基本から学ぶ!ヘアカラーの知識はどんなシリーズ?
ヘアカラーは技術力だけではなく、色の知識・髪質の見極め・使用する薬剤の理解など、様々な知識が必要です。
このシリーズでは、ヘアカラーに関わる基礎知識とレシピの考え方が学べるシリーズです。
ヘアカラーのしくみを学ぼう!
Vol.1 地毛の色は何がもとになっている? ★今回はコチラ
Vol.5 アルカリカラー剤が明度の違いを表現できる理由とは?
Vol.6 ブリーチ剤には何が入っているんだろう?ブリーチの仕組みを徹底解説!
Vol.1 地毛の色は何がもとになっている?
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髪という素材に彩りを加えるのがヘアカラーです。
素材が本来持っている色を知らなければ、美しいヘアカラーは提案できません。
今回は髪が本来持っている色素について学びます。
こんなことが学べます
① 地毛の色はどのように決まる?
② メラニン色素について
③ 脱色されやすいメラニン・されにくいメラニン
地毛の色はどのように決まる?
毛髪内に含まれれるメラニン色素が、地毛の色の源。
メラニン色素は、黒~褐色、赤褐色~黄色のごく小さな粒状の色素で、コルテックス内に存在し、毛球のメラノサイトでつくられている。毛髪からメラニン色素がなくなった状態が白髪である。
メラニン色素について
髪色を決定するメラニンには、黒~褐色をしたユーメラニンと、赤褐色~黄色をしたフェオメラニンの2種類がある。
そして、ユーメラニンの割合が多く、量が多いほど毛髪は黒くなる。
つまり、黒髪はユーメラニンの量が多く、ブロンドヘアは少ないということ。
脱色されやすいメラニン、されにくいメラニン
黒髪をブリーチ剤で脱色すると、赤褐色→赤みの強いオレンジ→黄みの強いオレンジ→黄色と変色していく。
これはブリーチ剤の影響を受けやすいユーメラニン(黒~褐色)がまず分解され、フェオメラニン(赤褐色~黄色)が分解されずに残るのが大きな要因。