日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、くせ毛について教わったよ。TABEちゃんもくせが強いタイプでスタイリングがうまく決まらない日が多いから、すごく勉強になった!くせ毛で悩むお客さまに理美容師さんたちが対処法やスタイルをアドバイスしやすくなるように、くせ毛になるメカニズムや種類・対処法について、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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くせ毛の種類
くせ毛にはいくつか種類があるみたい。ひとりの毛髪でも異なるくせ毛が混在していたり、部分的にくせ毛が存在していることもあるそうだよ。くせを生かしたカットや、くせに対応する縮毛矯正・ストレートパーマなどの施術を提案するためには、くせ毛の種類や特徴を知っておくことが大切。
主なくせ毛は、以下の4種類。
●波状毛
●捻転毛
●縮毛
●連珠毛
波状毛(はじょうもう)
S字またはC字のように、ゆるやかにうねりを描いて波打っているくせ毛。日本人に最も多い波状毛は、髪が太くて多い場合によくみられる。雨などで湿度が高くなると、髪が膨らみやすくなるのが特徴。
大きめのウェーブから三つ編みをほどいたような小さなウェーブなど、くせの程度は個人差が大きく、小さいウェーブほどくせが強く出やすい。
捻転毛(ねんてんもう)
毛先に向かってらせん状にクルクルとねじれているくせ毛。細くて柔らかい髪に多い。ねじれている部分が細く、デコボコとした質感でザラつきが出ている場合がある。
表面の凸凹によって光が乱反射するため、ツヤが出にくい。薬剤が均一に浸透しにくいため、ヘアカラーやパーマがムラになりやすい傾向にある。
縮毛(しゅくもう)
アフロヘアーのように縮れている状態のくせ毛。日本人には少ない髪質で、他の3つのくせ毛と比較すると最もくせが強い。全体的にデコボコとしており、ゴワついた質感が特徴。水分を弾きやすいため、湿気の影響は受けにくい。
連珠毛(れんじゅもう)
くせ毛の中では珍しい数珠が連なっているようなくせ毛で、大小の結び目がつながったように見えるのが特徴。ざらっとした質感で、枝毛や切れ毛が発生しやすい。
くせ毛が生まれるメカニズム
くせ毛が生まれるメカニズムは以下のとおり。
先天的な要因
くせ毛のメカニズムは未だに解明されていないことが多いものの、毛球や毛穴の形などが関係しており、遺伝による影響が大きいと考えられている。
毛球とは、毛根の一番下にある球状の部分のこと。毛球に「いびつ」「ひずみがある」「小さい」などの特徴がある場合、毛髪が角化する過程で断面が楕円形やひずんだ形となり、くせ毛になる。
毛根を包んでいる部分である毛包の曲がりも、くせ毛の要因になる。作り出されたばかりの髪は柔らかく、毛穴を通る間に徐々に固くなる。頭皮の中で毛包がカーブしていると、頭皮の表面に押し出されるときに形がいびつなまま成長するため、くせ毛になる。
また、くせ毛と水分の関係は、以下の3パターンに分けられる。
1.ウェット時にくせが出やすいタイプ |
シスチン結合の影響が大きいくせ。湿度が高いときや水に濡れるとくせが出る。 |
2.乾燥しているときにくせが出やすいタイプ |
水素結合の影響が大きいくせ。シスチン結合の影響よりも水素結合の影響が強いため、ドライ時にくせが出る。 |
3.ウェット時のくせが乾燥時にさらに強くなるタイプ |
シスチン結合と水素結合の両方が影響しているくせ。ドライ時はシスチン結合と水素結合の影響が出やすく、湿度の高いときや水に濡れたときはシスチン結合の影響が強く出る。 |
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後天的な要因
くせ毛の後天的な要因は、主に以下の5つ。
●髪のダメージ
●加齢
●ホルモンバランスの崩れ
●不規則な生活
●ストレス
髪のダメージ
パーマ剤やブリーチ剤による化学的なダメージや、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱ダメージ、タオルドライなどの摩擦による物理的なダメージなどが髪に蓄積すると、くせとして表出しやすくなる。
さらに、紫外線などの環境によるダメージの影響で、くせが出てくることもある。特に表面の髪は、内側の髪よりも日常的なダメージを受けやすいため、細かいくせが出やすくなる。
加齢
年齢を重ねると髪が細くなり弾力が低下し、まっすぐな状態を保てなくなりくせが出やすくなる。
頭皮の衰えにより髪が成長するときの通り道となる毛包が歪み、髪も歪んだまま成長することも、くせ毛の要因となる。
ホルモンバランスの乱れ
思春期を迎える頃や出産後や更年期などでホルモンバランスが変化すると、頭皮の血流が低下し、くせ毛になることがある。
不規則な生活
栄養バランスの偏りなどによって髪に栄養が行き届かなくなると、頭皮環境が乱れ、健やかな髪が育たなくるためくせが出やすくなる。
ストレス
過剰なストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、頭皮の血流が悪化するため、くせ毛が目立ちやすくなる。
くせ毛の対処法
くせ毛になる要因はこんなにたくさんあるんだね。ホルモンバランスやストレスが影響しているのは驚いたなぁ…。でも、下記の3つの対策を行うことで、くせ毛を抑えられる場合もあるんだって。
●保湿をしっかり行う
●髪はすぐに乾かす
●ヘアスタイルを工夫する
保湿をしっかり行う
髪がダメージを受けてキューティクルが剥がれると、髪内部に湿気が取り込まれやすくなり、くせが出やすくなる。トリートメントやヘアマスクなどのヘアケア製品を使って髪を保湿し、毛髪内の水分をなるべく均一に保つことが大切。
ヘアセットをする際はヘアオイルなどの油分が多く含まれたスタイリング剤を毛先を中心になじませることで、パサつきを抑えたまとまりのよい仕上がりになる。
髪はすぐに乾かす
キューティクルが剥がれると髪内部の栄養が流れ出てしまい、たんぱく質のバランスが偏ることで、くせが出やすくなる。キューティクルは濡れるとダメージを受けやすくなるため、シャンプーをした後は早めに乾かすことがポイント。
ヘアスタイルを工夫する
くせの強い部分をすいたり、毛先に重さを残すようなショートやボブにしたりすることで広がりを抑えられるため、髪がまとまりやすくなる。
また、くせを抑えるだけでなく、くせを活かすヘアカットもおすすめ。スタイリング剤を塗布してパーマ風のアレンジをするとおしゃれに見える。
まとめ
くせ毛の原因には色々なものがあるけど、キューティクルが剥がれてしまわないよう、ダメージケアをしたりヘアスタイルを工夫したりすることで、くせを抑えられるんだね。
最近は髪質改善系のメニューの話もよく聞くし、くせ毛に関する知識を身につけることで、美容室での施術提案やホームケアのアドバイスもしっかりできるようになって、お客さまに喜んでもらえそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、難しいこともどんどん覚えていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・女性モード社刊)
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