、あなたのサロン人生を応援していきます。
\友だち追加 お願いします♪/
LINE公式アカウント タカラベルモント for salonで、最新情報を発信中!
この記事は参考に
なりましたか?
この記事は
参考になる!
この記事を
あとで読む!
あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。