ママ理美容師インタビュー

ママ理美容師インタビュー

│キャリア支援プロジェクト

タカラベルモントのキャリア支援プロジェクトとは理美容師または理美容師を目指す方々が “自分らしいキャリアを築けること”  “理美容業界で輝き続けられること” を目的に、 これまでの常識を疑い、環境改善から学習支援の開発まで幅広く業界発展のために活動する取り組みです。

 

今回は、産休・育休を経て現場復帰され、子育てをしながらスタイリストとして活躍するママ理美容師のみなさまにフォーカスしたインタビューシリーズ第一弾をお届けします。

お話を聞いた方

篠澤さん

篠澤 綾香さん

3児の母(23歳、15歳、12歳)

第二子出産後にスタイリストとなり、現在はFemme by AVANCE店長 (2023年現在)

  

<育休・産休期間>

・第二子: 10ヶ月間育児休業を取得(当時:アシスタント)

・第三子:4ヶ月間育児休業を取得。※保育園入園に合わせて復帰(当時:スタイリスト)

小竹さん

小竹 知美さん

株式会社リトルバンブー代表取締役

Femme by AVANCE.


〒5938327 大阪府堺市西区鳳南町1-1-1 東勝ビル3階

 

サロン規模:セット面8席

スタッフ数:6人

AVANCE

インタビュアー
キャリア支援プロジェクト メンバー 一同

【妊娠〜産休編】

妊娠を知った時、まず頭に浮かんだのは不安だった

妊娠を知ったとき、率直にどんな気持ちでしたか?

篠崎さん

まず頭に浮かんだのは、「戻ってきて働かせてもらえる環境があるのか」という不安でした。

周りの方にはどのように報告しましたか?

篠崎さん

自分のタイミングでサロンメンバーへ報告をし、その後お客さまへスタイリストの引き継ぎなどの今後についてご提案しました。お客さまがサロンを信頼していただいているからこそ、わたしたち従業員の産休・育休にも理解を示してくださる方々ばかりでした。

妊娠中、特に大変だったことはありますか?

篠崎さん

病気じゃないとはいえ思い通りに体が動かないこともあったため、(休憩が不規則な働き方の中で)体調とのバランスをみながらサロンワークをすることは難しかったです。

 私は産休ギリギリまで仕事をしたいと思っていたので、周りのメンバーにもそのことを伝え、これまでと同じように行うことが難しい作業については周りに理解してもらえるよう丁寧に会話をするようにしていました。

具体的には、お腹が膨らむと前屈みになるのが難しいのでシャンプーを控えさせてもらったり、座って出来る施術は椅子を使用したりしたことです。

スタッフや仕事、お客さまに真摯に向き合うことが周囲からの理解に繋がると思います。

お客さまの引き継ぎで、気を付けていたポイントはありますか?

篠崎さん

お客さまそれぞれに合いそうなおすすめスタイリストをご紹介し、引き継ぐスタイリストに対してはお客さまごとの接客ポイントを伝えていました。
また、産休に入る前には引き継ぎのスタイリストと一緒に施術してコミュニケーションの場を設けるなど、お客さまへの引き継ぎは丁寧に行うよう心がけていました。

育休中はSNSでのトレンドチェック&カットトレーニング

産休から育休を経て、サロン復帰までに実践していたことはありますか?

篠崎さん

今はリモートで受けられる講習も多く、休んでいても情報が得やすいので、勉強しやすい環境になったと感じています。今でもWEBやSNSから得られるトレンドや情報はキャッチするようにしています。

 あとは家で切ったウィッグをサロンでチェックしてもらうなど、自宅で出来ることをみつけて実践していました。

逆に、やっておけばよかったと思うことはありますか?

篠崎さん

自分から積極的にサロンメンバーとコミュニケーションを取ればよかったと思います。例えば、私が育休中の時、周りのメンバーは私や子供のことを気遣ってサロンの食事会などにあまり誘わないようにしてくれていたそうなんです。産休・育休中に限らず復帰後も同じですが、子育てをしているといつも忙しいと思われがちなので、もっと自分からコミュニケーションをとって、工夫できればよかったと思います。

小竹オーナー、 産休・育児休業中のコミュニケーションはどのようにしていましたか?

