基本から学ぶ!ヘアカラーの知識はどんなシリーズ?
ヘアカラーは技術力だけではなく、色の知識・髪質の見極め・使用する薬剤の理解など、様々な知識が必要です。
このシリーズでは、ヘアカラーに関わる基礎知識とレシピの考え方が学べるシリーズです。
ヘアカラーのしくみを学ぼう!
Vol.5 アルカリカラー剤が明度の違いを表現できる理由とは?
Vol.6 ブリーチ剤には何が入っているんだろう?ブリーチの仕組みを徹底解説!
Vol.8 どうしてヘアマニキュアは傷みにくいの?
Vol.9 カラーリングに必要な色彩知識とは?
Vol.10 ダメージ毛にカラーリングするとどのような現象が起こるの?
Vol.11 ダメージがすすんだ髪をきれいに染めるためには?
カラーリングするとどうしてツヤがでるの??
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カラーリングすると、施術前に比べてツヤが出たり、手触りが良くなったりする場合があります。
髪に負荷をかけているはずなのになぜでしょうか。
そのメカニズムを解説します。
こんなことが学べます
・なぜカラーリングでツヤが出るのか?
・新生毛でツヤを感じにくいのはなぜ?
・なぜカラーリングで手触りがよくなるのか?
今回のカラーレシピはオレンジ系とブラウン系の2種類をご紹介!
なぜカラーリングでツヤが出るのか?
髪のツヤは、髪に光が反射することで出る。そして、髪の状態でその見え方が変わる。
毛髪に当たった光には、毛髪表面で反射するものと、毛髪内部を透過して反射するものと2つあり、この2種類の光が合わさったものがツヤとして認識されているのだ。
既染毛は、毛髪表面のキューティクルだけでなく、毛髪内部のコルテックスもダメージを受けている。そのため、毛髪表面で光が乱反射すると、同時に毛髪内部でも光が乱反射してしまうので、ツヤが悪くなる(図1)。
ただ、ヘアカラー剤には毛髪補修成分としてキューティクルやコルテックスのダメージを修復する成分が配合されているため、毛髪の表面や内部が整い、乱反射が正反射に変わり、ツヤが良くなる(図2)。
新生毛でツヤを感じにくいのはなぜ?
ヘアカラーやパーマなどの薬剤を使用した施術を一度もしたことがない毛髪の場合は、毛髪にダメージがないか、あっても少ないため、正反射を起こす。
しかし、毛髪が黒いため、光が吸収されてしまい、ツヤを感じにくくなってしまう。
なぜカラーリングで手触りが良くなるのか?
ヘアカラー剤に含まれる毛髪補修成分が、キューティクルやコルテックスのダメージを修復するため、ヘアカラー施術によって手触りも良くなることがある。