“髪質改善系のカラーメニュー”で客単価1.6倍！ 競合が増えても成長できる秘訣とは

コロナ禍の客数減を機に髪質改善メニュー（潤いで毛髪の手触りをやわらげツヤを与えるメニュー）を導入した石川県小松市のグレイス。

 同社では8,000円以下だった客単価を1.6倍に押し上げ、同時に新規リピートは30％台から60％台にアップしたといいます。

コロナ禍以前から髪質改善サロンはあったにも関わらず、どうしてここまで成功できたのでしょうか？

代表取締役の松下泰之氏に話を伺いました。

髪質改善サロンが増えるなか成長し続けられる理由

グレイスではコロナ禍の客数減を機にビジネスモデルを再考し、2020年７月に髪質改善メニューを導入したといいます。

髪質改善メニューを含めた３つのメニューランクを設定。髪質改善メニューを「松」に置いたのは、消費者にとっては今もなお根強いニーズがあるからです。

以下のホットペッパービューティーにおけるフリーワード検索のランキングを見ると、業界内で「髪質改善」という言葉が流行ってから久しいですが、消費者にとっては今もなお根強いニーズがあることがわかります。

こうして松竹梅のメニューを設定し、同時にポータルサイトも整備。インスタグラム広告を活用してターゲット集客を推し進めました。

HITAの導入で大きく飛躍

以下の表はグレイスが2022年にHITAを導入する前後の客単価や新規リピート率などを比較したものです。

2022年以降、客単価・カラー単価・ストレート比率が大きく伸び、新規リピート率も向上しているのがわかります。

カラーと同時施術できる髪質改善メニューが武器に

さらに、同サロンの最大の武器となっているのが髪質改善カラーメニューです。

HITAはカラー客の単価を一気に押し上げ、現在７割程度いるカラー客の半数は髪質改善カラーをオーダーするといいます。

拡張リニューアルで客質が向上

2022年夏の大雨で浸水した店舗もあり、昨年３月に本店を拡張リニューアルして１店舗に集約したという同社。

「ブロンズ会員」「ゴールド会員」「プラチナ会員」「ダイヤモンド会員」の会員制度を設けており、年間利用回数と年間利用額で、特典を分けています。

会員ランクごとに使用できるセット面やシャンプーブースなど特典内容を変えることで、ロイヤルカスタマーを着実に増やしており、髪質改善メニューなどの高単価メニューをオーダーするロイヤルカスタマーも増えている。　

HITAとともに、さらなる高みへ

さらに2024年4月、HITAから新商品「APトリートメントモア」がリリース。「APトリートメントモア」は旧来品と比べて毛先のケア効果が高まり、より艶やかな仕上がりを叶える新アイテムです。

 「キューティクルPXオイル」はさまざまな使い方ができるためメニューの幅が広がると松下代表も太鼓判を押します。