小竹さん

1年以上育休を取得するスタッフに対しては育休期間中何度も連絡するのではなく、1年〜1年半くらい経った頃など落ち着いたタイミングからコミュニケーションを取り始めるようにしています。最初は日常の会話から始めて、徐々に復帰後の働き方についてのヒアリングをしていきます。連絡は私や各拠点のオーナーから直接していました。

あとは産休中のスタイリストがお客さまとしてサロンに訪れる場合もあるので、それがコミュニケーションのきっかけにもなっていると思います。

【復帰編】

サポートありきの動きにならないように、使える制度はフル活用

どんなスケジュールで復帰しましたか?

篠崎さん

私の場合、復帰当初はパートタイムで勤務し、日曜祝日はお休みでした。

時給換算のパートタイムだからこそ働き方の面で融通が効いた部分がありましたが、福利厚生面の不安や、技術職として同じ売上なのに他のスタッフと賞与や待遇の面で差が出てしまうことへのもどかしさは少しありましたね。

家族など周りがサポートしてくれた部分はもちろんありましたが復帰は自分で選んだ道なので、出来るだけ自分で解決できるよう日々模索していました。

結局は自分でやらないといけない場面も多いので、サポートありきの動きにならないようにすることを意識して、保育園や学童のような活用できる制度はフル活用していました。

小竹オーナー、復帰にあたり、どのような会話をしましたか?

小竹さん

結婚した時点で既に店長として活躍している方が多いですが、休業期間中からは次のスタッフが店長として勤務してくれているため、復帰後は(店長より上の役職である)マネージャーのステージで頑張ってもらうケースが多いです。産休に入るタイミングで、「復帰後は次のステップで頑張れるといいよね」といった声をかけて送り出しています。

もちろん、復帰前にどのポジションで戻りたいかについてヒアリングを行うので、アシスタントから戻る方もいます。パートタイムで戻り、子供が成長するにつれて正社員に切り替えるスタッフも多く、特に小学校入学のタイミングで切り替えるスタッフが多いです。

 1日のスケジュールを教えてください

篠崎さんスケジュール

限られた施術や自信のある施術から復帰して、徐々にフル稼働へ

復帰する時、どのような気持ちでしたか?

篠崎さん

当時は育休から復帰する人も少なかったので、復帰できていること自体がありがたかったです。

 

もちろん焦ってしまう気持ちはありました。

トレンドも変わるしお客さまも変わるし、薬剤も変わるし…。

ハサミを持っていない期間に技術や感覚が鈍ってしまい、復帰1人目のお客さまの時は手が震えてお客さまが受け入れてくれるか不安でした。

 

復帰直後は時短勤務でサロンワークができる時間が限られていたので、まずはカラーなど限定した施術や自分が得意な施術から復帰して少しずつ自信をつけ、自分自身でメンタルコントロールをしながら復帰をしました。はじめにきちんと自分のリズムを整えてから、自分のお客さまを持つようにしていました。

大変だったことはありますか?

篠崎さん

子供が小さい間は体調を崩すことも多く、予約があっても幼稚園や保育園からの連絡で急いで帰らないといけない時は大変でした。

 

お客さまにとってサロンに来る時間は貴重で、ご予約いただいた時間はお客さまのための時間だからこそ、本当の理由は伝えないようにしていました。そういう時はスタッフに施術のサポートをお願いしたり、他のスタイリストへの予約振り替えを行うなどの対応をしていましたが、現場が協力的なのもありなんとか成り立っていました。

 

また、わたしの場合は保育園の方にも自分が美容師であることを伝えていました。子供に何か起きた時のコミュニケーションがスムーズだったと思います。

小竹さん

オーナー側のアクションとしては、子育て中のメンバーへの理解度が上がるようチームメンバーへこまめに声がけをしています。チーム全体で協力体制を整えることが大切だと思います。

【マインド編】

子育ての話題でお客さまとの会話の幅が広がる

「ママ美容師でよかった!」と感じたことは?

