「ECILA活用セミナー」レポート

特集:いろいろな現場のリアルをお届け!

自動シャンプー・セルフレジ導入の効果とは?理美容室の業務効率化と顧客満足度向上のポイント

更新日

最低賃金が時給1,500円になる日が目前に迫る今、理美容サロンはどうすれば持続可能な経営ができるのでしょうか。株式会社change代表取締役の伊藤孝司さんによる、人が辞めない組織づくりや、そのために必要な新たな売上を創出するマーケット開拓、自動シャンプー機器やセルフレジ導入など、生産性向上の施策についてのセミナーに潜入。今回はその一部を抜粋してご紹介します。

今回のセミナーにご登壇いただいた方のご紹介♪

伊藤孝司さん

伊藤孝司

株式会社change代表取締役。2008年に福岡県で創業し、現在メンズサロン9店舗、ネイルサロン1店舗、脱毛サロン1店舗、オーダースーツ専門店1店舗を運営。理美容室事業のみならず、「男性の魅力を最大化させるサービス」を軸に、幅広い事業を展開している。世界で活躍できる技術者の創出・育成を軸とした「CHANGE TOP TEAM ACADEMY」を主宰し、理容・美容の垣根を超えて理美容師のスキル向上に尽力している。

2026年9月現在

令和のサロン経営のヒントを探るセミナー、スタート

今回のセミナーは、理美容業界を取り巻く環境の変化を踏まえ、これからはどんな組織を目指し、どのような施策が必要なのかがテーマ。

セミナー

理美容業界を取り巻く環境変化を知ろう

伊藤さん:金利も家賃も上がり、社会保険料も上がって手取りが減る『隠れ増税』で大変な今、『老後3000万円時代』が到来。物価が上昇し、生活もビジネスも厳しさを増すなか、『時給1500円時代』がすぐそこまで迫っています。

そんな時代を生き抜くためには、生産性UPと業務効率化が必須。とにかく『変わらなければいけない』のです。

理美容業界は人がいないと成り立たないにも関わらず、就職してから3年以内に50%以上が離職するという現実があります。とにかく『人が辞めない組織づくり』をすることがとても大切です。

セミナー

若い世代が減少傾向にある中、理美容業界vs他産業で人材を取り合う状況になりつつあります。若い世代はコロナ禍を経て『夢』より『安心』を求めるように。物価高や先行きへの不安が広がるなか、独立志向は低下し、野心よりも現実を重視する傾向が強まっています。

 ここなら安心して長く働ける、そう思ってもらえるような、選ばれるサロンになることが大事です。大量採用・大量離職は、もはや維持不可能なコスト構造でしかないのです。

早期の収入増やキャリアアップを望む若い世代にとって、長期間の下積みを前提としたキャリアモデルは受け入れにくくなっています。奨学金の返済など経済的な負担を抱える人であればなおさらです。すぐに辞めてしまうのは若い世代が弱いからではなく、従来の業界構造と、彼らが求める働き方とのミスマッチが原因。精神論ではなく、仕組みで解決しなければいけません。

伊藤さま

これまでは全体の上位2割がスタープレイヤーとなり、残りの8割を支え、8割の人たちは2割の人を目指す構造でした。しかし、2割の人が独立したらどうでしょうか。その瞬間、経営基盤が崩壊します。つまり、2割を育てるために8割が犠牲になる構造なのです。これからは『6割を生かし、勝たせる経営』=『2:6:2の法則』が鍵を握ります。

中間の6割を『准トップ』と『育成ゾーン』に分け、その6割が活躍することで組織が回る状態を目指します。上位の2割には引き続き活躍してもらいながらも依存はせず、残り2割には辞めずに成長できる環境づくりを行います。組織の在り方そのものを変えるのです。しかし、それには業務効率化による生産性の向上が不可欠です。

セミナー

そこで、生産性向上策として伊藤さんが提唱するのは次の3つです。

 

1)自動シャンプー機器(以降、自動シャンプー)の導入

2)セルフレジの導入

3)メンズ美容マーケットへの参入

自動シャンプーって、すごい!

