今回の研修では、「頭皮の乾燥」について教わったよ。
乾燥する季節になると、頭皮のかゆみやフケに悩むお客さまが増えるって知り合いの美容師さんが言ってたんだ。理美容師さんが乾燥の原因や症状を正しく把握して、適切な施術やメニューの提案、ホームケアのアドバイスができるようになると、お客さまにとってすごく心強い存在になれるよね。
この記事では、頭皮の乾燥によって起こる症状から、頭皮が乾燥する原因、乾燥の予防法とケアまで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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頭皮の乾燥によって起こる症状・トラブル
頭皮が乾燥すると、さまざまな症状が現れることがある。お客さまへ適切な施術やホームケアのアドバイスをするうえで、乾燥が招く主なトラブルを把握しておくことが重要。
頭皮の乾燥によって起こりやすい主なトラブルは以下のとおり。
●バリア機能の低下による「かゆみ」
●ターンオーバーの乱れによる「フケの増加」
●皮脂の過剰分泌による「べたつき・におい」
バリア機能の低下による「かゆみ」
頭皮の表面の「角層」とよばれる薄い膜は、体内の水分蒸発を防いだり、外部刺激から体を守る「バリア機能」を担っている。頭皮が乾燥して皮脂や水分が不足すると、このバリア機能が低下し、刺激に対して敏感な状態に。その結果、気温の変化や空気の乾燥など、わずかな刺激にも反応し、かゆみが生じやすくなる。
かゆみによって掻きむしりが続くと角層が直接的なダメージを受け、赤みやヒリヒリとした痛みをともなう炎症を起こす場合もある。
ターンオーバーの乱れによる「フケの増加」
頭皮が乾燥すると、バリア機能の低下を補おうとしてターンオーバーが早まることがある。本来は時間をかけて成熟するはずの角質細胞が未熟なまま剥がれ落ち、白く細かい「乾性フケ」となる。
なお、フケには乾燥が原因の「乾性フケ」のほかに、皮脂の過剰分泌が原因の「脂性フケ」もある。色や質感などの特徴が異なるため、タイプを見極めたうえでの対応が必要。
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皮脂の過剰分泌による「べたつき・におい」
乾燥によってバリア機能が低下すると、皮脂分泌のバランスが乱れることがある。これにより、表面は皮脂でべたつくが内側は乾燥している「インナードライ」の状態に。
インナードライになると、髪がベタベタして見えるほか、においや黄色くべたついた「脂性フケ」の原因になることもある。
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頭皮が乾燥する原因
頭皮は顔などの皮膚より外的刺激や体質、生活習慣による影響を受けやすい部位とされている。
頭皮が乾燥する主な原因は、大きく以下の2つに分けられる。
●ヘアケア・施術などによる外的要因
●体質・生活習慣などによる内的要因
ヘアケア・施術などによる外的要因
洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまう。皮脂と汗が混ざってできる「皮脂膜」は乾燥を防ぐ保護膜の役割を担っており、これが失われると乾燥が進みやすくなる。
また、ドライヤーを10cm以内の距離で長時間当て続けると、熱で頭皮の水分が蒸発し、乾燥を招きやすい。カラーやパーマに使うアルカリ性薬剤の残留も、頭皮の乾燥につながる。
そのほか、紫外線ダメージやエアコンによる空気の乾燥なども、外的要因として挙げられる。
体質・生活習慣などによる内的要因
乾燥肌や敏感肌、アトピー体質などの人は皮膚のバリア機能がもともと弱く、頭皮も乾燥しやすい傾向がある。加齢とともに皮脂の分泌量や保湿因子が低下することも、乾燥する要因のひとつ。
また、睡眠不足や栄養の偏りなどの生活習慣がターンオーバーの乱れを引き起こし、頭皮環境を悪化させることもある。
頭皮の乾燥に対する美容室・理容室での対応
乾燥してデリケートな状態の頭皮には、症状を悪化させないための慎重な見極めと、負担の少ない施術が必要。
頭皮の乾燥に悩むお客さまへ施術するときに意識すべきポイントは以下のとおり。
●頭皮の状態を確認して施術の判断をする
●薬剤による刺激を最小限に抑えて施術する
●スカルプケアメニューの提案
頭皮の状態を確認して施術の判断をする
カラーやパーマの施術前には、頭皮の乾燥・赤み・傷の有無などを確認する。あわせて、乾燥肌か脂性肌か、インナードライかを見極め、施術方針を判断することも大切。
頭皮に赤みや炎症、かさぶたなどが見られる場合は、施術の延期や中止も視野に入れて判断する。
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薬剤による刺激を最小限に抑えて施術する
頭皮の乾燥が気になるお客さまには、ダメージの少ない薬剤を選んだり、薬剤を頭皮に直接塗布しない技術の活用、施術前の頭皮保護スプレーの使用などが有効となる。
