最近、注目を集めているトレーラーサロン。「キッチンカーみたいなもの?」「通常の店舗と比べてどこが違うの?」と、気になっている人も多いのでは?そこで、営業開始から3カ月目に突入したトレーラーサロン「hair produce ibuki横塚店」さまにお邪魔して、さまざまな疑問を伺ってきました!
今回ご参加いただいた方々のご紹介♪
オーナー:綿貫 真弥さん
株式会社SENSIN代表。群馬県沼田市の「hair produce ibuki横塚店」オーナー。2025年7月には2店舗目としてトレーラーサロン「hair produce ibuki 栄町店」をオープン。第50回全日本美容技術選手権大会のカット&カラー部門で準優勝した技術を生かして現場でも活躍中。
店長:武井唯さん
「hair produce ibuki横塚店」でキャリアを積み、「hair produce ibuki 栄町店」店長に就任。「第50回全日本美容技術選手権大会」カット&カラー部門優勝。高い技術で美容を通じて地域貢献するのが夢。
※2025年11月現在
サロン紹介
hair produce ibuki 栄町店
スーパー「フレッセイ」や「モスバーガー」「無印良品」などがそろった大型ショッピングモール「フレッセイ沼田栄町モール」の駐車場スペースにオープン。大人女性向けのヘアサロンとして豊富な知識と技術を活かし、髪質・髪の状態に合わせた薬剤選定でダメージの少ないカラーやパーマを提案している。
タカラベルモントのトレーラーサロンとは?
タイヤがついたトレーラー型美容室。動力を持たずにけん引車でけん引して「動かせる」サロン。タイヤがつくことで「建築」ではなく「車両」になり、これまでよりももっと自由に色々な場所での出店が可能に。さらに、将来もよりフレキシブルに設計できるようになります。
設置や内装はもちろん、チェアやシャンプー台、ミラーなど設備機器まで自社で全てサポートできるのは、タカラベルモントだけ。
サロンの持ち方やコミュニティの在り方を変える可能性にあふれたサロンです。
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建物が建てられない場所でも2号店オープンの夢が叶った!
群馬県沼田市で「hair produce ibuki横塚店」を経営するオーナーの綿貫真弥さん。2025年7月に、2号店となるトレーラーサロン「hair produce ibuki 栄町店」をオープンしました。
タカラベルモントのトレーラー2台をウッドデッキでつないだ店舗は、シンプルで洗練された印象です。
トレーラーは、11m幅、8m幅、5m幅と3種類のサイズがあります。同店に設置した2台のトレーラーのうち、最も大きい11m幅に受付・セット面・シャンプー台を配置しました。また、最も小さい5m幅には、スタッフルームとトイレを配置しています。
――2号店としてトレーラーサロンを選んだのはなぜですか?
もともとは、新たにオープンするショッピングモールの駐車場の一角に、建物を建てて出店する予定でした。でも、いろんな規制や条件との折り合いがつかず、それが難しくなってしまったんです。そこで、トレーラーサロンはどうだろうと考え始めました。
建物が建てられない駐車スペースを活用してトレーラーサロンをオープン。
――「建物が建てられない」という制約があったからこその発想だったんですね。
少し高級な大人女性向けの店舗が集まるショッピングモールだったので、ブランディングや集客のためにも、ぜひこの場所に出店したいという思いがありました。だから、場所の制約が少ないトレーラーサロンはうってつけだったんです。
出店した大型ショッピングモールは9テナントが入居し、効果的に集客できる点も魅力。
――トレーラーサロンのことはご存知でしたか?
2号店を出すなら、新しい挑戦がしたかったので、3Dプリンターを使って建てた店舗やドーム型の店舗など、以前からいろいろな形のお店をネットで調べていたんです。そんな中、トレーラーサロンの存在を知りました。
――タカラベルモントのトレーラーサロンを選んだ理由を教えてください。
費用的にはもっと割安のトレーラーサロンもあったのですが、もともとお付き合いのあったタカラベルモントさんに相談してみたら「うちにもトレーラーサロンありますよ」と聞き、お願いすることにしたんです。
1号店は、テナントを借りて営業している通常の店舗ですが、内装からレイアウト、什器まですべて自分で決めました。納得のいくものにはなりましたが、せっかく2号店を出すなら自分の考えやアイデアにだけにとらわれず、デザインやレイアウトなどを全面的にプロにお任せして、新しい意見やアイデアに触れてみたかったんです。
そうなると、信用がおけてヘアサロンの設計・デザインにも精通しているタカラベルモントさんがいいと思ったんですよね。
――仕上がりや対応はいかがでしたか?
デザインや使い勝手を含めて大満足です。申請や手続き面でのサポートも手厚くて助かりました。
保健所もトレーラーサロンを取り扱った経験が少ないので、「これは車?建物?」と戸惑っていました。電気、水道、ガスなどインフラ関係の手続きでも「戸建てですか?」と聞かれることが多くて。そのあたりをタカラベルモントさんが間に入って説明してくれたので、ありがたかったです。
設置する土地に電気や上下水道など所定のインフラを整備することで、サロンとして問題なく使えます。
トレーラーサロンの店内って、どうなってるの?
気になる実際の使い心地について、店長の武井さんにお伺いしました。
――お客様をお迎えしてみて、通常の店舗と違いを感じる点などはありますか?
