TABEちゃんが通っている美容室との出会いは、予約サイトで「リフレッシュできそうな雰囲気のお店だな~」と気になったことがきっかけ。
だから、なんとなく直感で今の美容室を選んで通っているんだと、今まで思っていたんだけど、実はなんとなくじゃなくてそのお店のコンセプトに惹かれてたんだと先輩に言われて「!!!」ってなったよ。
たしかに、リフレッシュできそうと思ったのはそのお店がリゾートのような雰囲気だったからだ!そう考えると、お客さまから選ばれる理美容室になるには、コンセプトがとっても重要なのかも!
ということで今回は、理美容室におけるコンセプト設定の重要性や、コンセプト設定の方法などを先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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コンセプトが重要な理由
そもそもコンセプトとは、ビジネス全体に通じる一貫性のある考え方のことを指すみたい。
さっそく、難しくてよくわからないから、「もしもTABEちゃんがカレー店を出すとしたら」を例にどんなコンセプトが考えられるのかを先輩に教えてもらったよ。
■先輩の考えたTABEカレーのコンセプト案
*本場インドの30種類のスパイスを使ったカレー店
*ランチタイムご飯おかわり自由の大盛りカレー店
*レベルMAXの激辛にチャレンジできるカレー店
*野菜たっぷりで体があたたまるスープカレー店
どれもカレーを提供するお店だけど、コンセプトによってこれだけ印象が変わるんだね!
もしもTABEちゃんが「レベルMAXの激辛にチャレンジできるカレー店」を作るとしたら、お店のメニュー構成・外観や内装の雰囲気・設備・サービス内容・ロゴマークは一体どんな風になるのかな…?お店の色は赤で、メニューは辛さレベルが1~20まであってなど、、なんとなく、色々イメージしやすくなるね。
ここまできて、やっとTABEちゃんはコンセプトとはなんなのか?そしてそれがしっかりと決まっていると、一貫性のある考え方ができるんだということが理解できたよ💦
ここからは、すでにでてきているものもあるけど、サロンづくりにおいてコンセプト設定がなぜ重要なのかを整理するね。
サロンづくりにおけるコンセプトの重要性
お客さまに理美容室の魅力が伝わりやすい
明確なコンセプトがあると、お客さまに理美容室の魅力を伝えやすくなるみたい。
例えば、「赤ちゃんと一緒に通える理美容室」がコンセプトのお店をイメージしてみるよ。
店内にはおむつ台があって、入り口にはベビーカーを置ける広いスペースがある。もしも赤ちゃんが大きな声で泣いてしまっても大丈夫!
こんな強みがあったら、ターゲットである子育て中のお客さまに魅力を感じてもらえるはず!
コンセプトがしっかりとお店づくりに反映されていて、それがアピールできていると、予約サイトなどでターゲットとなるお客さまに選んでいただけるお店になりそうだね。
一貫性のあるお店づくりがしやすい
ブレのない一貫性のあるサロンづくりには、コンセプトをしっかり設定することが重要。
例えば、理美容室を開業するときって、提供する施術メニューの内容から、導入する機器、外観・内装のデザインまで決めるべきことがたくさんあるよね。そんなとき、コンセプトに基づいた判断をしていくと、ブレが生じにくく、迷いも解決しやすいのかも。
といっても、競合や周辺の理美容室、ターゲットなんかも踏えて、理想のお店づくりをするわけだから、コンセプトをつくるのってすごく難しそう💦。困った場合は、コンセプトづくりからお手伝いしてくれるようなサービスを活用するのもいいのかも。
>>>コンセプトの設定などサロンづくりでお悩みの理美容室さまへのおすすめのサービス
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競合店と差別化しやすい
理美容室のコンセプトには、競合店との差別化をはかる役割もあるみたい。お店の強みや独自性をアピールできるコンセプトを設定することで、お客さまから選ばれるお店づくりが叶うんだね。
さっきのカレー店の例でいうと、TABEちゃんはお腹いっぱい食べたい派だから、「ランチタイムご飯おかわり自由の大盛りカレー店」があったら通いたくなるかも!
