日々、理美容業界のことを学んでいるTABEちゃん。
研修で先輩から教わり、学びまとめたノートの一部を公開!
美容室・理容室のホームページを作るときは、お客さまに「このサロンだから行きたい!」と思ってもらえるような魅力的なデザインや、分かりやすいサイト設計が大切みたい。
ホームページの作り方にも色々あるみたいだから、制作時に重視しておくべきポイントをTABEちゃんなりにまとめてみたよ。

美容室・理容室にホームページが必要な理由

InstagramやYouTubeなどの公式SNSアカウントや予約サイトだけでなく、美容室・理容室のホームページを作った方がよいとされる理由は以下の4つ。
1. Googleなどでの検索やGoogleマップ経由で集客できる
2. 競合との差別化やブランディングにつながる
3. 発信内容やコンテンツ構成を自由に決められる
4. スタッフの採用にも活用できる
1. Googleなどでの検索やGoogleマップ経由で集客できる
新しい理美容室を探すときに、インターネットで「エリア名+美容室・理容室・ヘアサロン」と検索するお客さまは多い。そのため、Googleなどでの検索結果やGoogleマップ上でサロンが見つかりやすい状態にしておくことが、新規顧客を獲得するための第一歩となる。
ここで意識したいのが、「SEO(検索エンジン対策)」と「MEO(マップエンジン対策)」。どちらも、インターネットでユーザーに見つけてもらいやすくするための重要な施策。
●SEOの観点:
ホームページ内に「店舗名」「住所」「サービス内容」などの基本情報を正確に記載しておくことで、GoogleやYahooなどの検索サイトに「△△エリアの〇〇美容院 」として認識されやすくなり、検索結果に表示されやすくなる。
●MEOの観点:
Googleビジネスプロフィールにホームページを登録し、店舗情報を正確に記載しておくことで、検索キーワードとの関連性が高まり、Googleマップ上でサロンが表示されやすくなる。
🖋TABEMO(TABE-MEMO)
SEOとは=検索エンジン最適化の略。
Googleなどでの検索結果でホームページや予約サイトなどの情報を、上位に表示させるための対策のこと。
MEOとは=マップエンジン最適化の略。
Googleマップ上で、理美容室の店舗情報(店名・住所・営業時間・口コミなど)を目立たせ、地図や検索一覧で見つけてもらいやすくする対策のこと。
MEOはGoogleビジネスプロフィールの登録が必須となり、SEOではホームページの内容や構造の最適化が重要になる。
2. 競合との差別化やブランディングにつながる
ホームページでは、サロンのコンセプトや空間、メニューの特徴、店販品の紹介、スタッフのプロフィールなど、さまざまな情報を写真や文章に統一感を持たせて発信できる。
競合との差別化につながる「自分のサロンならではの個性」をしっかり打ち出せるほか、パンフレットやリーフレットに比べて掲載できる情報量が多く、更新性も高いため、より広域のお客さまに訴求できる。結果として、ブランディング強化や認知度アップにつながりやすい。
ホームページを見たお客さまにサロンのコンセプトや価値観に共感してもらえれば、価格や立地といった条件だけに左右されることなく、「このサロンだからこそ行ってみたい」と選ばれる可能性が高まる。
>>>理美容室のコンセプト設定についてさらにくわしく知りたい理美容師さんにおすすめの記事
【TABEちゃんの学びノート】選ばれる理美容室のためのコンセプト設定|作るときのポイントは?
3. 発信内容やコンテンツ構成を自由に決められる
予約サイトやSNSは、掲載できる文字数や画像・動画の数、レイアウトなどに制限があることが多いため、サロンのコンセプトや内装のこだわりなどを表現しづらく、伝えたい情報を十分に発信できないケースもある。
その点、ホームページであれば、掲載内容や情報の順序、見せ方などをサロンの想いに合わせてある程度自由に設計できるため、発信したいイメージや紹介したい内容をストレートに表現しやすい。
特に、クーポン配布に特化しがちで競合との競争も激しい予約サイトと比べると、ホームページでは、新規のお客さまに向けてサロンの雰囲気やスタッフの印象を丁寧に伝えられる。
既存のお客さまに向けた季節メニューのお知らせやキャンペーン情報、人気のヘアスタイル事例を紹介するショート動画なども発信でき、目的に応じてさまざまな内容を柔軟に届けられるのが特徴。
🖋TABEMO(TABE-MEMO)
ホームページでブログやお知らせを更新する際、同時にSNSでもシェアすることで、ホームページへのアクセス増加につながる可能性がある。
アクセスが集まることでSEO効果にもつながりやすくなり、Web上での露出が増えることで、結果的に来店を後押しするチャンスも広がる。
4. スタッフの採用にも活用できる
リクルート情報をホームページに掲載すれば、サロンの雰囲気や働き方、スタッフの声などを自分たちの言葉で伝えられる。
最近では、Instagramなどを使った採用活動も増えているものの、業務内容や勤務条件といった詳細な情報は、ホームページの方が整理して伝えやすい。
また、あらかじめ決まった形式で情報を入力する求人ポータルサイトに比べ、ホームページではサロンの価値観や考え方もあわせて発信できるため、想いに共感してくれる人材が集まりやすくなる。
その結果、ミスマッチを減らすことにつながり、入社後のギャップが少なくなるため、長く働けるスタッフと出会える可能性が高まる。
美容室・理容室のホームページを作成する3つの方法