冷暖房やトイレなどがちゃんと使えるのか少し不安でしたが、普通のお店とまったく変わらないので逆に驚いています(笑)。
――お店の中も明るくて、窮屈感がないですね。
そうなんです! 窓が多くて店内にたっぷり自然光が差し込むので、想像していたよりも開放感がありますね。
――店内は、受付→セット面3席→シャンプー台2台というレイアウトになっていますが、動線や使い勝手はいかがですか?
もう少し空間にゆとりがないのかなと思っていたのですが、施術中も他のスタッフやお客様が通れるスペースがしっかり確保されていて、動線もスムーズです。
コンパクトな店内ですが、動線を考えてレイアウトされています。
受付前には、椅子を置いた待合スペースも。
奥のシャンプー台のスペースは、パーテーションで仕切ってプライバシーを確保。
タカラベルモントのシャンプー台「YUME ESPOIRⅡ」は寝心地がいいとお客様に大好評とのこと。壁面収納も備えています。
ロッカーや冷蔵庫、休憩スペースなどが揃ったスタッフルームもあるので、ホッとできます。トイレは施術スペースとは別のトレーラーにあるので、お客様に周囲を気にせず使っていただけるのがいいですね。
小さいトレーラーは奥がトイレ、手前がスタッフルームに。
スタッフルームはパーテーションで仕切り、奥にロッカーや休憩スペースを配置。
パーテーション手前のスペースは、アイラッシュコーナーとして活用。すりガラス調の窓で、採光とプライバシーを両立しています。
――お客様の反応はいかがですか?
外観はシンプルですが、店内はシックで落ち着いた雰囲気なので、「中はこんなふうになっているんだ」といい意味でギャップがあり、意外性や驚きを感じるお客様が多いようです。
お客様からは「動かせるんですか?」とよく聞かれます。私自身もそうでしたが、キッチンカーなどの移動販売車のようなものだと思われるみたいで。「キッチンカーとは違い、電気や水道、ガスなどを引いているのですぐには移動できませんが、動かそうと思えば動かせます」とお話ししています(笑)。
トレーラーサロンは建物が建てられない場所に設置でき、機能面でも遜色ないことがわかりました!続いて、オープンしてみて感じているいいところをオーナーに挙げてもらいました。
トレーラーサロンのいいところ①
集客・採用に役立つブランディングができる
――トレーラーサロンは、どういう点でブランディングに役立っているのでしょうか?
地域のランドマークとして地方紙に取り上げられたり、「あそこに珍しいトレーラーのヘアサロンがあるよ」と話題になったりすることも多いので、他店との差別化が図りやすいんです。
高級感や信頼感のあるタカラベルモントさんのトレーラーサロンを選んだこと自体も、差別化を狙いとしたブランディングの一環です。
――集客効果が高いんですね。先ほどもお店の周囲を撮影していたら、ショッピングモールに来たお客さまから「取材なの?」「トレーラーのヘアサロンって珍しいよね」などと声をかけられ、注目度の高さを実感しました。こうした話題性が、採用面にも波及している印象はありますか?
すでに何件か採用について問い合わせがきています。せっかく美容師としてのスキルを持っているのに、地元で就職先がないという若者や、結婚や出産で一度仕事から離れた女性などが力を発揮できる場を作り、地域活性化に貢献していきたいです。
トレーラーサロンのいいところ②
地震や水害など災害に強い
――地震や台風などへの備えは何かしていますか?
地震のときは、ゴムタイヤや床を支える鉄骨のジャッキが揺れを吸収してくれるのか、基礎のある建物よりもかえって揺れをあまり感じませんでした。
2つのトレーラーの間にタープを張って屋根代わりにできると、雨のときも傘なしで行き来できて便利なんです。でも、台風などの強風で飛ばされると危険なので、そこは仕方ないですね。
ただ、トレーラーサロンは水害に強いというのは、新たな発見でした。
――水害ですか?
集中豪雨時の駐車場の様子。水が足首くらいまで溜まっていたとのこと。
先日、このあたりで記録的な集中豪雨があって。トレーラーサロンの目の前の駐車場にも水が溜まり、池のようになっていました。モール内の店舗でも、床下浸水したところがあったんです。こういうとき、ジャッキアップされていて地面に接していないトレーラーサロンは強いですね。
――確かにそうですね!
災害などでその場所が使えなくなっても、トレーラーサロンならまた別の場所に移動できるのも大きなメリットだと思います。
トレーラーサロンは先が見えない時代の強い味方!
「将来、トレーラーサロンをこう活用したい」という具体的な活用プランは、まだ見えていないという綿貫オーナー。
「だからこそ、出店場所や業態の変化に柔軟に対応できるトレーラーサロンのメリットが生かせるのではないでしょうか。建物を建てた場合にかかる固定資産税が、車両なのでかからない※という長期的なランニングコストの軽減も魅力の一つですが、それ以上に“柔軟な挑戦の場”としてのトレーラーサロンに大きなメリットを感じています。トレンドも変わりやすく、気候変動や経済情勢の変化など、先が見通せない時代であっても新しいチャレンジをしていきたいオーナーには、ぴったりの選択肢ではないでしょうか」
※自治体によっては償却資産税の課税対象となる場合があります。詳しくは、担当される税理士様・自治体へお問い合わせください。
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