日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
今回の研修では、髪と静電気の関係について教わったよ。とくに秋から冬にかけて空気が乾燥する時期は静電気で髪が広がったりして大変だから、ホームケアでのアドバイスや、施術中のお客さまの髪に静電気が発生するのを防げたりすると、きっと喜んでもらえるよね。
髪に静電気が発生するしくみから対策方法まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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髪に静電気が発生するしくみ
髪に静電気が発生するしくみは以下の通り。
人の身体を含むすべての物質は、プラス(+)とマイナス(―)の電気を持っている。通常、プラスとマイナスの電荷は等しく存在しており、中性の状態が保たれているが、物質同士がこすれることでこのバランスが簡単に崩れてしまう。
バランスが崩れ、「プラスの電気が多い側」や「マイナスの電気が多い側」ができると帯電する。この電気のバランスが崩れた状態のことを「静電気」という。
物質によってプラスとマイナス、それぞれに帯電しやすい性質が異なる。
プラスに帯電しやすい物質
●髪
●ナイロン
●木
●ウール・毛皮
●綿 など
マイナスに帯電しやすい物質
●ポリエチレン
●ポリエステル
●ポリ塩化ビニル など
帯電した物質は、異なる電気を帯びた物質に触れるとバランスを戻そうとするため、電気の移動が起こり「放電」する。
例えば、プラスに帯電しやすい性質を持つ髪がマイナスを帯びた物質に触れると、マイナスの電気がバランスのいい状態に戻ろうとして、プラスに帯電している髪に流れて放電する。髪にポリ塩化ビニル製の下敷きをこすり合わせると逆立つのは、帯電しやすい電気が対極にあるため。
また、プラスとマイナスのそれぞれに帯電しやすい物質の順番を「帯電列」といい、帯電列が近いもの同士であれば静電気は発生しにくく、両極端にあるほど大きな静電気が発生しやすい。
髪に静電気が発生する主な原因
髪に静電気が発生する原因は、主に以下の3つ。
●空気の乾燥
●髪自体の乾燥
●着用している衣類の素材
空気の乾燥
物質は、水分から静電気を放出することで電気のバランスを保っているため、乾燥により水分が少なくなると放電されにくくなり、髪に静電気が溜まりやすくなる。
水は電気を通しやすく、水分量が多いと自然に放電するが、乾燥状態だと静電気をため続けてしまうため、冬場などの空気が乾燥する季節に起こりやすい。
髪の乾燥
乾燥しやすいダメージヘアにはプラスの電気が溜まりやすくなるため、静電気がより起こりやすくなる。
カラーやパーマなどの過度な施術や、ヘアアイロンの毎日の使用などにより、キューティクルにダメージが蓄積することで乾燥しやすくなり、静電気発生の原因となる。
着用している衣類
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を含む衣類はマイナスに帯電しやすいため、プラスに帯電しやすい髪が近づくと、静電気が起こりやすくなる。
また、重ね着などで複数の素材の服を組み合わせると、より帯電しやすくなり、静電気が発生する原因になりやすい。
例えば、マイナスに帯電しやすいポリエステルと、プラスに帯電しやすいウールやナイロンの服を重ね着する場合、マイナスとプラスの両極であるだけでなく、化学繊維と天然素材という異なる素材同士が重なるため、より静電気が起こりやすくなる。
重ね着などをする場合は、髪と同じくプラスに帯電しやすい天然繊維同士を重ねるようにしたり、着用前に静電気除去スプレーなどをかけておくようにするとよい。
静電気が溜まりやすい髪質の特徴
静電気は、以下のような髪質の髪に溜まりやすい。
●細毛
●軟毛
●猫っ毛
●くせ毛
静電気は細いものの先端に集まりやすく、大きく放電しやすい性質を持つため、細く柔らかい髪は太く硬い髪に比べて静電気が発生しやすい。
また、髪にうねりがあると髪と髪の間に隙間ができ、そこから乾燥するため、くせ毛も静電気が起こりやすい。
髪の静電気対策としておすすめの方法
髪の静電気トラブルを予防するためには、以下の4つの対策を行うとよい。
●髪をしっかり保湿する
●髪の油分を補って摩擦を減らす
●室内を保湿する
●ヘアブラシなどのツールを見直す
髪をしっかり保湿する
水は電気を通しやすいため、髪の水分量が多いと自然に放電されるものの、乾燥していると静電気を溜め続けてしまう。そのため、シャンプー後のトリートメントやヘアマスク、ドライヤー前にヘアオイルなどのアウトバストリートメントなどで髪をしっかりと保湿し、乾燥を防ぐことが大切。
スタイリング前にもヘアミストやヘアウォーター、ヘアオイルなどで髪を保湿することで、静電気の発生を抑えられる。
特に髪の乾燥がひどいと感じる場合は、保湿効果の高いサロン専売品トリートメントの使用や、理美容室でサロントリートメントを行うのがおすすめ。
髪に油分を補って摩擦を減らす
髪に油分を補うと表面が滑らかになるため、髪同士の摩擦が低減され、静電気の発生を防げる。
アウトバスオイルは、ドライヤーやアイロンによる過度な乾燥が防げる。特にシリコーン配合のアウトバスオイルは、髪のすべりをよくするため、おすすめ。
室内を保湿する
静電気は室内の湿度が40%未満だと起きやすいため、対策が必要。自宅や理美容室で、比較的手軽に実施可能な乾燥対策は以下。
●加湿器を置く
●濡れたタオルを干す
●入浴後、しばらく風呂場のドアを開けておく
●カーテンに霧吹きをする
ヘアブラシなどのツールを見直す
マイナスに帯電しやすい性質があるポリエステルやプラスチック製のヘアブラシ・コームで、プラスに帯電しやすい髪をブラッシングすると、静電気が発生する原因になりやすい。
髪と同じプラスに帯電しやすい木製や天然毛のブラシで髪をブラッシングすると、静電気の発生を抑えられる。特に、豚毛や猪毛などの天然毛を使ったブラシには油分が含まれているため、摩擦による静電気予防にもつながる。
また、静電気の発生を抑えられるドライヤーなどを使用すると、髪の広がりや絡まりを抑えることができ、きれいなツヤ髪へと整えられる。
まとめ
髪はプラスに帯電しやすい性質を持っているから、乾燥している状態でマイナスの電気を帯びやすい物質に触れると、静電気が発生するんだね。静電気の発生を防ぐためには、髪や室内を保湿して、乾燥しないように気をつけることが大切なんだなぁ…。
静電気発生のしくみやポイントについて知ることで、冬の乾燥が気になる時期などに、お客さまに対策方法をより具体的にアドバイスできそうだよね。理美容室でも適切な湿度を保ったり、静電気の発生を抑えるドライヤーを使ったりするとよさそう!
TABEちゃんも理美容師さんたちが施術しやすい環境を整えられるよう、ちょっと難しい知識も身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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