株式会社changeでまず着手したのは、「それ自体は売上を生まない業務」の効率化。

セミナー

伊藤さん:ひとつはカウンセリングです。既存客の場合でも7〜8分、新規客であれば約25分かかることもあります。来店前問診にAIを活用し、ブログの作成もAIで行います。

もうひとつはシャンプーです。髪の長さ等にもよりますが平均で10〜11分かかるシャンプーは、メニュー化している場合を除き、それ自体は売上にはなりません。そもそも来店直後のシャンプーはスタイリング剤や汚れを除去し、カットしやすい状態に整えるためのものですから自動シャンプーでも十分対応できます。手技を選択した場合は+1,000円に設定します。従来かかっていたシャンプー時間10〜11分が自動化されることによって、手が空いたアシスタントはスタイリストの仕事の一部を手助けできます。スタイリストは空いた時間でリピート率アップや増客するための努力と工夫に時間を割くことができます。

株式会社changeが運営するサロンでは、タカラベルモントの自動シャンプーが各店舗に2台ずつ導入されています。

伊藤さん:人間がやらなければいけないこと=コミュニケーションは付加価値を生むので大切にし、人間がやらなくてもいいことは自動化した、ということ。これによって従業員満足度やモチベーションが上がり、スタッフの幸福度もアップしました。

セミナー

とはいえ、アシスタントがスタイリストの仕事の一部を担うだけだと、スタイリストの売上を奪うだけになってしまいます。そこで自動シャンプー導入にあたり、様々なことを行ったといいます。

伊藤さま

伊藤さん:自動シャンプー導入プロジェクトのメンバーを幹部で固めず、あえて若手スタッフを選抜。プロジェクトの目的や思いを共有しました。導入によってスタッフやお客さまにどんな効果があるか、自分の人生設計に照らし合わせて考えてほしいと伝えました。決して僕1人の経営判断ではないのです。ちなみに僕は自動シャンプーを4回体験しましたが、30秒で寝てしまいました(笑)

お客さまのハレーションを抑制するオペレーションや、アイブロウやスパなどアシスタント活躍メニューを皆で考え、導入に至ったそう。

伊藤さん:自動シャンプー導入によって業務効率化に成功しただけでなく、かえって人の手より汚れが落ち、お客さまの体験価値も向上。さらにアシスタントがスタイリストをサポートする機会が創出され、自然にスタイリングやワインディングなどの経験を数多く積み重ねることができるようになりました。

自動シャンプーはランニングコストが人件費より安く、文句も言わずに働いてくれます(笑)。また、セルフレジも導入したことで締め作業のコストが削減され、早めの退勤が実現。個別面談やレッスンなど、他の業務への時間転換にもつながりました。スタッフも働きがいを感じ、離職率が低下。辞める2大要因である『休み』と『給料』が改善されたのです。求人が大変だというオーナーさんが多いですが、スタッフが辞めないこともある意味、求人と言えるのではないでしょうか。

メンズ美容の可能性にかける

自動シャンプーとセルフレジの導入で数千万円かかったこともあり、株式会社changeではメンズ美容マーケットの可能性にかけてみることを決意したといいます。「メンズのヘアやエステ、リラクゼーション、ネイル、アイの市場規模は拡大傾向にあり、そこに真のマーケットがあると確信した」と伊藤さんは語ります。

伊藤さん:理容室は単なる散髪の場所ではなく、肌・顔・体も含めた総合的な相談窓口へと進化しているにもかかわらず、理容師の高齢化が進み、深刻な機会損失が起きているのです。『メンズは儲からない』という固定観念もその要因のひとつとも言えるかもしれません。

セミナー

そこで伊藤さんはメンズ美容アカデミー「CHANGE TOP TEAM ACADEMY」を設立。

セミナー

伊藤さん:メンズ美容に特化した自学習プラットフォームを立ち上げ、18分で理想のデザインにカットできる、感覚に頼らない確かな技術を11カ月で教育するシステムを構築しました。短時間で理想のデザインを提供できればお客さまが納得し、リピートにつながるので失客しません。さらにお客さま向けにはマイレージなどのステータス制度を導入し、VIP戦略を展開すれば経営基盤が安定します。

