タカラベルモントのキャリア支援プロジェクトとは、理美容師または理美容師を目指す方々が “自分らしいキャリアを築けること” “理美容業界で輝き続けられること” を目的に、これまでの常識を疑い、環境改善から学習支援の開発まで幅広く業界発展のために活動する取り組みです。
近年「スタッフには長い間一緒に働き続けてもらいたい」と考えるサロン経営者が増える中で、スタッフに活き活きと長く活躍いただくためには、多様なキャリアを用意する必要があると考えます。
今回は「持続的成長のためのキャリア創り サロンインタビュー」第3弾として、先進的な取り組みを始められているTrueさまにお話を伺いました。
【キャリアの全体像】
【キャリアを支える理念】
【仕組み】
【キャリアステップ構築のポイント】
【おわりに】
お話を聞いた方

吉田直史さん
株式会社True 代表取締役
人口5万人の超田舎サロン出身。家賃5万円のサロンを間借りでスタート後、埼玉県春日部市に「True Creation」を設立。教育を武器に独自のVC独立システムなどを確立。
現在グループ24店舗となる。
2025年10月現在
サロン情報
株式会社True
〒344-0067
埼玉県春日部市中央一丁目47-4 第33アオイビル102
・サロン規模(グループ全体)
スタッフ 数 150人(FC店除く)
・店舗数:25店舗
美容室14店舗(内FC、VC店6店舗)、アイブロウサロン4店舗+FC4店舗
アイサロン2店舗、ヘッドスパサロン1店舗

インタビュアー
キャリア支援プロジェクト メンバー 一同
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【キャリアの全体像】
Trueが掲げる2つのキャリアコース
Trueさまではどんなキャリアステップを用意されていますか?
スタッフが自身の成長に合わせて働き方やキャリアを選択できる仕組みを作っています。
①入社⇒プレイヤー⇒役職⇒VCオーナー
②入社⇒プレイヤー⇒マンツーマン施術
※入社4年目以降選択可能、通常はアシスタント施術
③入社⇒プレイヤー⇒本部スタッフ(PC業務などの裏方業務)
またフレキシブルな働き方を叶えるために、予約枠を自身で設定できる仕組みや、有給休暇の分割消化等の制度も併せて実施しています。

スタッフの離職相談が制度構築の原点
なぜそのような多様なキャリアコースを作ろうと考えたのですか?
一般的な美容業界のキャリアステップは、「アシスタント⇒スタイリスト⇒店長⇒マネージャー⇒独立」という流れが主流です。
しかし、私たちは“ステップアップ=全スタッフにとっての正解”ではないと考えています。
スタッフ毎に、さまざまな価値観やライフスタイルがあり、それに対応した選択肢があるべきだと考え、多様なキャリアパスを設けています。
スタッフには何歳までいてほしい、などお考えはありますか?
何歳まで、というのは全く決めていないです。
業界特有の売上至上主義の給与形態では40~50歳まで働くイメージが沸かないというのが正直なところです。
だからこそ、Trueでは「売上」と「働き方の自由」を両立できる制度設計と、スタッフ教育に重きを置いています。
【キャリアを支える理念】
「日本一の教育サロン」
Trueさまの経営理念について教えてください。
教育なくして会社の成長はないという想いのもと、「日本一の教育サロン」をビジョンとして掲げています。そして「全従業員の生活を豊かに」をミッションとしています。
豊かさ、の基準はスタッフ毎に異なります。1人ひとりが描く豊かさを実現するために、Trueでは教育にこだわり、幅広い教育制度を整えています。

【仕組み】
最重要なのはスタッフの「適材適所」を見つけること
現在のキャリアステップをつくる際に重要視されたことは何ですか?
「適材適所」をキーワードに、会社が用意するキャリアプランとスタッフのキャリアビジョンをどうマッチングさせるかを特に意識しています。そのためにはスタッフ1人ひとりの資質を見極め、長所を伸ばす教育が必要だと考えています。
スタッフとの1on1面談は定期的に行っており、店長面談を月1回、幹部面談を3ヶ月に1回実施しています。「Will、Can、Must式」と「ロードマップ式」それぞれに基づいた独自のヒアリング項目を用意し、スタッフのキャリアビジョンを具体的に引き出す仕組みを作っています。

教育システムについても教えてください。
Trueでは「技術」と「マインド」の2軸で教育カリキュラムを設計しています。
「技術」ではキャリアに合わせた4段階のコンテンツ、「マインド」ではスタッフの年齢や年代、役職に応じた5段階のコンテンツをそれぞれ用意しています。


「5つの掟」を軸にした評価制度
評価制度はどのようになっていますか?
ハード面(売上)とソフト面(経営理念に沿った行動)の2軸で評価しています。
ハード面に関しては個人売上だけではなく、店舗単位での売上も一部評価に組み込んでいます。ソフト面では自社が掲げる『5つの掟』の実践度合いを360度調査にて評価する仕組みとなっています。
【5つの掟】
①アシスタントの掟 ②スタイリストの掟 ③仕事の流儀 ④在り方の掟 ⑤鉄の掟

【キャリアステップ構築のポイント】
価値観を文化に変える
多様なキャリアステップをサロン内でつくる際に、気を付けるべきことがありましたら教えてください。
自社が何を大切にしているか?を明確にすることが一番大切だと思います。Trueではそれが「5つの掟」になります。
自社では5つの掟を情報共有アプリでスタッフが常に見られる ようにしたり、掟をベースにした自社オリジナルの教育ツールを作成し、それを用いた社員研修を実施することで全体への浸透を図っています。
理念をただつくって終わるのではなく、スタッフ1人ひとりにどう落とし込むか、その仕組みを整えるところまでを考え、実践することが重要だと思います。
最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします!
キャリア構築は非常に労力がかかり、会社として難しい取り組みです。何故ならこの決断によって今度どのような人材が生まれ育っていくのかが決まると言っても過言ではないからです。
ただ、ここの設計さえしっかり行えれば、スタッフの未来を広げる事ができます。
社内のトップ層がここから目を背けずにしっかり構築することによって、自社の魅力を最大化できると思います。共に頑張りましょう!
【おわりに】
インタビュー後記
Trueさまを象徴する「5つの掟」を軸に、「教育」という手段を通じて、自社の求める人材像とスタッフ一人ひとりの目指すキャリアを結びつける取り組みは、スタッフの高い定着率を支える大きな要因であると感じました。
常に新しい施策を打ち出し、スクラップ&ビルドを繰り返している背景には、「スタッフの豊かさを実現したい」という吉田代表の創業時から変わらない想いがあることが伝わってきました。
自社のビジョンを単なるスローガンに終わらせず、理念と実践に一貫性を持たせている点は、組織が持続的に成長するための重要な鍵だと実感しました。
今後も、さまざまなサロンさまが取り組むキャリア制度や仕組みを引き続きご紹介してまいりますので、ぜひご期待ください。
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