TABEちゃんの学びノート

介護美容師・介護理容師に必要な資格とは?取得方法・期間・費用を解説

今回の研修では、「介護美容師・介護理容師の資格」について教わったよ。


高齢化が進む中で、理美容室に通うのが難しい高齢者の方が増えているんだって。でも、いくつになっても「外見や身だしなみを整えたい」っていう気持ちは変わらないよね。そんな方たちを対象に、介護の現場や自宅で美容・理容サービスを提供する介護理美容師っていう働き方があることを学んだよ。


興味はあるけど、「“介護”ってつくとなんだかハードルが高そう」「介護に関する専門知識がないと難しそう」「どんな人に向いているのか分からない」って思っている理美容師さんも多いみたい。


この記事では、介護理美容師になるために必要な資格や取得しておきたい資格、取得にかかる期間や費用まで、TABEちゃんなりにまとめてみたよ。

美容室・理容室の集客

介護美容師・介護理容師とはどんな仕事?

美容室・理容室の集客が安定した経営に直結する理由

高齢化の進む日本では、介護タクシーやホームヘルパーなど、介護に関する仕事の需要が高まっている。介護理美容師も、近年活躍の場が増えている職業のひとつ。


介護理美容師の仕事内容や役割を理解するうえで、知っておくべきポイントは以下の3つ。


●介護が必要な方のもとへ訪問して理美容サービスを提供する

●理美容だけでなく介護の知識・スキルが求められる

●介護の専門的な資格を取得すると福祉理美容師と呼ばれる

介護が必要な方のもとへ訪問して理美容サービスを提供する

介護理美容師とは、老人ホームやデイサービスなどの介護施設や医療機関、個人宅へ訪問し、高齢者や障がいを持つ方などに美容・理容の施術を行う理美容師のこと。

ヘアカット、トリートメント、パーマ、カラーなど、一般的な理美容院と同様の施術を訪問先で行う。


髪だけでなく、メイクアップ・エステ・ネイル・ハンドケア・アロマテラピーなどの施術も介護美容の仕事に含まれる。


理容室・美容室以外の場所で理美容サービスを提供する場合、都道府県ごとに細かく条例が定められているため、サービス開始時には必ず各地の保健所への確認と届け出が必要になる。

>>>訪問美容・訪問理容の仕事についてくわしく知りたい理美容師さんにおすすめの記事

【TABEちゃんの学びノート】訪問理美容師とは?仕事内容や必要な資格、注目が集まっている背景

理美容だけでなく介護の知識・スキルが求められる

寝たきりの方や車椅子を利用している方などの身体に負担がかからないよう施術を行うため、介護理美容師には理美容だけでなく介護に関する知識やスキルが求められる。


さらに、利用者やその家族の意向を汲み取ってサービスを提供することが求められているため、コミュニケーション能力や介護現場での対応力も重要になる。

介護の専門的な資格を取得すると福祉理美容師と呼ばれる

美容師免許や理容師免許を取得し、訪問理美容サービスを提供する人全般を介護理美容師、または訪問理美容師と呼ぶ。

さらに、介護系の専門的な資格を取得した場合は、福祉理美容師と呼ばれる。


資格の有無によって呼称は変わるものの、介護理美容師(訪問理美容師)と福祉理美容師の仕事内容に大きな違いはない。

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【TABEちゃんの学びノート】福祉美容師・福祉理容師とは?仕事内容や働き方、必要な資格について解説

介護美容師・介護理容師に必要な資格

美容室・理容室が集客に苦戦する5つの原因と課題

介護理美容師になるための資格には、法的に必須になるものと、必須ではないが取得することで専門性を高め、訪問先施設や利用者から信頼を得やすくなるものがある。

介護理美容師の仕事に関連する主な資格は以下の通り。


●必須資格:美容師免許または理容師免許

●取得がおすすめ:介護系の資格

●取得がおすすめ:メイクやネイルなどの資格

必須資格:美容師免許または理容師免許が必須

介護理美容師もお客さまのヘアカットを行うため、一般的な理美容師と同様に、美容師免許または理容師免許が必須となる。


美容・理容専門学校など、厚生労働省が定める養成機関を卒業することで、国家試験の受験資格が得られる。養成機関には昼間課程・夜間課程・通信課程の3種類があり、昼間・夜間は2年以上、通信は3年以上の在学期間が必要。

取得がおすすめ:介護系の資格

福祉理美容師とは異なり、介護理美容師として働く場合、介護系の資格取得は必須ではない。

しかし、介護が必要な方に施術を行うためには、介護に関する専門的な知識を身につけられる資格の取得が望ましい。


介護系の資格を取得し、福祉理美容師の肩書きを持つことは、訪問先施設や利用者との信頼関係の構築に役立つ。


また、介護系の資格は短期集中型講座や通信制講座も多く、働きながらでも挑戦しやすい。

取得がおすすめ:メイクやネイルなどの資格

ヘアカットなど髪の施術でなく、メイクアップ・エステ・ネイル・ハンドケア・アロマテラピーなどの訪問美容のみを行う場合、取得必須の資格はない。

ただし、専門的な知識やスキルは必要となるため、それぞれの美容施術に関する民間資格や介護系の資格も取得しておくことで、利用者の満足度や信頼度向上につながる。

介護美容師・介護理容師の仕事に役立つ主な資格5つと取得方法

介護美容師・介護理容師の仕事に役立つ主な資格5つと取得方法

介護理美容師として働くうえで役立つ介護の基礎知識やスキルは、介護系の民間資格によって習得できる。施術中の介助方法などを実習で学べる資格講座もあり、受講することでより安全かつ安心感のあるサービスを提供できるようになる。