メンズサロンを出店するのは大変ですから、まずは既存店の中でメンズ客をうまく取り込むことから始めましょう。メンズはレディースよりも来店周期が早いため、カットだけのお客さまであってもレディースより時間単価が高いと考えることができます。決してメニューを売ろうとせず、提案することが大事。2回に1回はカットだけでなくパーマやカラー、アイブロウ、スパなども提案してみましょう。確かな技術力があればそれが下支えとなり、自然に客単価も上がります。メンズ客の印象を高めることで信頼関係も深まります。自社での教育が難しいと感じていたら、ぜひ『CHANGE TOP TEAM ACADEMY』をご活用ください!教育を内製化から外部のプロに任せることで時間が生まれます。

伊藤さん:経営とは『感情』ではなく『判断』です。サロンが儲からないと市場が衰退します。みんなで理美容業界を人が幸せになる業界、人や辞めない業界にしていきましょう。

伊藤さま

本セミナー終了後、早速多くの受講者の方がショールームで自動シャンプーやセルフレジを体験していました。感覚や感情、これまでの慣習でサロンを運営するのではなく、今の時代に合った組織づくりや教育、売上アップのための施策が重要だということを改めて実感できた方が多かったのではないでしょうか。

自動シャンプーやセルフレジを導入して業務効率化を図ることでスタッフのモチベーション向上、離職率の低下、新たな顧客の創出につながります。ぜひ、参考にしてみてください。

自動シャンプー機器について

タカラベルモントは30年以上前から自動シャンプーの開発を始め、1993年に初代「AQUA VIBRO」を発売。その後、改良を積み重ね、6代目「AQUA FORTE plus」、7代目「aqua pod」の発売に至りました。設置環境や活用シーンに合わせて、2機種をご用意しています。

 

AQUA FORTE plus(アクアフォルテ プラス)

洗うだけでなく、サロンメニューの効果を最大限表現しやすい状態に整える新発想。独自のリンク機構によるパワフルな水流が「ベースウォッシュ」の役割を担います。水圧、水流、位置、リズム、強弱まで緻密にプログラムされた水流が頭皮と髪にアプローチ。毛穴の汚れを浮かせ、トリートメントの浸透を促進させるなど、ベースウォッシュの効果をアップさせるミストを搭載。さらにミスト加温によって頭皮と髪をケアするスパモードでお客さまの満足度もアップ。お手持ちのシャンプー剤で対応可の自動サイドシャンプー。

(※粘度によりご使用いただけないシャンプー剤もございます。)


▶aqua FORTE plusについて詳しくはこちら

アクアフォルテ プラス

aqua pod(アクアポッド)

水流1本1本に細かな空気を含ませた新開発の「エアインジェット水流」を搭載。100本以上の水流を頭部に垂直に当てることで洗い心地の向上と高い洗浄力・広い洗浄範囲を実現しました。aqua pod用洗浄美容液「cleanse serum」を使用することで摩擦を軽減しながら頭皮と髪の水分量をアップ。ボタンはLED表示による誘導型なので迷わず選択が可能で、リアとサイド、どちらでも使用可能な自動シャンプー。


▶aqua podについて詳しくはこちら

アクアポッド

セミセルフレジについて

受付・精算を任せることで会計時だけでなく、レジ締めの手間や、受け渡しの正確性向上などスタッフの負担を減らし、施術や接客に使える時間を増やします。

LinQ Rece(リンク レセ)

大きなボタンで操作が簡単、お客さまご自身で受付と精算が可能です。操作に不慣れなお客さまにはスタッフがフォロー。お客さまを受付でお待たせすることもなくなります。

(※LinQ ReceはSALONPOS LinQ2のオプションのため、SALONPOS LinQ2との連動が必須です。)


▶LinQ Receについて詳しくはこちら

リンク レセ

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