理美容室を開業する際に必要となる事業計画書とは？項目や記入例

理美容室を開業するために必須の「事業計画書」とは？

「事業計画書」ってなんだか難しそうな名前だけど、一体どんなことを書くんだろう？先輩に教えてもらったことをまとめてみるね。

事業計画書とは？

事業計画書とは、これから始める事業の収益見込みや運営方針をまとめた書類のことだそう。事業計画書に決まったテンプレートはないけど、自分だけでなく融資担当者などの開業に関わる人がすぐに内容を理解できるように、分かりやすく簡潔にまとめることが大切みたい。

事業計画書が必要な理由

事業計画書は、金融機関から開業資金の融資を受けるときに必要になることが多いんだって。金融機関は事業計画書で「この事業はどのくらいの収益が出るのか」「将来性や成長性はあるか」などを判断するから、融資の可否を決める重要な書類になるそう。

そのほかにも、事業主自身が事業方針をブラッシュアップするのにも役立つんだって。事業計画書で事業の弱みや強みを整理することで、開業後に安定した経営が実現しやすくなるみたい。

事業計画書の作成時期

事業計画書は事業計画の基礎になるもので、資金調達をするときにも必要になるから、理美容室の開業を決めたらすぐに作成するのがいいんだって。資金調達ができないと物件の契約も難しくなるから、遅くとも物件探しの前には事業計画書を作っておく必要があるそうだよ。

理美容室を開業する際の事業計画書に必要な項目と記入例

事業計画書は、理美容室の開業には欠かせない書類なんだね。でも、具体的にはどんなことを書けばいいんだろう？先輩に聞いてみたら、事業計画書には色々な項目があって、項目ごとに書くべき内容が違うんだよって教えてくれたよ。教えてもらった内容についてまとめてみるね。

事業計画書に書くべき主な項目は、以下だそう。

●創業の動機

●経営者の経歴

●取扱商品やサービス

●取引先や取引関係

●従業員

●借入の状況

●必要な資金と調達方法

●事業の見通し

創業の動機

創業の動機では、事業に活かせる経験や熱意、今開業すべき理由などを記載するそうだよ。動機を明確に示すことで、事業を成功させようとする意志の強さや事業の優位性を伝えられるんだって。

経営者の経歴

自身の経験やスキルをアピールするために、証明が可能な自分の経歴を記載するんだって。特に、役職や実績などを具体的に示せば、理美容に関する技術やノウハウがあることをアピールできるみたい。

取扱商品やサービス

取扱商品やサービスは、商品やサービスの価格やセールスポイント、ターゲット、販売戦略などを記載するそうだよ。こういった内容を明確にすることで、どのようなコンセプトの理美容室にしたいのかを伝えられるんだって。

取引先や取引関係

理美容室に来てもらいたいお客さまと、仕入れ先について記載するんだって。取引先や取引関係を明確にすることで、ビジネスを具体的にイメージしやすくなるみたい。

従業員

雇用する予定の従業員の人数を記載するそう。人件費は経費の中でも大きな割合を占めるから、何人採用するのかを根拠に基づいて示す必要があるんだって。理美容室の広さや、想定客数に見合った従業員数になっているのかが確認されるみたい。

借入の状況

既存の借入を伝える項目で、車や住宅ローンなど、オーナーさんの事業資金以外の借入状況も記載するそう。借入状況に加えて、返済額を見越した返済計画を立てることで、返済能力をアピールできるそうだよ。

必要な資金と調達方法

融資で必要な資金の金額とその用途について記載する項目だそう。必要な資金は、「設備資金」と「運転資金」に分けて書くみたい。

設備資金は事業を始めるときに必要な資金のことで、理美容室の敷金や保証金、設備機器代、内外装工事費などが該当するんだって。

運転資金は開業後の事業活動に必要な資金のことで、理美容室の家賃や光熱費、広告宣伝費、雑費、消耗品代などが該当するみたい。運転資金は、一般的に3〜6ヶ月ほどの金額を書くそうだよ。

事業の見通し

月の平均の収益性を伝える項目だそう。融資担当者は、事業の収益から返済が可能かどうかを判断するから、売上の根拠を明らかにすることが重要みたい。基本的には、開業当初と軌道に乗った1年後の試算をするそうだよ。

手堅い収支計画を作るためには、売上高は低め、経費は多めにして、利益を算出するといいんだって。

【創業当初】

・売上

平均客単価〇〇円×〇台×〇回転×〇日

ヘアケア店販品販売 〇万円

・原価率〇％

・経費

人件費 〇〇万円

家賃 〇〇万円

支払利息 〇〇万円×年〇％÷12ヶ月=〇万円

その他 〇〇万円

【1年後】

・〇回転→〇回転に増加

・人件費 アルバイト1名追加 +〇〇万円

理美容室開業の事業計画書を作成するときのポイント

理美容室開業のために事業計画書を作成するとき、注意すべきポイントはあるのかな？先輩に聞いてみたら、融資担当者が審査でよく見る3つのポイントを教えてくれたよ。

●経営者の資質

●財政状態

●収支の見通し

経営者の資質

融資担当者は、融資をする相手が経営者としてふさわしいかどうかをチェックするそう。事業経営への熱意や覚悟はあるか、マネジメント経験が十分にあるか、論理的思考ができるかなどを判断するんだって。

経営者としての資質をアピールするためには、理美容師としての技術だけでなく、こういった点をアピールすることが重要になるみたいだよ。

財政状態

財政状態とは、資金調達状況や運用状況のことを指すそう。融資担当者は、事業運営に必要な資金と負債のバランスを見るんだって。堅実な経営が可能なことをアピールするためにも、開業を準備する段階から、負債を減らせるような工夫ができるといいそうだよ。

収支の見通し

収支の見通しは、客数や客単価、売上見込み、経費などを計算して、納得のできる根拠に基づいて記載することが重要なんだって。自分の過去の経験や政府の調査データを参考にするのがいいそうだよ。表やグラフを使って、視覚的に理解しやすくすることも大切みたい。

開業を成功させたオーナーさまに、実際に理美容室を開業したときの流れや、開業後の経営についてのお話を聞いてみたよ！

まとめ

今回は、理美容室の開業時に必要になる「事業計画書」について知ることができた！事業計画書の内容によって創業融資の審査結果が変わるから、自己資金だけでの開業が難しい場合はすごく重要になるんだね。

事業計画書は根拠や客観性のあるデータに基づいて、分かりやすく説得力のある書き方をすることが大切なんだなぁって分かったよ！でも、理美容室を開業するためには、ほかにもすべきことがたくさんあるみたい…。TABEちゃんも、理美容師さんたちの開業準備をサポートできるように、もっと勉強しなくちゃ！

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。