この間、美容師の友達と話していたら、キャリアアップのために「管理美容師」という資格を取ろうか悩んでるって言っていたんだ。管理美容師って聞いたことはあるけど、どんな資格なのかくわしくは知らないなぁ…。美容師免許とはまた別なのかな?
先輩に聞いてみたら、管理美容師は理美容室で安全にサービスを提供するために重要な資格なんだよって教えてくれた。「管理美容師」のほかに「管理理容師」っていう資格もあるんだって。
ということで今回は、管理理容師・管理美容師という資格について、先輩に教えてもらってまとめてみたよ。
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管理理容師・管理美容師とはどのような資格?
管理理容師・管理美容師ってなんだか難しそうだけど、どんな資格なんだろう?まずは、管理理容師・管理美容師の概要についてまとめてみるね。
管理理容師・管理美容師とは、お客さまに安心安全にサービスを提供できるように、理美容室の衛生管理をする理美容師さんのことを指すんだって。管理理容師・管理美容師は、法律によってそれぞれ以下のように規定されているそうだよ。
管理理容師
理容師である従業者の数が常時二人以上である理容所の開設者は、当該理容所(当該理容所における理容の業務を含む。)を衛生的に管理させるため、理容所ごとに、管理者(以下「管理理容師」という。)を置かなければならない。ただし、理容所の開設者が第二項の規定により管理理容師となることができる者であるときは、その者が自ら主として管理する一の理容所について管理理容師となることを妨げない。
【出典】「理容師法第11条の4」
管理美容師
美容師である従業者の数が常時二人以上である美容所の開設者は、当該美容所(当該美容所における美容の業務を含む。)を衛生的に管理させるため、美容所ごとに、管理者(以下「管理美容師」という。)を置かなければならない。ただし、美容所の開設者が第二項の規定により管理美容師となることができる者であるときは、その者が自ら主として管理する一の美容所について管理美容師となることを妨げない。
【出典】「美容師法第12条の3」
スタッフが常時2人以上いる理美容室は、管理理容師・管理美容師さんが必ずいないといけないんだね。保健所にも有資格者がいることを届け出る必要があるんだって。
もし、スタッフが常時2人以上いるにもかかわらず、管理理容師・管理美容師さんが不在のまま営業を続けていたり届出をしていなかったりした場合は、30万円以下の罰金が科されてしまうそう…。
管理理容師・管理美容師の資格を取得するメリット
管理理容師・管理美容師がどんな資格なのか、だいたい分かったよ!でも、取得するとどんなメリットがあるんだろう?先輩に聞いたことをまとめてみるね。
管理理容師・管理美容師さんは、店舗の衛生管理をする重要な役割を担うから、給与アップや昇格につながったり、転職で有利になったりすることがあるみたい。
あと、独立開業を目指す場合も、管理理容師・管理美容師の資格を取得しておくと事業を拡大するときに役立つそうだよ。
独立開業して1人で理美容室を経営していく場合は、必ずしも管理理容師・管理美容師の資格を取得する必要はない。でも、経営が軌道に乗ってスタッフを雇うことになった場合、2人以上のスタッフがいることになるから、管理理容師・管理美容師の資格を持つ理美容師さんが必要になる…。
そんなとき、自分自身が資格を持っていれば、有資格者を募集する必要がなくなるもんね。
管理理容師・管理美容師はどのような業務を行う?
管理理容師・管理美容師の資格を持っておくと、色々な場面で役立つことが分かった!でも、実際にはどんな業務をするんだろう?
具体的には主に以下の2つがあるそうだよ。
●店内や器具の衛生管理
●スタッフの健康管理
店内や器具の衛生管理
管理理容師・管理美容師さんは、都道府県が条例で定めている、衛生上必要な措置が守られているかどうかを点検しないといけないんだって。
理美容室では、ハサミなどの刃物や、カラー剤などの強い薬剤などを使用して施術をするから、器具が正しく洗浄、消毒されているか、十分に換気できているかなどを確認して、理美容室内を清潔な状態に保つことが大切みたい。
スタッフの健康管理
管理理容師・管理美容師さんは、ほかのスタッフに衛生教育を行ったり、感染症にかかったスタッフがいないかを確認したりもするそう。もし、スタッフが結核などの感染性や皮膚疾患にかかったら、保健所に届け出る必要があるんだって。
スタッフの健康管理に気を配るのも、管理理容師・管理美容師さんの大切な役目なんだね。
管理理容師・管理美容師の資格を取得するには?
管理理容師・管理美容師の資格はどうやって取得するんだろう?取得するための条件はあるのかな?資格を取得する流れについてまとめてみたよ。
【管理理容師・管理美容師の資格取得までの流れ】
1.受講資格の有無を確認する
2.受講を申し込む
3.受講申込書を提出する
4.講習会を受講する
5.修了証書が交付される
1.受講資格の有無を確認する
資格を取得するためには、公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施する「管理理容師・管理美容師資格認定講習会」を受講する必要がある。ただし、この講習は、理美容師の免許を取得した後、3年以上理美容の業務に従事した人しか受講できない。
2.受講を申し込む
「管理理容師・管理美容師資格認定講習会」の受講の申し込みは、公益財団法人理容師美容師試験研修センターの公式WEBサイトから行う。「管理理容師・管理美容師資格認定講習会開催案内」のページを開き、理容・美容の区分、講座を受講したいエリアを選び、申し込みに進む。
申し込みには、WEBサイト上でエントリーフォームを送信する方法と、ダウンロードしたエントリー用紙を郵送する2つの方法がある。ただし、WEBサイト上で申し込みを行う場合は、募集期間中のみの手続きとなるため注意が必要。
3.受講申込書を提出する
申し込み完了後、「受講申込書類一式」が受講者のもとに届く。受講料を支払い、届いた書類に必要事項を記入したら、期日までに簡易書留で書類を提出する。
受講申込書が受理されると、講習会の約1週間前に受講者票が届く。
4.講習会を受講する
講習は3日間の合計18時間で行われる。理美容専門学校で学ぶ「衛生管理」の内容に近い、公衆衛生や理美容室の衛生管理について学習する。
5.修了証書が交付される
管理理容師・管理美容師資格認定講習会を修了すると、公益財団法人理容師美容師試験研修センターから修了証書が交付される。これでようやく、管理理容師・管理美容師の資格が取得できる。
また、氏名に変更があった場合は、書き換え交付が可能。
まとめ
今回は、管理理容師・管理美容師の資格について知ることができた!管理理容師・管理美容師さんは、常時2人以上のスタッフがいる理美容室には必要な存在なんだね。
衛生管理のプロである管理理容師・管理美容師さんは、お客さまやスタッフさんが安心できる理美容室を運営するために、なくてはならない存在なんだなぁ…。こういう環境を整えることはとっても大切だと思うから、TABEちゃんも理美容室の運営についてもっと勉強しなくちゃ!
というわけで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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