なんとなくネットを見ていたら、「フランチャイズ加盟店募集!」っていう広告を出しているヘアサロンを見つけたよ。そういえば、TABEちゃんの近所のコンビニもフランチャイズオーナーの募集をしていた気がする…。
先輩にフランチャイズについて聞いてみたら、色々な業界で導入されているビジネスモデルのことだって教えてくれたよ。理美容業界ではどんな感じで取り入れられているのかなぁ。
ということで今回は、理美容室のフランチャイズについて先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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理美容室のフランチャイズの仕組みとは?
まずは、フランチャイズの仕組みについて、先輩に教えてもらったことをまとめてみるね。
そもそもフランチャイズとは?
フランチャイズ(FC)とは、本部の持っている商標の使用権や経営ノウハウなどを得る代わりに、本部にロイヤリティ(加盟料)を支払うシステムのことなんだって。フランチャイズに加盟した事業者はロイヤリティを支払うことで、本部から店舗運営に関するアドバイスや充実したサポートを提供してもらえるそうだよ。
ちなみに、フランチャイズはエステサロンやリラクゼーションサロン、整体など、色々な業種で取り入れられているんだって。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
フランチャイズ事業を展開している会社のことを「フランチャイザー」や「フランチャイズ本部」、フランチャイズに加盟する事業者のことを「フランチャイジー」や「フランチャイズ加盟店」と呼ぶこともある。
フランチャイズ理美容室が得られる主な権利
フランチャイズ契約をすると、加盟店はこんな権利などが得られるそう。
●店舗の名前を使用する権利
●内装のデザイン
●マーケティングに関するノウハウ
●店舗立ち上げのコンサルティング
●採用や社員教育のサポート、マニュアル
●直営サロンによるオペレーション研修
●施術メニューに関するサポート
●備品の仕入れに関するサポート
本部の持つ知名度やさまざまなノウハウをもとに、事業を始められるんだね!
フランチャイズ理美容室のオーナーになるために必要な資金
フランチャイズ理美容室のオーナーになるためには、1,000万~3,000万円の資金が必要とされているみたい。
資金の主な内訳を、初期費用とランニングコストの2つに分けてまとめてみるね。
初期費用
加盟費 |
商標やノウハウを使用する権利を得るために支払う費用のこと。 一般的には数百万円ほどかかることが多い。 |
---|---|
保証費 |
ロイヤリティの支払いが滞ったときのために預けておく費用のこと。 支払いに問題がない場合は、契約満了時に返金される 。 |
研修費 |
店舗経営や人材育成などの研修に必要な費用のこと。 受講する人数や日数によるものの、30万~60万円くらいかかることが多い。 |
初期物件取得費 |
理美容室の物件を取得するために支払う費用。 500万~2,000万円ほどかかることが多い。 |
設計・工事費 |
理美容室の内装設計や工事にかかる費用のこと。 100万~500万円が相場。 |
設備費・消耗品費 |
設備費にはシャンプーチェアやスタイリングチェア、鏡などの購入費、消耗品費にはシャンプーやカラー剤などの購入費が該当する。 合計で200万ほどかかることが多い。 |
広告宣伝費 |
ホームページの作成や予約サイトへの掲載にかかる費用のこと。 50万円が相場。 |
ランニングコスト
ロイヤリティ |
商標を使用したり、経営ノウハウの指導などを継続的に受ける代わりに本部に支払う費用のこと。 |
---|---|
人件費や賃貸料、材料費など |
人件費にはスタッフの給与などが該当し、相場は売上の30%~60%。 賃貸料は立地によって幅があるものの、相場は売上の10%。 設備や消耗品にかかる材料費の相場は、5万~10万円。 本部が材料を一括で仕入れることで、個人経営と比べると安く仕入れができる場合もある。 |
理美容室のフランチャイズ開業と一般的な独立開業の違い
フランチャイズの仕組みはなんとなく分かったけど、一般的な独立開業と何が違うんだろう?