篠崎さん

子育ての話など、お客さまとの会話の幅が広がっていることは強みになっていると思います。

最初は時短勤務だったため、子供が小さい時はレッスンを受ける時間が取れなかったりサロンワークができる時間が短かったりと、時間が足りないと思うことはよくありました。でも限られた時間の中でお客さまの担当についていたことで、一つ一つの仕事により集中して向き合うことができるようになったと思います。子育てとサロンワークの両立の中で、メンタル面で成長した部分がありました。


ただ、後輩スタッフに対してもう少しレッスンをゆっくりみてあげたいなとか、スタッフとご飯に行ってもっとコミュニケーションを取りたいなと思うことはありました。


施術

美容師を続けようと思った理由は子供の存在

前例がない中でも、復帰して美容師を続けたいと思った理由は?

篠崎さん

体力的にも厳しいし、復帰後に指名替えされた日や子供が病気の時に急に帰らないといけなくなって自分のお客さまを施術できなかった日は辛かったです。やっぱり難しいから別の仕事にしようかと思った日もありましたが、それでも辞めなかった理由は子供の存在だったと思います。

 

子供が「お母さんが美容師であること」を誇ってくれていたんです。周りに自慢してくれるのが素直に嬉しくて、だからこそ、そのプライドを捨てたらいけないと思っていました。自分が「美容師である」ということを言えなくなることが嫌だったんです。

小竹さん

経営者としても先輩ママ美容師としても、働きたいと思う人が働ける場を作るために自分が率先して道を作っていかなければならないと思っていました。結婚や出産をしても仕事を続けられるんだということを示して、見本になりたかったという想いがありました。なので、「やめないといけない」という選択肢だけを考えないでほしいです。

復帰前後で、キャリアについて考えたことはありますか?

篠崎さん

最初は子育てと仕事で精一杯で、特にキャリアイメージはありませんでした。今後について考え出したのは、子供が小学校高学年になったくらいです。子供自身にも自分の世界が広がって少し手を離れてきて、自分のことを考える中で金銭面も含めてキャリアアップしたいと思うようになりました。

美容師を続けるコツは自分のスタンスを崩さないこと

美容師を続けるにあたって、大切にしていることは?

篠崎さん

自分のスタンスを絶対に崩さないことです。

最初は日曜祝日がお休みのパートタイム勤務だったので、時間の制限など様々な理由でお客さまを掴みきれず悔しい思いをしたこともありました。子供との時間を考えてお休みにしていた日曜日を出勤に変えようかと信念が揺らいだこともありましたが、でもやっぱり自分が決めた働き方の中で全力を尽くしたいという思いが強かったので、その信念だけはブレないように心がけていました。自分が一番大切にしたいものやスタンスを守りながら美容師を続けないと、自分の理想の美容師じゃないと思っていました。

 

それに、これからママになるかもしれないスタッフたちに「やっぱり無理しないとダメなんだ…」と思われることが本意ではなかったことも理由の一つです。

これから、ママ理美容師がもっと沢山増えたらいいなと思っています。

オーナー目線でのメッセージをお願いします。

小竹さん

悔しい思いをする時もあるかもしれませんが、いつか実力を発揮できる時が来ます。育休中だけでなく復帰後も含め、子育てに手がかかる時期には現場にいなくてもできることに無理ない範囲で触れてみてください。「あなたにやってもらいたい」と思ってもらえる瞬間が来るので、不安にならないで欲しいと思います。必ず自分に合う環境があります。

【おわりに】

インタビューを行ってみての感想

インタビューを通して直接声を聞くからこそ発見できた気づきが多くありました。特に、復帰後のキャリアプランを立てづらい要因の一つとして、お子さまの成長と共にどんどん環境が変化していくことがあると知り、これはママ理美容師にとって大きなハードルの一つだと感じました。

 

周りの支えも含めて、変化に柔軟に対応できるサロンを増やしていくことが重要であると思います。また小竹オーナーへのインタビューの中で、オーナー自身が道標となることで安心して働ける環境をスタッフと一緒に考えていくことが大切であることも改めて感じました。


キャリア支援プロジェクトとして、今後も子育て中の理美容師のヒントとなる情報を発信し、役立てる情報を継続的にお届けできればと考えています。記事を読んでいただき、「あなただけのキャリア」を見つけることができればと思っています。

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