今回アドバイスしていただく歯のプロ!吉岡さんのプロフィール
吉岡 沙樹
フリーランス歯科衛生士/株式会社Conpath.代表
医療法人社団光歯会 森歯科クリニック COO。MDE協会会長としてデンタルエステの普及活動や、商品開発にも携わっている。
インタビュアー:濱本 由麻
大阪在住のフリーライター&フォトグラファー。子育てに奮闘中の元美容師で、ヘッドスパの講師経験有り。趣味はパン屋巡りと美容情報を仕入れること。
※2024年7月現在
「彩りのある人生を!Well-being-Life」
人生を彩り豊かに。
それはきっと、サロンワークにもプラスのエネルギーになるはず。
そんな想いで始まったウェルビーイングシリーズ。
前回から引き続き株式会社Conpath.の代表で歯科衛生士の吉岡さんにお話を伺います。
今回はお口周りの見た目のケアについてお話を伺いました。
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たるみやほうれい線にアプローチ!口腔内マッサージについて
マスク生活が続いたことで口周りの筋力が低下し、たるみやほうれい線が気になる方が増えているとのことでした。予防するためにどのようなアプローチを行えば良いでしょうか。
歯科では「デンタルエステ」という、お口の中から顔周りの筋肉や歯茎をほぐすことで血流を促し、くすみの解消やたるみやほうれい線の解消に効果が期待できるマッサージがあります。このマッサージは自分の指や専用のツールを使って行うこともできるのでぜひ取り入れてほしいですね。たるみやほうれい線が発生する要因は鼻の横にある鼻翼挙筋という筋肉の衰えや凝りだと言われていて、お口の中からほぐしてあげることで、血行促進につながり顔のくすみを改善する効果も期待できます。
口の中からマッサージができるなんて驚きです!
マッサージは顔の表面から行う方法が一般的ですが、口の中から行うと肌のように皮膚がない分、リンパ管や筋肉へより効果的なアプローチができるんです。血行も良くなるので顔のくすみも改善し、40〜50代のエイジングサインが出やすい世代の方は特に変化が分かりやすいですよ。
顔の筋肉は細かく、肩のように凝っていても自覚症状が出にくい場所です。気づかないまま放置しているとどんどんたるみが加速します。胸鎖乳突筋と顔の筋肉は繋がっているので肩こりがひどい人は連鎖して顔の筋肉も凝り固まっている場合が多いです。口周りの筋肉をほぐすことで食いしばりや歯ぎしり、いびきの改善にも繋がります。
口腔内マッサージの手順について
マッサージを行うタイミングは身体が温まっている状態が理想的です。お風呂上がりや湯船の中で行うのが良いですね。手を使う場合は必ず爪を切って清潔な状態で行いましょう。自分の手を直接口に入れることに抵抗がある方は、シリコン製の口腔内マッサージ専用のツールを使うと良いでしょう。歯ブラシの持ち手等で代用すると、口の中を傷つけてしまう可能性があるのでおすすめできません。
ほうれい線へのアプローチ
口の中に親指を立てた状態で入れて鼻の脇の部分に指の腹を押し当てます。上から下、下から上と顔の外側に向かって口の中を広げるようにマッサージを行います。もう片方の手は鼻の脇を押さえて顔の筋肉が逃げないように支えます。顔のリンパは内側から外側に向かって流れているので、流れに逆らわずに行うのがポイントです。左右5回ずつ行いましょう。
口角をリフトアップさせるアプローチ
口の中に親指を横に傾けた状態で入れ、目尻から下に向かう縦のラインが、鼻の脇の高さで交差する場所に指の腹を当てます。上から下へ外側に円を描くようなイメージでマッサージします。あいている手で頬を押さえて筋肉が逃げないように支えます。左右5回ずつ行いましょう。
最初は痛みを感じるかもしれませんが、続けると徐々にほぐれていきます。時間が経つと元に戻るので定期的に行いましょう。このマッサージは食事中に頬を噛んでしまう方にもオススメです。顔が凝ると頬の筋肉が内側に押し寄せ、口の中の隙間が無くなるんです。マッサージを行うことで、頬の内側と歯の間に空間ができるようになります。
フェイスラインをスッキリ見せるコツやトレーニング
お口周りの見た目の悩みで多い二重顎やマリオネットラインの原因は、舌の筋肉の衰えや、舌が下がっている状態になってしまっていることです。『Vol.1口臭に自信のない理美容師さん必見!「お口の健康」の重要性とセルフケア』で紹介した正しい位置に舌を置くだけでフェイスラインがスッキリします。舌回しの他には、口を閉じることも日常的に取り入れやすいです。閉じるという動作は口輪筋を自然に鍛えることができますし、口呼吸から鼻呼吸になることで免疫力の向上も期待できます。
ツールを使った舌筋のトレーニングについて
舌を正しい位置に上げる力を鍛えるためのトレーニングを紹介します。「ストレッチオーラル」などの口腔内ケア用専用ツールを舌の右下に挿入し、舌と力比べをするようなイメージで押し合います。終わったら左側も同じように行ってください。左右で5回ずつ行いましょう。
ホワイトニングのあれこれ
理美容師の方への事前アンケートで「ホワイトニング」に関する質問もありました。セルフホワイトニングのお店も見かけるようになりましたが、歯科で行うものとどう違うのでしょうか?
セルフホワイトニングはヘアカラーで例えると、市販品を使ってセルフカラーをすることに似ていて、使い方によって仕上がりに差が出ることが多いです。自分で薬液を塗るとどうしてもまだらな部分が出てしまいますよね。そして、ホワイトニングができない歯というものも存在しますが、レントゲンを撮らないと分からないのでプロの診断が必要です。
ホワイトニング効果がある歯磨き粉もよく見かけますが、どの程度効果があるのでしょうか。
ドラッグストア等で売られているものは、主に着色を除去するものです。コーヒーやお茶などの着色汚れを落としたい方には向いていますが、歯自体のトーンをあげる場合はホワイトニングを行いましょう。海外製の歯磨き粉は有効成分が多く入っていますが、刺激が強いものもあるのでご自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
吉岡さんから理美容師の皆さまへ
理美容師さんへのアンケート結果を見て、忙しい日々の中でも高い意識を持ってセルフケアをされている方が多いと感じました。日頃からお客様と気持ちの良いコミュニケーションができるように心がけていらっしゃるのだと思います。今回の記事でご自身のライフスタイルに合わせたセルフケアやツールを見つけるヒントになると嬉しいです。何かあれば私たちプロに気軽に相談してくださいね。
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