先輩に聞いてみたら、主に以下の2つの違いがあるって教えてくれたよ。
●必要な資金
●実績・知名度
必要な資金
フランチャイズと独立開業、それぞれ必要な資金とその内訳にも違いがあるみたい。
フランチャイズ |
独立開業 |
|
---|---|---|
必要な資金 |
1,000万~3,000万円程度 |
1,000万~2,000万円程度 |
初期費用 |
初期物件取得費 設計・工事費 設備費・消耗品費 テナントの家賃 広告宣伝費 + 加盟費 保証費 研修費 など |
初期物件取得費 設計・工事費 設備費・消耗品費 テナントの家賃 広告宣伝費 |
ランニングコスト |
人件費 賃貸料 材料費 + ロイヤリティ など |
人件費 賃貸料 材料費 など |
一般的な独立開業よりも、フランチャイズのほうが色々なサポートを受けられる分、初期費用などが高めなんだね。
実績・知名度
フランチャイズなら、本部の知名度を集客や求人に活かせそうだよね。
うまく活用できれば、サロン経営が未経験の場合でも比較的低リスクで始められるのかなぁ。
フランチャイズ理美容室を始める際の注意点
フランチャイズで理美容室を始めるときは、以下の点に注意しないといけないみたい。
先輩に聞いた内容をまとめてみるね。
●経営の自由度
●契約内容
経営の自由度
フランチャイズの場合、店内のレイアウトやサービス内容は本部が決めることが多いそう。
加盟している理美容室のブランドイメージを統一するためだよって先輩が言っていたけど、オーナーさんの独自性は反映しにくい場合もありそうだよね…。
だからこそ、フランチャイザーの理念や価値観に共感できるか、事前に確認しておくことが大切なんだって。
契約内容
フランチャイズの契約書の中でも、特に以下の項目については、しっかりと確認しておいたほうがいいみたい。
●本部に支払う費用
●契約期間
●更新料
●違約金
●中途解約の条件
●競業避止義務の内容
どれも重要そうな項目だなぁ…。契約内容は色々なケースを想定しながら、納得できるまで確認する必要があるそうだよ。
理美容室のフランチャイズオーナーになるまでの流れ
理美容室のフランチャイズオーナーになるためには、以下の流れで準備していくことが多いそう。
1.フランチャイズ加盟店の募集を探す
2.比較検討する
3.加盟店申し込みを行って審査を受ける
4.契約と開業準備をする
5.保健所への届出を行う
6.研修・開業
それぞれのステップでやるべきことをまとめてみるね。
1.フランチャイズ加盟店の募集を探す
フランチャイズの募集情報を一覧で掲載しているサイトを使うと、各理美容室の条件や特徴を比較しながら探せるんだって。気になる募集があったら、資料請求や説明会の予約をしてコンタクトをとるみたい!
2.比較検討する
加盟したい理美容室を見つけたら、本部と面談して店舗の見学をするそう。フランチャイズに関する説明を受けるときは、本部の方針や契約内容をしっかり理解して、自分に合っているかどうかを見極めることが重要なんだって。
3.加盟店申し込みを行って審査を受ける
加盟の意思が固まったら申し込みをして、本部の審査を受ける。経営者としての資質があるか、フランチャイズのシステムについて理解しているかなどが審査基準になるそう。
4.契約と開業準備をする
審査を通過したら正式な契約を交わして、事業計画や資金、物件、内外装、設備機器、メニュー、求人などを本部と連携しながら決定していくんだって。出店場所や資金計画、事業計画などは、本部のデータを元に決めていくことが多いみたい。
また、このタイミングで経費や客単価、リピート率、来客数などを仮定したうえで、どのくらいの売上になるかシミュレーションするそう。このシミュレーション結果をもとに、本部と相談しながら具体的な事業プランを作成していくんだって。
自己資金が不足している場合は、金融機関などから融資を受ける準備が必要になるみたいだよ。
理美容室の開店に絶対に必要なスタッフや設備に不足がないか、開店前にチェックしておくことも大切なんだって。
5.保健所への届出を行う
フランチャイズの場合も一般的な開業と同じく、保健所に届出を行う必要がある。
保健所への届出には、開設届や構造設備の概要など、色々な書類が必要になるんだって。
6.研修・開業
本部から理美容室の運営や技術に関する研修を受けて店舗の準備が整ったら、いよいよオープン!
開業後は順調に収益が出せるように、本部と相談しながら経営を進めていくといいみたい。本部から経営ノウハウを教えてもらったり、サポートしてもらえたりするのは、フランチャイズならではのメリットだよね!
まとめ
今回は、理美容室のフランチャイズについて知ることができたよ!
フランチャイズは本部からさまざまなサポートが受けられる反面、一般的な独立開業よりも資金が必要な場合や、経営の自由度が限られる場合もあるんだね。
フランチャイズ契約をする場合は契約書を読み込んで、自分の価値観と合うかどうかを慎重に検討することがポイントだと分かったよ。理美容室の経営には色々な仕組みがあるんだなぁ…。TABEちゃんちょっと混乱してきちゃった!でも、経営についてまだまだ勉強しなくちゃって思ったよ。
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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