美容室・理容室のホームページは、無料ツールを使う方法から、プロのデザイナーなどの専門業者に依頼する方法まで、さまざまな作成手段がある。
予算と目的のバランスを見ながら、サロンに合った方法を選ぶことが大切になる。
作成手段 |
初期費用 |
メリット |
デメリット |
おすすめの理美容室 |
無料ツールで作成する |
ドメイン・サーバー代のみ |
初期費用をほぼかけずに、手軽にホームページを公開できる |
デザインや機能の自由度が低い |
費用を抑えて最低限の情報を掲載したい理美容室 |
有料テンプレートで作成する |
1〜5万円程度 |
デザイン性の高いホームページを短期間・低コストで作れる |
更新や不具合の対応もすべて自分で行う必要がある |
見た目にはこだわりたいが、費用は抑えたい理美容室 |
Web制作会社に依頼する |
30万〜100万円程度 |
プロの高品質なデザイン・設計で、より成果につながるサイトが制作できる |
費用が高くなりやすく、制作期間も長くなりやすい |
ブランディングや集客をしっかり強化したい理美容室 |
無料ツールで作成する
初期費用をほぼかけずにホームページを立ち上げたい場合は、無料ツールを活用する。
必要なのは、ドメインやサーバーといった最低限のインフラ費用のみで、テンプレートを使えば、専門知識がなくてもある程度の品質でWebデザインが完成する。
ただし、デザインの自由度に制限があることで個性を出しづらかったり、広告が自動で表示されることもあるため、デザイン性や集客力の面ではやや劣る傾向がある。
ツールによっては「無料プランに利用期限がある」「有料プランへの誘導が強い」などの注意点もあるため、制作後に早いタイミングで作り替えが必要になるケースも想定される。
「営業時間やメニューなど最低限の情報を掲載できればいいので、とにかく費用を抑えて早く公開したい」という理美容室に向いている。
有料テンプレートを使用して作成する
制作予算を1~5万円程度で想定している場合は、有料テンプレートを活用するのがおすすめ。
おしゃれなテンプレートやあしらいがそろっており、写真や文章を差し替えるだけで、短期間でサイトが完成する。
見た目の完成度を高めやすい反面、更新や保守(定期的な改善や更新)、トラブル対応は自分で行う必要があるため、ある程度の知識や作業時間が求められる。
また、テンプレートによっては「カスタマイズ性が低い」「見出しの使い方やページ設計がSEOに最適化されていない」といった課題もあるため、デザインだけでなく機能面もあわせて確認しておくと安心。
「見た目にこだわりたいが、制作コストや制作期間はできるだけ抑えたい」という理美容室に向いている。
Web制作会社に依頼する
制作予算を30万〜100万円程度で想定している場合は、Web制作会社への依頼が選択肢に入る。
ページ数や撮影の有無、希望するデザインや仕様によって価格は変動するものの、サロンの強みやターゲット層に合わせて、トレンドも踏まえたホームページを一から設計・デザインしてもらえる。
また、CMS(ブログなどを自分で更新できるしくみ)を導入すれば、自店で継続的に更新することも可能となる。制作会社によっては、「SEO対策や集客の相談ができる」「公開後の保守や改善提案が受けられる」など、長期的な運用面までコンサルティング支援が可能な場合もある。
初期投資はかかるものの、「理想のホームページを作りたい」「集客やブランディングを本格的に強化したい」という理美容室に向いている。
美容室・理容室のホームページ制作で押さえておくべき3つのポイント

