今回の研修では、髪の静電気について教わったよ。
冬になると「髪がまとまらない」「広がってしまう」と悩むお客さまが増えるけど、その原因のひとつが静電気なんだって。静電気が発生するしくみや原因を把握しておけば、お客さまへの説明やケアの提案がよりスムーズにできるようになりそうだよね。
髪に静電気が発生する原因から、静電気が髪に与える影響や対策まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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髪に静電気が発生するしくみ
冬に髪が広がる、ドアノブに触れるとパチッとくるなど、静電気は誰もが日常的に経験する。なぜ静電気が発生するのかを知っておくと、髪の静電気対策に役立てられる。
髪に静電気が発生するしくみを知るうえで、おさえておきたいポイントは以下のとおり。
●そもそも静電気とは?
●静電気の起きやすさは何で決まる?
そもそも静電気とは?
すべての物質はプラスとマイナスの電気を持ち、通常は等しく中性の状態を保っている。物質同士がこすれることでそのバランスが崩れ、一方の電気が多くなった状態を「帯電」という。このように電気のバランスが崩れることで、静電気が発生する。
帯電した物質は、異なる電気を帯びた物質に触れると電気の移動が起こり、「放電」する。
ドアノブに触れた瞬間にパチッとくるのも、溜まった電気が一気に放電するため。
静電気の起きやすさは何で決まる?
物質ごとにプラス・マイナスどちらに帯電しやすいかが決まっており、その順序を並べた配列を「帯電列」という。帯電列が近い素材同士は静電気が起きにくく、両極端に位置する素材の組み合わせほど大きな静電気が生じやすい。
プラスに帯電しやすい物質には髪・ナイロン・ウール・木・綿などがあり、マイナスに帯電しやすい物質にはポリエチレン・ポリエステル・ポリ塩化ビニルなどがある。髪にポリ塩化ビニル製の下敷きをこすり合わせると逆立つのも、帯電しやすい電気が対極にあるためである。
髪に静電気が発生する主な原因
髪の静電気は、複数の要因が重なって発生することが多い。原因を把握しておくことで、お客さまへのアドバイスや施術環境の見直しにも役立てられる。
髪に静電気が発生する主な原因は以下の4つ。
●空気の乾燥
●髪の乾燥
●着用している衣類による摩擦
●ブラッシングによる摩擦
空気の乾燥
水は電気を通しやすい性質を持つため、空気中の水分が多い状態では静電気が自然に放電されやすい。反対に、乾燥によって水分が少なくなると放電されにくくなり、髪に静電気が溜まりやすくなる。
静電気が発生しやすくなる湿度の目安は40%未満とされており、空気が乾燥する冬場は特に注意が必要。ただし、エアコンの効いた室内は季節を問わず湿度が低下しやすいため、夏場でも静電気が発生することがある。
髪の乾燥
髪自体の水分量が低下すると電気が放電されにくくなり、静電気が溜まりやすくなる。
カラーやパーマを繰り返したり、ヘアアイロンを毎日使用したりすると、キューティクルにダメージが蓄積することで髪が乾燥しやすくなり、静電気が発生しやすくなる。
そのほか、紫外線や洗浄力の強いシャンプーも髪の乾燥を招く要因になる。
着用している衣類による摩擦
ポリエステルなどの化学繊維はマイナスに帯電しやすいため、プラスに帯電しやすい髪がこれらの素材の衣類に近づくと、静電気が起きやすくなる。マフラーやセーターなど首・頭まわりに触れる衣類はとくに摩擦が生じやすく、静電気の原因になる。
また、重ね着などで複数の素材を組み合わせるとさらに帯電しやすくなる。重ね着をするときは、髪と同じくプラスに帯電しやすい天然繊維同士を合わせると、帯電の偏りが起きにくく静電気を抑えやすい。着用前に静電気除去スプレーを使用するのも一つの方法。
ブラッシングによる摩擦
ブラッシング時に髪とブラシの間で生じる摩擦も、静電気が発生する原因になる。力を入れすぎたり何度も繰り返したりすると、摩擦が大きくなり静電気が起きやすい。
プラスチック・ポリエステル製のブラシは、髪との帯電列の差が大きく、静電気が発生しやすい傾向がある。
理美容室でのブラッシングやコーミングでも摩擦による静電気が発生するため、使用するツールの工夫が重要になる。
静電気が起きやすい髪質
静電気が起きやすい髪質として挙げられるのは、細毛・軟毛・猫っ毛・くせ毛。
静電気は細い物質の先端に集まりやすい性質があるため、細く柔らかい髪は静電気が発生しやすい傾向がある。くせ毛は髪と髪の間に隙間ができやすく、そこから乾燥が進むことで静電気が起こりやすくなる。
ただし、太くて硬い髪質であっても静電気は発生するため、髪質を問わず対策を心がけることが重要。
静電気が髪に与える影響
静電気が髪に与える影響は、広がりやまとまりの悪さだけにとどまらず、キューティクルや頭皮にまで及ぶこともある。仕上がりの再現性を左右する要素でもあるため、髪や頭皮への影響を正しく把握しておくことが、お客さまへの適切なアドバイスにもつながる。
