日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、枝毛ができる原因や対処法について教わったよ。枝毛による髪の広がりや指通りの悪さなどの悩みを持つお客さまに、理美容師さんたちが専門知識をもとにした具体的なアドバイスができるような内容だったんだ。枝毛の種類や原因などの基礎知識から、対処法や枝毛を防ぐためのケア方法まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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枝毛の状態や髪のダメージレベルの種類
髪の広がりや手触りの悪さの要因となる枝毛の特徴や、髪のダメージレベルの種類は以下
枝毛とは
1本の髪は、外側から順にキューティクル、コルテックス、メデュラの3層で形成されている。枝毛とは、髪の表面にあるキューティクルが薄くなり、髪の繊維が縦方向に割けている状態のことを指す。
髪を保護しているキューティクルが剥がれると、髪内部の水分が蒸発して乾燥することで髪が割けやすくなり、枝毛につながる。
ダメージレベルの種類
ダメージレベルとは、髪の損傷度合いを小さいものから6段階(0~5レベル)で表現したもの。ダメージレベルが上がるにつれて髪は潤いを失い、パサつきやゴワつき、枝毛が出てくる。
ダメージレベル0
手触りがツルツルで、髪に潤いが十分にあり、水をはじく。ツヤや弾力もあり、髪が最も健康的な状態。
ダメージレベル1
セニング・ブローなどによる乾燥によってダメージを受けた状態。
ダメージレベル0に比べると手触りにややゴワつきがある。やや乾燥しているが、まだ水をはじく。ツヤはやや弱い。
ダメージレベル2
パーマやヘアカラーの単独使用によってダメージが進んだ状態。
髪のコシがやや弱くなり、手触りにゴワつきが出る。ダメージレベル1よりさらに乾燥して、水をやや吸い込むようになる。ツヤはやや弱く、ブラシが引っかかる。
ダメージレベル3
パーマやヘアカラーの連用や、複合施術によってダメージを受けた状態。
コシが弱く、ゴワゴワしてブラシが引っかかる。髪が乾燥して、水を吸い込みやすくなる。チリつきが出て、枝毛もでき始める。
ダメージレベル4
パーマやヘアカラーの連用に加え、ストレートアイロン、ホット系パーマ、縮毛矯正の単独使用により強いダメージを受けた状態。
コシがなくキシつき、濡れた状態で髪を引っ張ると極端に伸びるようになる。タオルドライでも乾く部分があるほどパサつき、ツヤもなく白茶けている。
ダメージレベル5
パーマやヘアカラーの複合連用に加え、熱処理、ハイブリーチ、ホット系パーマ、縮毛矯正を連用して激しくダメージを受けた状態。
キシキシして手が引っかかり、濡れた状態で髪を引っ張ると切れる毛がある。タオルドライでも表面が乾くほどパサつきがひどく、枝毛と切れ毛も多い。
枝毛ができる原因
枝毛はキューティクルが髪を保護できなくなることで発生する。キューティクルが傷む原因となるダメージは大きく分けて以下の4つがあり、これらが枝毛ができる原因にもなる。
●摩擦や刺激によるダメージ
●紫外線によるダメージ
●ヘアカラーやパーマの薬剤によるダメージ
●熱によるダメージ
摩擦や刺激によるダメージ
髪に強い摩擦や刺激を与えることは、キューティクルが傷つく原因になる。特に、濡れた髪はキューティクルが開いているためダメージを受けやすく、髪をドライヤーで乾かさずに濡れたままの状態で寝ると、摩擦によってキューティクルが剥がれやすくなる。
無理なブラッシングや、強い力でのタオルドライによる刺激も、キューティクルを傷付ける原因となり、枝毛の発生につながる。
紫外線によるダメージ
紫外線はキューティクルを剥がれやすくし、髪のタンパク質を構成するシスチンにもダメージを与える。紫外線がコルテックス内のタンパク質に悪影響を与えることによって髪内部がスカスカになり、枝毛発生の可能性が高まる。
ヘアカラーやパーマの薬剤によるダメージ
アルカリカラー剤によるダメージは、髪の表面に近いキューティクル領域に対する影響が比較的大きく、パーマによるダメージはコルテックス領域に対する影響が大きい。
どちらも髪にダメージを与えて髪内部の成分を流出させるため、ヘアカラーやパーマなどの施術は枝毛の原因になりやすい。
熱によるダメージ
ドライヤーなどの熱によって急激な水分蒸発が起こると、キューティクルが開いて割れてしまったり、コルテックスに空洞ができたりする。
また、ヘアアイロンの使用などによる過度な加熱により、タンパク熱変性や内部構造の破壊が起きるとコルテックスやメデュラに気泡ができ、枝毛や髪のパサつきの原因となる。
枝毛ができたときの対処法
一度できてしまった枝毛は修復できない。枝毛を割いたり抜いたりするとダメージが蓄積し、まわりの髪や頭皮、毛穴にまで悪影響を与えるため、理美容師さんにハサミでカットしてもらうのがよい。
決まったサイクルで理美容室に通うことは、ヘアスタイルの維持だけでなく、枝毛の防止にもつながる。ヘアスタイルやダメージの度合いにもよるものの、2ヶ月を目安にカットするのがおすすめ。
枝毛を作らないヘアケアのポイント
定期的に理美容室に通うだけでなく、日々のホームケアでも枝毛を予防できる。枝毛を作らないためのヘアケア方法のポイントは、以下の3つ。
●ブラッシングは優しく
●タオルドライは丁寧に
●ドライヤーの熱に気をつける
ブラッシングは優しく
無理なブラッシングは避け、目の粗いヘアブラシを使って毛先から少しずつほぐすようにブラッシングすると、髪に摩擦を与えにくい。絡まりや引っかかりに気をつけながら、優しく行うのがポイント。
シャンプー前にブラッシングを行い、髪のもつれをほぐしておくことも、摩擦の軽減につながる。
タオルドライは丁寧に
タオルドライは髪をゴシゴシと擦らず、毛束を優しく包み込むようにするのがポイント。
タオルドライを丁寧にしておくと、ドライヤーの時間短縮にもつながるため、熱ダメージを最小限に抑えられる。
ドライヤーの熱に気をつける
ドライヤーは髪から15センチ程度離して風を当て、根元→中間→毛先の順番で乾かす。温風が1点に集中しないよう、ドライヤーを小刻みに動かしながら乾かすのがポイント。最後は冷風で髪を整えながら熱を冷ますことで、キューティクルを引き締められる。
ドライヤーの使用前にヘアオイルなどを使用すると、髪を熱ダメージから保護できる。
まとめ
枝毛は摩擦や熱、ヘアカラーなどのさまざまなダメージによってキューティクルが剥がれ、髪内部の水分が蒸発して乾燥することで発生するんだね。枝毛のないすこやかな髪を保つためには、正しいヘアケアをすることが大切なんだなぁ…。
ダメージの種類や枝毛ができる原因を知ることで、お客さまに施術の提案や具体的なホームケアのアドバイスができそうだよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、髪のダメージの原因や対策についての専門的な知識を身に付けていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
参考:『きほんの毛髪科学』(タカラベルモント著・女性モード社刊)
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