韓国のガールズグループを手掛け、世界を舞台に活躍！

スタッフは現在25名で、サロンワークを軸としつつヘアメイクやブライダル関連のサービスも手がけています。メイクアップアーティストが6名在籍しており、アーティストのメイクを担当する機会も多いので「メイクに強いサロン」がコンセプトです。1階はヘア、2階ではメイクができるようになっており、シンプルで清潔感がありながらどこか落ち着くカフェのような空間にしています。オープン祝いにお客さまからスタイリングチェアを、BLACK PINKのROSÉ（ロゼ）さんからシャンプー台をプレゼントしていただきました。また、念願のVIPルームも設置したことで、アーティストやセレブの方たちから喜ばれています。

以前からのお客さまと新規のお客さまに、バランスよくご来店いただいています。多くの方から応援していただき、本当に感謝しています。僕と妻のお客さまについては約半分が男性で、週1回～月1回のペースで来店されています。女性は2〜3カ月に1回の頻度で来店される方が多いですが、パーマをかけている方だともう少し長めの周期になる場合もあります。サロン全体では、特に宣伝はしていないのですがアーティストのヘアメイクを担当していることをSNS等で知って来店される方が多く、若い女性のお客さまにはメイクを施すことも多いです。最近はメイクだけで来店し、写真を撮って自分のインスタに投稿する方も増えており、おかげさまで売上は順調に伸びています。また、外国人、特に中国からのお客さまが増えているのですが、翻訳アプリを使って会話しているので問題なく施術できています。韓国で主流の翻訳アプリは中国語だけでなく日本語や英語にも翻訳できるので重宝しています。

カット、カラー、パーマ、アップスタイル、など項目別に教育担当者を分け、それぞれが中心となって教育を行っています。まだオープンして間もないので、教育システムをしっかり整えていくのはこれからになりますが、教育には力を入れていきたいです。僕自身、あまり堅苦しいことが好きではないので、スタッフにもパートナーのように接することを心がけています。日本の美容学校ともつながりがあるので、2025年から日本の美容学校で授業を受け持つことになっています。そこでの経験をサロンでも役立てたいと考えています。

美容師として常に様々なことをインプットし、新しいヘアスタイルをつくっていかなければならないので、InstagramやPinterestなどのSNSから最新の情報を得ています。担当しているBLACK PINKからインスピレーションを受けたり、一緒にヘアスタイルを考えたりもしますが、それがトレンドとなって広く世の中で流行ることもあると思っています。

基本的にアーティストのツアーや受賞式、ショーなどの大きなイベントに帯同するため、メイクを担当するスタッフと共に世界各国に出張することも多いです。（取材日の）今日は朝6時30分にパリから帰国し、2時間後にサロンに到着しました。本来は定休日なのですが、いろいろと仕事が溜まっているので出勤しています。滞在先で少しゆっくりすることもできますが、サロンのお客さまをお待たせしたくないので、多くの場合は1泊程度で行き、帰国したらすぐにサロンワークをしています。なかなか休む時間はないですね。

最近、パリの空港でエスカレーターを上っていた時、僕が手掛けたハイブランドのアンバサダーの看板が掲げられていたのを見た時は、とても誇らしく、大きな満足感を得ました。また、あるアーティストにレイヤーカットを施し、それが若い女性の間で大流行した時も、とてもやりがいを感じました。他にも、BLACK PINKが東京ドームという大きな舞台で5万人の観客を前に歌とダンスを披露し、躍動する姿を見た時は感慨深かったです。駆け出しの頃、サロンの前に有名人のファンの方が30〜40人並んでいるのを見て「いつかは有名な人を手掛けたい」という夢を抱いていましたが、その夢が叶いましたね。