こんな風に、お店の強みや独自性のあるコンセプトがあると、スタッフのどの技術(=カット・カラー・パーマ・トリートメントなど)を伸ばしていくべきかや、どんなサービスやメニューを準備するべきかなどを一貫性をもたせて考えることもできるから、よりお店づくりの強化ができそうだね。
TABEちゃんも、コンセプトに合わせてメニューやサービスを考えてみようかな。例えば「都内で非日常のリラクゼーションを味わえるサロン」というコンセプトだとしたら…。近隣の理美容室にはないようなリゾート空間をつくってYUME ESPOIR Ⅱに寝ころびながら、頭浸浴やヘッドスパをゆったり味わえるメニューを提供するとかかな。
ここまで色々、TABEちゃんなりに考えてみたら、こだわりを感じられるお店は、よりお客さまの目に留まりやすくなるというのが少し実感できたかも。
>>>コンセプトの設定が重要だとわかる!編集部がぜひ読んでほしいおすすめの記事
インナーブランディングにつながる
インナーブランディングとは、お店で働くスタッフに対して行うブランディングのこと。お客さまだけでなく、スタッフにもお店のコンセプトに共感してもらうことが重要だと先輩から教わったよ。
スタッフがお店のコンセプトを理解して「こういうお店って素敵だと思う!」と共感すると、お店への愛着が増すとともに、意識統一ができるから、よりお店の独自性が際立ってきたりするんだって。さらに、共感があるから離職率が低下するメリットもあるんだとか。
コンセプトって本当に大切だね!タカラベルモントでいうと「美しい人生を、かなえよう。」のパーパスがTABEちゃんでいうところのコンセプトかな。常にこの視点を大事にしてお仕事しているからね。
良いコンセプトとは?
ところで、理美容室経営において“良いコンセプト”といえるのは、一体どんなコンセプトなんだろう?
そもそも理美容室のコンセプトの目的は
「お客さまに経営するサロンの在り方を明確に理解していただくこと」
「来店を促すこと」
などが挙げられるみたい…
ということは、以下のポイントなどが重要になるのかもしれないね。
・独自性がある
・理解しやすい
・ターゲット層の共感を生みやすい
…
ターゲットにとって理解しやすい というポイントは、意外にとても重要そうだね。例えば、空を飛んだような気持になる美容室、をコンセプトにした場合、一見わかりやすそうだけど、浮遊感があるの?興奮できるの?優雅な気持ちになるの?など何を伝えたいかわかりにくくなりそうだもんね。
選ばれる理美容室のコンセプトを作るポイント
ここまでのことを踏まえ、実際にTABEちゃんが架空の「TABEサロン」のコンセプトを考えてみるね。
今回はマーケティング戦略におけるフレームワークSTP分析を使って、市場の全体像や狙うべきターゲット、他店などとの関係性を把握したうえで、独自性のあるコンセプトを考える流れだよ。
ちなみにSTPはセグメンテーション(=Segmentation)・ターゲティング(=Targeting)・ポジショニング(=Positioning)の頭文字で、S→T→Pの順に分析をしていくのがセオリーみたい。
TABEちゃんすごいでしょ?この知識は、既に先輩から教えてもらってノートにまとめているから興味があれば、以下のリンクから見てみてね!
