日本人の多毛にきれいなハイライト表現ができる新しいテクニックについて聞いてきたよ！

ウィービングやバレイヤージュなど、ヘアカラーのテクニックは日々進歩しているんだって！
欧米人と比べ、毛の量が多い日本人。セニングをすることで毛量調整しているお客様がほとんど。
そんな中でヘアカラーをすると「毛先にハイライトがでない」「何かいいテクニックはないか？」と
悩んでいる美容師さんも多いみたいだね！

今回は、日本人に最適な新しいハイライトテクニックを『2丁目3番地美容室』山側桃太郎さんに聞いてきたよ！

TABEちゃん

インタビュアー：TABEちゃん

話を聞いた美容師さん

山側桃太郎（やまがわ・ももたろう）さん

徳島県に店舗を構える『２丁目３番地美容室』オーナースタイリスト。ハイライト・バレイヤージュなどブリーチワーク・デザインカラーに定評があり、JHCA全国大会受賞やJHCA講師活動など多方面で活躍。業界紙でのスタイル掲載歴も多数。地方から全国に発信できる美容師を目指し活動中。

2023年10月現在

今回TABEちゃんが聞いたお話のポイント

＞① どうしてこのテクニックを考えついたの？

＞② 実際にどんな技術なの？

＞③この技術の応用例を教えて？

＞④ スタッフさんの反応はどうなの？

どうしてこのテクニックを考えついたの？

TABEちゃん

はじめまして～！インタビュアーのTABEちゃんです。

今日は山側さんが開発したヘアカラーの新しいテクニックについて、いろいろ聞いていくよ！

私は技術のことが良くわからないけど、まずは、どうしてこのテクニックを開発したのか教えて！

山側さん

このテクニックを考えた背景として、多毛の人にハイライトを入れる場合、セニングを入れている事が多くスライシングをしても毛先だけハイライトが上手く表現できない。という悩みがありました。毛先に表現しやすいダブルチップやバレイヤージュをしても納得いく表現ができなかったんです。

そこでセニング部分だけを落とす「エアタッチ」を試してみたのですが、ドライヤーを持ち変えて、髪の毛に風を当てる動作にどうしても手数がかかり、結局お客様の時間を取ることになってしまっていました。

TABEちゃん

えーっ！！！！！そうなんだ！！
美容師さんもいろいろ悩みながら技術を日々研究しているんだね！

それでどうしたの？

山側さん

そんな中でドライヤーを使わずに、セニング部分を落とせることはできないか？と考えたのがこのテクニックです。
使うツールはサロンならどこにでもある「リングコーム」か「ロールブラシ」です。施術もコームやブラシに持ち変えるだけなので、時短もできるのではないか？と試行錯誤して開発しました。
このテクニックはオリジナルなので「TOKITEKU（トキテク）」と名付けました。

TABEちゃん

発想がすご～い！　「TOKITEKU（トキテク）」って名前もカッコイイね！

実際にどんな技術なの？

パネルを引き出して、リングコームまたはロールブラシでセニングが入っている部分から毛先にかけてコーミングするだけです。

※リングコームを５回入れて落ちた髪の毛。スライスを薄めにとるのがポイントです。

当初はフォイルを60枚くらい入れていたんですが、サロンワークでは現実的でないのでメニューに落とし込むに当たり30枚程度でできるハイライトパターンを作っています。

4ブロックは耳の後ろでとるのがポイント！スライス幅５㎜でコーミング。

※赤線の部分がTOKITEKUを施術した部分。

コーミングハイライト

ブラッシングハイライト

左：フォイルオン状態　右：ハイライト以外を塗布した状態

プロセス

①エドルブリーチ+オキシ４％を使いTOKITEKUでハイライト

②そのままハイライト以外をエドル Gr-7＋オキシ４％でワンタッチ

③放置後、ハイライト部分にエドルカラーシャンプー PS（パープルシルキー）でシャンプー

左：ビフォー　右：アフター　しっかりとハイライトが感じられる仕上がり

スタッフさんの反応はどうなの？

山側さん

スタッフからは、今までに気づかなかったけど、確かにやってみたら「ハイライトのクオリティがアップしました」「ドライヤー無しでこのクオリティは嬉しい！」「多毛の人にもキレイにハイライトを入れられるようになった！」「チップを細かく取らなくてもいいので時短になった」「逆毛を立てないので間塗りもしやすい！」という声があがっています。