この間遊びに来ていたTABEちゃんの姪っ子に、「美容師さんと理容師さんの違いってなに?」と聞かれたんだけど、即答できなくて困っちゃった…。知っているようで、いざ言葉にして違いを説明しようとすると難しいなぁって思ったんだ。
そこで先輩にすぐに聞きに行って、美容師さんと理容師さんの違いだけじゃなく、ダブルライセンスを取得する方法やそのメリットについても教わったよ。
理美容師さんが今後のキャリアや理美容室の開業を考えるときに役立ちそうなポイントを、先輩に聞きながらTABEちゃんなりにまとめてみたよ。
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美容師と理容師の違いはなに?
美容師さんと理容師さんには、以下のような点で違いがあるんだって。
● 対象となる法律の違い
● 免許の違い
● 提供するサービスの違い
●対象となる法律の違い
美容師は美容師法、理容師は理容師法と、定義や業務内容を定めている法律がそれぞれ異なるそう。
美容師法
美容師法とは、美容師としての資格や業務に関する規定を定めた法律のこと。美容師法で定められた美容師の定義は、以下の通り。
定義
美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。
美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされており、染毛やまつ毛エクステンションも美容行為に含まれる。
【出典】「美容師法の概要」(厚生労働省)
理容師法
理容師法とは、理容師としての資格や業務に関する規定を定めた法律のこと。理容師法で定められた理容師の定義は、以下の通り。
定義
理容師は「理容を業とする者」をいい、理容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。理容師の免許を持たないものは理容を業として行うことはできない。
理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」とされており、染毛も理容行為に含まれる。なお、理容師がパーマネントウェーブを行うことは差し支えない。
【出典】「理容師法の概要」(厚生労働省)
●免許の違い
美容師になるためには美容師免許、理容師になるためには理容師免許が必要になる。この免許を取得するためには、厚生労働省が指定した専門学校や養成施設を卒業し、国家試験に合格しないといけないんだって。
専門学校には美容専門学校と理容専門学校があり、それぞれ学ぶ内容が異なる。また、国家試験で行われる実技試験の内容にも、以下のような違いがあるそうだよ。
● 美容師の実技試験:カッティング・ワインディングまたはオールウェーブセッティングの2種類
● 理容師の実技試験:カッティング・シェービングや髭剃り・整髪の3種類
●提供するサービスの違い
美容師さんと理容師さんは、お客さまにヘアカットやカラーリングの施術を行うことが主な業務である点は共通しているものの、提供できるサービスの範囲や仕事内容に違いがあるんだって。
美容師が提供するサービス
美容師さんは、おしゃれや美容を目的に、お客さまの見た目をきれいにするためのサービスを提供する。そのため、ファッションや流行に合ったヘアスタイルを作る、デザイン性の高いカット技術が求められるそう。主な勤務先は、美容室や結婚式場、ヘアメイクアーティストの事務所など。
美容師さんのみが行える施術は、以下の通り。
● ヘアセット
● 着付け
● メイク
● まつ毛エクステ
● まつ毛パーマ
● ネイル
理容師が提供するサービス
理容師さんは、身だしなみを目的に、お客さまの見た目を整えるためのサービスを提供する。そのため、髪を正確な長さに切り揃えたり、ツヤを出しながら面を切り揃えたりする高いカット技術が求められるんだって。主な勤務先は、理容室(床屋・バーバー・理髪店)やシェービングサロンなど。
カミソリを使ったシェービングは、理容師さんのみが行える施術だそうだよ。
美容師と理容師のダブルライセンスを目指すキャリアの選択肢
美容師と理容師の両方の資格を取得することを、ダブルライセンスというんだって。ダブルライセンスを取得すれば、両方の業務を行えるようになるみたい。
ダブルライセンスを取得するメリット
美容師と理容師のダブルライセンスは、理美容師さんにとってだけでなく、ヘアサロンのオーナーさんにとっても多くのメリットがあるんだって。理美容師さんとオーナーさん、それぞれの視点から見たダブルライセンスのメリットには、以下のようなものがあるそう。
理美容師がダブルライセンスを取得するメリット
ダブルライセンスを取得すると勤務先の選択肢が増えるから、就職や転職で有利になりやすいみたい。また、お客さまに提供できるサービスに制限がなくなって、より幅広い施術が可能になるから、活躍の場を広げられるんだって。
ダブルライセンスを取得すると、美容師または理容師のどちらかを副業として行えるから、本業は理容師として理容室で働いて、休日はフリーランスとしてヘアメイクや着付けの依頼を受けるといった働き方も可能になるみたい。
オーナーがダブルライセンス取得を奨励するメリット
平成28年に理容師法施行規則及び美容師法施行規則の一部が改正されたことにより、理容所と美容所を同一の場所で開設(重複開設)できるようになった。
ダブルライセンスを持つ理美容師さんを雇用することで、それぞれの技術力を活かしたメニューを提供できるようになり、サービスの幅が広がる。これによって、性別や年齢を問わず、多くのお客さまに利用されやすくなり、他店との差別化にもつながるそうだよ。
ダブルライセンスを活用した理美容室を開設するときの注意点
美容業と理容業の両方を一つの店舗で行う場合は、スタッフ全員がダブルライセンスを保有している必要があるんだって。また、重複開設の手続きとして、保健所に美容所と理容所の両方の届出を行わないといけないそうだよ。
>>>美容業と理容業の両方を一つの店舗で行うことに興味のあるオーナーさんにおすすめの記事
ダブルライセンスを取得する方法
平成30年に理容師法施行規則及び美容師法施行規則の一部が改正されたことにより、美容師と理容師のダブルライセンスが取得しやすくなったんだって。
美容師または理容師免許をすでに取得している場合は、重複する履修科目が免除されるため、通学課程では最短1年、通信課程では1年6ヶ月で国家試験の受験資格を得ることができる。
現在、美容師または理容師として働いている場合は、働きながらもう一方の資格を取得しないといけないから、サポート体制などについて事前にお店に相談しておくことも大切みたいだよ。
まとめ
美容師さんと理容師さんには、それぞれを定義する法律や必要な免許、提供できるサービスに違いがあるんだね。ダブルライセンスを取得することで、より幅広い施術ができるようになるから、お客さまにも満足してもらえそう!
美容業と理容業の両方を一つの店舗で行えるようになると、新しいメニュー展開ができるのは大きな魅力だよね。TABEちゃんももっと理美容師さんたちのサポートができるように、法律についても勉強しなくちゃ!
ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。
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