>>>理美容室で使えるマーケティング戦略に興味のある理美容師さんにおすすめの記事
じゃ、さっそくやっていくね。どんな市場で(S)、どんな顧客をターゲットにして(T)、どんな立ち位置を狙うのか(P)の順に内容を考えてみたよ。
設定例 |
|
Segmentation(市場細分化) |
住宅街 ・30~40代の両親に小学生くらいのお子さまがいるファミリー層が多数 ・半径5km圏内に5,000人ほどが居住しており、近隣に学校や公園、病院、スーパー、薬局などが揃っている ・子どもを中心として地域コミュニティが形成されており、口コミの影響が大きそう ・5km圏内での消費がほとんど TABE-COMMENT💭 ターゲットはママにすると良さそうだね! |
Targeting(市場選択) |
30~40代女性(既婚) ・お子さまがいる ・働いている ・美容に興味があり ・ママ友とよくお出かけをする ・家計を管理しているため、価格に敏感だがサービスの質にもこだわる TABE-COMMENT💭 口コミの影響も考えて、サービスにもチカラをいれたポジショニングすると良さそうだね! |
Potisioning(理美容室の立ち位置) |
【近隣のサロン(他店)】 ・多店舗展開の中型サロンが複数展開 ・セット面が複数ありお子さまとの同時施術が可能 ・その他は、1人サロンや地域密着の小規模サロンが多数 ・価格はカット3,000~4,000円の中価格帯 ・お子さまとの同時施術やキッズカットへのアピール多数 【TABEサロン(予定)】 ・お子さま専用の待合スペース完備 ・キッズカットが得意なスタイリスト配置 ・お子さまとの同時施術が可能なようにセット面は2面 ・落ち着いて施術が受けられるよう、完全予約制のほぼ個室空間 ・忙しいママでも受けやすい、ショートスパメニューを充実 ・価格は近隣店舗よりも少し高めの4,000円~5,000円 TABE-COMMENT💭 架空のTABEサロンだから、近隣のサロンを踏まえてどうポジショニングするかは考えやすかったけど、実際は、個室で完全予約制にすると客数が制限されたり、セット面が2面だと、その分スタッフを雇う必要がでたりで、事業として現実的に成り立つのかも考える必要があるんだよね。。 |
はい、ではSTP分析の結果のTABEサロンのコンセプトを発表します。
「ママがリラックスできる1.5時間の貸し切り美容室」
少し攻めすぎ💦な気もするけど、忙しいママにも1.5時間なら大丈夫かもと思ってもらえることを狙ったよ。
TABEサロンのコンセプトはどうかな?あんまりかな?
ちなみに、コンセプトは、開業の時だけじゃなくて、周辺環境が変わったり、お店の経営状況が変わった時にも見直すのがいいみたい。
例えば、街と人は一緒に歳を重ねるとすると、TABEサロンの場合、10年後は子育て世代が減ってキッズカットの売りが弱くなるかもしれないね。その場合は、またコンセプトを見直さなくちゃなんだね。
このノート、コンセプト見直しの必要が出てきたときに、また見直せる情報になれているといいな~。
コンセプチュアルなサロン事例
じゃ、ここからは、架空の話はもういいよ!ってことで、コンセプチュアルなサロン事例を3つ紹介するね。これらの美容室は、ユニークなコンセプトで話題を呼び、着実にリピーターを獲得している美容室なんだよ!遠方からはるばる来られるお客さまもいらっしゃるんだとか。
動画インタビューだから、とってもわかりやすいから、ぜひ、リンククリックして見てみてね。
🖊TABEMO(TABE-MEMO)
理美容室×他業種の組み合わせで、ほかにはない特色のあるコンセプトのサロンをつくることもできる
事例1:泊まれるヘッドスパサロンnedocoさま
「ヘッドスパのあと、リラックスした状態でそのまま寝たい」というお客さまの要望を受け、蔵を改造し「泊まれるヘッドスパサロンnedoco」をオープンした⽥⼝健⼀さまの事例。
事例2:バーバーとビアバーが一緒になった新感覚のサロンFRANK’S BARBE(E)Rさま
1920年代アメリカでは禁酒法が発令され、理髪店の裏口にバーを隠してお酒を提供する「ブラインドバーバー」と呼ばれる店舗が誕生したそう。そんな当時を思わせるスタイルでバーバーとビアバーが一緒になった新感覚のサロン「FRANK’S BARBE(E)R」の事例。
事例3:未病改善をテーマに、新たな業態を確立した「NOLASAPS」さま
「健康で美しい」が叶うサロンとしてヘッドスパ・ボディスパ・フットスパのサービスを、美容師と鍼灸師が提供する業態で確立した「NOLASAPS」上條さまの事例。
このようにいろんな事例を見ることで、理美容室のコンセプトの参考にしたり、ブラッシュアップすることもできるね。
まとめ
理美容室の経営では良いコンセプトを設定することがとても重要だとわかったよ。しっかりとしたコンセプトがあれば、マーケティング施策に取り組みやすくなり、一貫した方向性の店舗設計を実現できるんだね。
コンセプトづくりでは「S:市場(Segment)」「T:顧客(Target)」「P:立ち位置(Positioning)」に基づいて考えることや、他の理美容室の事例を参考にするのがいいんだね。
今回も難しかったねぇ。
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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