ホームページを作るときは、ただ情報を並べるだけではなく、集客につながる工夫が大切になる。特にポイントとなるのは次の3点。
1.ターゲット層に合ったデザインを選ぶ
2.CMSなどの更新しやすいしくみを導入する
3.スマートフォンで見やすいレイアウトにする
1.ターゲット層に合ったデザインを選ぶ
ターゲットとするお客さまの年代や性別、ライフスタイルを意識し、好まれやすいテイストや表現を選ぶことが重要。画像や配色、フォント、表現方法に統一感を持たせることで、「このサロン、自分に合っていそう」と感じてもらえる見せ方につながる。
また、ターゲットは理美容室のコンセプトや強みに共感してくれるお客さまとも捉えられるため、デザインにはサロンの世界観や想いをしっかりと反映させることも大切。
2.CMSなどの更新しやすいシステムを導入する
ホームページは一度作ったら終わりではなく、継続的な情報発信が重要になる。
WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を取り入れれば、Webの専門知識がなくてもお知らせや営業時間の変更などを自店で簡単に更新でき、Web制作会社に依頼する手間やコストを抑えられる。
常に最新の情報を発信できれば、集客のチャンスがより広がり、お客さまからの信頼も高まる。
3.スマートフォンで見やすいレイアウトにする
ホームページをスマートフォンで閲覧する人は全体の8割以上といわれており、スマートフォンからもストレスなく閲覧できるサイト設計は、集客に直結する重要なポイントとなる。
レスポンシブ対応(画面サイズに応じてレイアウトを自動調整するしくみ)を取り入れることで、スマートフォン・タブレット・PCいずれの画面でも快適に見られるホームページに仕上がる。
また、Googleはモバイル版の表示をもとに検索順位を決めるしくみを導入しており、スマートフォンでの見やすさがSEOにも直結する。
そのため、スマートフォンで使いやすい導線や、読みやすい文字サイズを意識して設計することで、ユーザー満足度とGoogleなどの検索エンジンからの評価の両方を高められる。
美容室・理容室のホームページに必要な情報と機能

せっかくホームページを作っても、必要な情報がそろっていなければ効果は出にくい。理美容室のホームページに掲載しておきたい基本項目は、以下の7つ。
●営業時間やアクセスなどの店舗情報
●メニュー・料金
●スタッフ紹介
●ヘアカタログ
●ブログ・お知らせ
●SNSとの連携
●オンライン予約の導線
営業時間やアクセスなどの店舗情報
営業時間・定休日・電話番号などの基本情報は、ホームページを訪れたお客さまがすぐに見つけられる位置に掲載する。
初めて来店されるお客さまのために、最寄り駅からのアクセス方法や駐車場・駐輪場の有無などもあわせて記載しておくと親切。
メニュー・料金
施術メニューや料金、所要時間などを分かりやすく掲載することで、お客さまに安心感を持って来店を検討してもらえる。
特に高単価メニューの場合は、使用する薬剤の成分や得られる効果、口コミなどの情報を添えておくことで、納得して選んでもらいやすくなる。
スタッフ紹介
担当するスタッフの顔やプロフィールが分かると、初めての来店でも安心感につながる。
得意なスタイルや施術の特徴、一言コメント、担当したヘアスタイルの画像などを添えることで、興味や親しみを感じてもらいやすくなり、指名やファンづくりにもつながる。
ヘアカタログ
実績として過去に施術したカットやカラー、アレンジなどのヘアスタイル写真を掲載することで、サロンの技術力やセンスを伝えられるため、信頼が高まる。
性別・年代別・スタイル別・スタッフ別などに分類して掲載すると、お客さまが自分に合うスタイルを見つけやすく、「この髪型にしたい」「この人にお願いしたい」といった来店のきっかけや指名にもつながりやすい。
定期的に更新することで、既存のお客さまのリピートを促すツールにもなる。
ブログ・お知らせ
ヘアケアに関する情報や期間限定キャンペーンなど、お客さま向けのお役立ち情報を定期的に発信できる。スタッフの日常やサロンの裏側の情報提供なども交えると、より親しみが感じられるため、リピーターづくりや採用活動にもつながる。
こうしたコンテンツは、検索エンジン経由の流入にも効果があり、ホームページへのアクセス数を高めるきっかけになる。
SNSとの連携
InstagramやLINE、YouTubeなどのSNSとホームページを連携させておくことで、発信した情報をより多くのお客さまに届けやすくなる。
ホームページで更新したブログやヘアスタイルなどの情報をSNSでシェアすれば、SNS経由でのアクセスや来店のきっかけにもつながる。
また、SNSのアイコンやリンクを目立つ位置に設置しておくと、ホームページとSNSの間をスムーズに行き来できるようになり、店舗との接点を増やせる。
LINE予約システムなどを活用していれば、更新情報やキャンペーンの案内も配信しやすく、リピーターづくりにも効果的。
オンライン予約への導線
LINE予約やWeb予約サービスなど、外部の予約システムを利用する場合は、リンクを目立つ場所に設置しておくのがポイント。
お客さまが「気になるから予約してみようかな」「予約の空きはあるのかな」と思ったとき、すぐに行動に移せるよう、予約への分かりやすい導線を設けておくことで、スムーズに来店につなげられる。
まとめ
ホームページは、理美容室にとって「見つけてもらう」だけでなく「選ばれる理由を伝える」場所にもなるから、しっかりとサロンの魅力や情報を整理しておくことが大切なんだね。
せっかくホームページを作るなら、デザインにももちろんこだわりたいけど、見た目以外にも「誰に・何を・どのように伝えるか」を意識することが成功のカギなんだって分かった!
ホームページでの集客を成功させるためには、ただ公開するだけじゃなくて、継続的に更新できるようなしくみづくりを目指すことが大事なんだなぁ…。
TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、Webサイトやブランディングに関する知識も身につけていかなくっちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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