基本から学ぶ!ヘアカラーの知識はどんなシリーズ?
ヘアカラーは技術力だけではなく、色の知識・髪質の見極め・使用する薬剤の理解など、様々な知識が必要です。
このシリーズでは、ヘアカラーに関わる基礎知識とレシピの考え方が学べるシリーズです。
ヘアカラーのしくみを学ぼう!
Vol.5 アルカリカラー剤が明度の違いを表現できる理由とは?
Vol.6 ブリーチ剤には何が入っているんだろう?ブリーチの仕組みを徹底解説!
Vol.8 どうしてヘアマニキュアは傷みにくいの?
Vol.9 カラーリングに必要な色彩知識とは?
Vol.10 ダメージ毛にカラーリングするとどのような現象が起こるの?
Vol.11 ダメージがすすんだ髪をきれいに染めるためには?
ホームカラーとサロンカラーはどう違うの?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コンビニエンスストアやドラッグストアでは、数多くのヘアカラー剤が販売されています。
これらホームカラー剤と、サロンで使用するヘアカラー剤にはどのような違いがあるのか学びましょう。
こんなことが学べます
・ ホームカラー剤の特長
・サロンカラー剤の特長
今回のカラーレシピは「ホワイトブロンド」と「ハイトーンのグレージュ」の2種類をご紹介!
施術者の違い
ホームカラーとサロンカラーの最大の違いは「施術者」である。
ホームカラーは施術者が「お客さま自身」であるのに対し、サロンカラーは「理美容師」となる。
お客さま自身でも失敗せずに、きれいに染められるような処方になっているのがホームカラー剤。
一方、プロの技術が最大限発揮でき、最高の仕上がりを得られるように設計されているのがサロン用ヘアカラー剤である。
色数·色調の違い
サロンで使用されるアルカリカラー剤には、非常に多くの色数(50~200色)がラインアップされている。
その色調はくすんだような色から鮮やかなものまで実に幅広い。
ホームカラー剤は、限られた色数(5~20色)のラインアップが一般的。その色調はムラになりにくい、くすみのあるものが中心だ。
容器·道具の違い
サロンで使われるアルカリカラー剤のほとんどが、1剤はアルミチューブ、2剤はボトルという形式。
この2つを美容師が混ぜ合わせて使用する。
ホームカラー剤はブラシつきのタイプやエアゾール式で、1剤と2剤が同時に出るものなど、お客さま自身が使いやすいように設計されている。
ホームカラー剤はその設計上、色数の豊富さよりも、自分で染めても失敗しないことが重要なのである。
アルカリの違い
サロンで使われるアルカリカラー剤では、揮発しやすいアンモニア水が1剤のアルカリ剤として使われるケースが多い。
ホームカラー剤では、アンモニアの刺激臭が嫌われるため、1剤にはモノエタノールアミンといった、揮発しにくいアルカリが多用されている。
しかしこれら揮発しにくいアルカリは、刺激臭が少ない反面、毛髪に残留してダメージを与え続けるといったデメリットがある。