基本から学ぶ!ヘアカラーの知識はどんなシリーズ?
ヘアカラーは技術力だけではなく、色の知識・髪質の見極め・使用する薬剤の理解など、様々な知識が必要です。
このシリーズでは、ヘアカラーに関わる基礎知識とレシピの考え方が学べるシリーズです。
ヘアカラーのしくみを学ぼう!
Vol.5 アルカリカラー剤が明度の違いを表現できる理由とは?
Vol.6 ブリーチ剤には何が入っているんだろう?ブリーチの仕組みを徹底解説!
Vol.8 どうしてヘアマニキュアは傷みにくいの?
Vol.9 カラーリングに必要な色彩知識とは?
Vol.10 ダメージ毛にカラーリングするとどのような現象が起こるの?
Vol.11 ダメージがすすんだ髪をきれいに染めるためには?★今回はコチラ
Vol.11 ダメージがすすんだ髪をきれいに染めるためには?
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「吸い込み」や「染着不良」を起こすほどダメージが蓄積した髪を、
きれいに染めるために必要となるプレ処理剤の効果について学びましょう。
こんなことが学べます
・ダメージレベルに応じたヘアカラー剤の使い分け
・プレ処理剤のタイプと効果
今回のレシピはエメラルドグリーン系とトーンダウンに使えるブラック系の2種類をご紹介します!
ダメージレベルに応じたヘアカラー剤の使い分け
薬剤に含まれる"アルカリ"は、髪をダメージさせる大きな要因。
既染毛のダメージを進行させたくなければ、アルカリ含有量の少ないローアルカリカラー剤の使用が好ましい。
ダメージレベル3以上であれば、ローアルカリカラー剤の使用を検討しよう。
美容師・理容師は、適切な薬剤を選ぶことで、髪のキューティクルやコルテックスを守りながら美しい仕上がりを提供することが重要である。
プレ処理剤に何を使う?
プレ処理剤のタイプと、それぞれの効果を知るために、ここでは、ダメージレベルの違う毛髪にさまざまなプレ処理剤を使用した際の染まり上がり(発色度合い)を比較した実験結果を紹介する。
下図が、実験結果をグラフ化したものだ。
プレ処理なしの場合は、ダメージレベル3〜4になると、「吸い込み」が発生して明度が下がってしまうことがわかった。そして5まで進むとほとんど染まらない。
美容室・理容室でのプレ処理は、安定したヘアカラーの発色や白髪染めの既染部への対応、プレックス剤によるブリーチでのダメージを抑えるためにも重要だ。