静電気が髪に与える主な影響は以下のとおり。
●髪が広がる・まとまりにくくなる
●キューティクルの損傷
●ホコリや花粉が付きやすくなる
髪が広がる・まとまりにくくなる
静電気を帯びた髪は1本1本がプラスの電気を帯びるため、髪同士が反発してまとまりが悪くなり、広がりやすくなる。スタイリング後すぐに崩れる、セットが決まらないといった悩みも、静電気が原因のことがある。
キューティクルの損傷
静電気で髪同士が反発して摩擦が起きると、キューティクルが剥がれやすくなり、髪内部の水分が失われる。水分が失われ、乾燥した髪はさらに帯電しやすくなるという悪循環に陥りやすく、パサつきや切れ毛など見た目のダメージにつながる可能性がある。
ホコリや花粉が付きやすくなる
静電気を帯びた髪は、ホコリや花粉などを寄せ付けやすくなる。こうした汚れは見た目の清潔感を損なうだけでなく、頭皮への刺激となり、かゆみやフケなどの頭皮トラブルにつながることもある。
髪の静電気を抑える方法
静電気による髪のダメージや広がりを防ぐためには、日常的なケアの積み重ねが欠かせない。
髪の静電気対策としておすすめの方法は以下のとおり。
●髪をしっかり保湿する
●髪に油分を補って摩擦を減らす
●室内の湿度を保つ
●ヘアブラシなどのツールを見直す
これらの対策は、施術後のホームケア提案としても活用しやすい。
髪をしっかり保湿する
髪は乾燥するほど静電気を帯びやすくなるため、水分量を保つことが静電気予防の基本となる。
シャンプー後はトリートメントやヘアマスクでうるおいを補給し、ドライヤー前にはヘアミルクを使用すると乾燥を防ぎやすくなる。朝のスタイリング時や外出先では、ヘアミスト・ヘアウォーターなど手軽に使えるアイテムが便利。
髪の乾燥が気になるお客さまには、保湿を目的としたトリートメント施術の提案もおすすめ。
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髪に油分を補って摩擦を減らす
油分を補うと髪の表面が滑らかになり、摩擦による静電気の発生を抑えやすくなる。
ヘアオイルなどのアウトバストリートメントは、静電気対策に役立つだけでなく、ドライヤーやヘアアイロンの熱による乾燥から髪を守る効果も期待できる。中でもシリコーン配合のヘアオイルは髪の滑りをよくするため、静電気の予防に役立てやすい。
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【TABEちゃんの学びノート】 ヘアオイルの使い方とは?得られる効果や使用時のポイント
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室内の湿度を保つ
静電気は室内の湿度が40%未満だと起きやすいため、湿度管理が重要になる。髪にとって理想的な室内湿度の目安は、50〜60%とされている。
湿度を保つためには加湿器の設置が手軽だが、濡れたタオルを干す・カーテンへの霧吹きなど、気軽にできる方法もある。
自宅だけでなく理美容室でも適切な湿度を保つことで、施術中の静電気を防ぎやすくなる。
ヘアブラシなどのツールを見直す
豚毛・猪毛などの天然毛ブラシは、髪と同じくプラスに帯電しやすく、静電気が起こりにくい。また、天然毛ブラシには油分が含まれているため、静電気の原因となる摩擦そのものを抑えられる。
一方、プラスチック・ポリエステル製のブラシはマイナスに帯電しやすいため、プラスに帯電しやすい髪をとかすと静電気が起きやすくなる。
ブラシの素材だけでなく、動かし方も大切。根元から毛先に向かってゆっくりとかすことで、髪への摩擦を抑えられる。
施術で使用するコームやケープも、素材によっては静電気の発生につながるため、カーボン製のコームや静電気防止のクロスなどを選ぶとよい。静電気対策機能を備えたドライヤーの活用も、髪の広がりや絡まりの軽減に役立つ。
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まとめ
静電気は、物質同士がこすれて電気のバランスが崩れることで発生するんだね。空気や髪の乾燥、衣類の素材やブラッシングなど、さまざまな要因が重なって起こるってわかった!
髪の保湿や室内の湿度管理が静電気予防の基本で、ブラシの素材を見直すだけでも静電気が起きにくくなるんだなぁ…。理美容室でも、静電気の発生を抑えやすいドライヤーやコーム、ケープなどを選ぶことで対策できるんだね。
TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、髪のしくみについての専門的な知識を身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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