カラー・パーマの薬剤が頭皮に残留すると、頭皮環境の乱れにつながる可能性があるため、施術後は丁寧な乳化とすすぎでアルカリの残留を防ぎ、pHコントロールを徹底することがポイント。
カラーとパーマの同日施術は頭皮への負担が大きく、乾燥の原因にもなりかねないため、間隔を空けることが望ましい。
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スカルプケアメニューを提案する
頭皮の乾燥に悩むお客さまにはスカルプ(=頭皮)ケアメニューが有効な場合がある。ただし、頭皮に赤みや炎症、傷などがある状態では、施術自体が刺激となり症状を悪化させるリスクがあるため、施術前の頭皮チェックで状態を確認してから提案する。
【施術の主な流れ】
1.頭皮の状態を確認
理美容師が頭皮の乾燥具合や毛穴の汚れ、皮脂量などをチェックし、メニューを提案する。※マイクロスコープも活用できる
2.頭皮クレンジング
ホームケアでは落とし切れない汚れや皮脂、古い角質を除去する。頭皮環境を整えることで、その後の栄養補給をスムーズに行いやすくする。
3.栄養補給
頭皮用のスカルプトリートメントなどを用いて、乾燥した頭皮にうるおいを補給する。
4.ヘッドマッサージ
マッサージによって血行を促進し、健やかな頭皮環境を保ちやすくする。なお、スカルプケアはヘッドスパと組み合わせることで、相乗効果も期待できる。
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自宅でもできる頭皮の乾燥を予防するケア
頭皮の乾燥を防ぐには、毎日の正しいホームケアの継続も大切。
お客さまへホームケアとして提案できる、頭皮の乾燥予防・ケアのポイントは以下のとおり。
●低刺激のシャンプーを使用する
●頭皮をやさしく・ていねいに洗う
●ドライヤーを正しく使う
●入浴後に頭皮を保湿する
低刺激のシャンプーを使用する
シャンプーの洗浄力は、配合されている界面活性剤の種類によって異なる。高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強く、頭皮の乾燥を招きやすい。
乾燥が気になる人には、アミノ酸系などマイルドな洗浄成分のものがおすすめ。皮脂や水分のバランスを保ちながら洗えるため、頭皮の負担を抑えやすい。
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頭皮をやさしく・ていねいに洗う
シャンプー時のお湯は約38℃が目安。熱すぎると必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥につながりやすい。
また、爪を立てて洗うと角層が傷ついてバリア機能が低下するため、よく泡立ててから指の腹でやさしくマッサージするように洗うことがポイント。
シャンプーや汚れが残ると乾燥の原因になるため、十分な時間をかけてしっかりすすぐ(目安として2〜3分)。
ドライヤーを正しく使う
洗髪後に頭皮を濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすく、頭皮環境の悪化につながるため、速やかに乾かすことが大切。ただし、ドライヤーの熱は頭皮の水分を蒸発させて乾燥を招きやすいため、以下のポイントを意識するとよい。
タオルで余分な水分を取ってからドライヤーを使うと、使用時間を短くでき、熱が頭皮に与える負担を軽減できる。
ドライヤーは頭皮から離し(10cm以上が目安)、一点に当て続けず動かしながら使うことで、熱による乾燥を抑えやすい。
入浴後に頭皮を保湿する
入浴後は頭皮がとくに乾燥しやすいため、保湿ケアが効果的。頭皮用のローションやオイル、美容液などでうるおいを補給する。スプレータイプのアイテムであれば、頭皮に直接触れず広範囲に塗布しやすい。ただし、油分の多いタイプはつけすぎると毛穴詰まりの原因になるため、適量を守る。
医療機関で処方される医薬品(ヘパリン類似物質など)が用いられることもあるが、適応や使用方法には注意が必要なため、必要に応じて医療機関の受診を案内することが望ましい。
まとめ
頭皮が乾燥すると、かゆみ・フケ・におい・べたつきなどさまざまなトラブルの原因になるんだね。乾燥が進むと赤みや痛みをともなう炎症など、深刻な症状を引き起こすこともあるから、日頃からのケアで予防するのが大切だってことがわかった!
頭皮は顔などの皮膚よりバリア機能や水分保持機能が低いうえに、毎日のシャンプーやドライヤー、カラー・パーマの薬剤など、さまざまな刺激を受けやすい。だからこそ、乾燥トラブルが起きやすいんだなぁ…。
乾燥が気になるお客さまには、施術前の頭皮チェックや薬剤使用後の丁寧なすすぎ、施術後のホームケアのアドバイスを行うことが大切なんだね。
TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、髪や頭皮についての専門的な知識を身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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