介護理美容師を目指す方におすすめの主な資格は以下の5つ。


1.福祉理美容士

2.訪問福祉理美容師

3.認定福祉美容介護師®

4.ヘアメイク・セラピスト

5.介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

1.福祉理美容士

「福祉理美容士」は、NPO法人日本理美容福祉協会が主催する資格。

介護の基本的な知識や、寝たきりの方へのカット・シャンプー方法など、出張理美容に必要な知識とスキルを身につけられる。


【取得方法】

申し込み後、テキストと一緒に問題集と解答用紙が送付される。自宅で学習を進め、講義までに解答を済ませて、講義初日に解答用紙を提出。80点以上であれば1日目に講義、2日目に実技スクーリングを受講し、修了後に認定書が発行される。


出典:https://www.f-npo.org/academy.html

2.訪問福祉理美容師

「訪問福祉理美容師」は、一般社団法人日本訪問福祉理美容師協会(JVBWA)が主催する資格。

訪問美容の基礎知識から施術の一連の流れ、高齢者・障がい・認知症への理解など、訪問理美容に必要な知識を座学と実習によって学べる。


【取得方法】

全国各地で行われる講習を1日受講することで、認定資格証明書が授与される。


出典:https://jvbwa.or.jp/

3.認定福祉美容介護師®

「認定福祉美容介護師®」は、特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が主催する資格。

接遇マナーや心理学、薬剤に関する知識のほか、実習を通じてベッドメイキングや歩行介助、寝たまま行う洗髪など、介護現場で役立つ実務スキルを習得できる。


【取得方法】

指定教育機関で、通信教育とスクーリング両方の課程を修了する必要がある。修了後、成績およびスクーリングの出席率を示す必要書類を提出し、審査に合格すれば資格を取得できる。


出典:https://www.medin.gr.jp/exam_sche/exam_riyoubiyou.html#1

4.ヘアメイク・セラピスト

「ヘアメイク・セラピスト」は、一般社団法人日本訪問理美容推進協会が主催する資格。

訪問先の現場に合わせた備品や道具の選定、寝たきりの方へのカット技術など、出張理美容の実践に役立つ介助知識や技術を身につけられる。


【取得方法】

テキストでの事前学習後、1日の学科・実技研修を受講。医療・介護従事者が監修したカリキュラムを修了すると、ヘアメイク・セラピスト認定証が発行される。


出典:https://xn--lzr22mh1wnrk61m.club/

5.介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」は、厚生労働省が定めたカリキュラムを修了した人に対し、教育機関が修了証明書を発行する民間資格。

介護現場で働くうえで必要となる基本的な知識や技術を身につけるための研修科目を受講する。


理美容業界に限らず、銀行やデパート、タクシー業界などの幅広い業種で、介護の知識を身につけられる研修として注目されている。


【取得方法】

民間のスクールや公的機関・団体が実施する講座にて、指定された10の研修科目を130時間受講。その後、筆記試験に合格することで資格を取得できる。

出典:https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/content/contents/001790771.pdf

介護美容・介護理容に関する資格の取得期間

美容室・理容室で新規顧客を集客する方法

講座の内容により、1日で取得可能な資格から数ヶ月かけてじっくり学べる資格まで幅広い選択肢がある。

通信講座を活用すれば、自分のペースで無理なく学習を進められる。週末のみの講座や夜間講座も多数開講されており、働きながらでも資格取得が可能。


取得期間の目安は、短期集中型なら事前学習を含めて1〜2ヶ月、通信制なら3〜6ヶ月程度となる。

介護美容・介護理容に関する資格の取得費用

介護理美容に関する専門資格は安価なものだと2万円台で取得でき、挑戦しやすい価格帯のものが多い。

ただし、資格認定料と受講料がそれぞれかかる場合もあるので注意が必要。


より専門性の高い介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)については、受講料5万〜10万円程度に設定しているスクールが多い。

まとめ

介護理美容師になるためには、介護系の資格や経験は必須じゃないんだね。でも、介護の専門的な知識を身につけることで、利用者さんにとってより安全で快適なサービスを提供できるようになるってことが分かった!介護の知識を身につけておけば、訪問先の介護施設や利用者さんとの信頼関係を築きやすくなるから大きなメリットになるんだね。


寝たきりの方への施術や、訪問時に必要な道具など、出張理美容に必要なノウハウを学べる民間講座もいろいろあるんだなぁ。最短1日の講座受講と2万円台の費用で取得できる資格もあって、介護美容の資格は隙間時間を利用して取得することも可能なんだね。

資格取得を通じて介護の知識を身につけることで、将来の選択肢を広げるきっかけになるかもしれないって思ったよ。


TABEちゃんももっと理美容師さんたちの力になれるように、色々な資格や働き方についての知識を身につけていかなくっちゃ!

ということで、TABEちゃんの最強サロンソリューションパートナーになるための学びはまだまだ続く~。


※本記事の内容は2025年9月時点での情報です。各資格に関する最新の情報は公式情報をご参照ください。

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