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ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2009.11.5

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なりたい職業の候補の中から美容師が残った

私の母は香川県の丸亀市で美容室を経営しており、小さい頃から母の姿を見て育ちました。でも、お店を手伝ったこともなければ、美容師になりたいと思ったこともありませんでした。学生時代は神戸の大学に進学し、卒業すれば一般企業に就職するつもりでいました。私は中学時代からファッションに興味を持ち、大学ではカルチャー全般に関心を持っていたので、できればクリエイティブな仕事に就きたかったんです。そこで、なりたい職業を考えていくうちに10種類くらい候補が上がり、その中に美容師がありました。それが美容師になったきっかけです。そして、大学4年生の春に東京のサロンに就職することを決めました。神戸にいながら東京を目指したのは、やはり情報発信や文化の中心であり、技術を磨くなら東京が一番だと考えていたからです。それと、高校時代に東京の大学に進学を希望していましたが、それが叶わなかったのも理由の1つでした。実は子供の頃から東京に対する憧れが強かったんです。

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憧れの東京でクリエイターとして美容師を目指す

最初に就職活動として上京し、お客さんとして、いくつかの目当てのサロンでカットをしてもらいました。その中で、友人の紹介で2回くらいフェイズでカットをしてもらい、「こんな新しいサロンもあるんだ」って衝撃を受けましたね。それから面接を受け、10月に通信科で美容学校に入学し、12月にフェイズに入社しました。有名サロンでも、当時はまだ通信生として通わせてもらえた時代でした。まだ卒業前でしたが、3年生までに必要な単位は取得していたので、無事卒業もできました。ただ、母は私が美容師になることにすごく反対しました。母は、美容師としての苦労を私にさせたくないという思いから反対したようです。でも、私がやりたかったのは東京でのクリエイティブな仕事。流行を創り発信していく美容師であり、母の仕事とは方向性が違っていました。何とか母を説得し、自分の意思を貫きました。

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モデルハントの隊長として渋谷・原宿界隈を歩き回った

上京後は資金がなかったので、三軒茶屋で家賃が4万円の風呂なしアパートを借りていました。お風呂は同期のスタッフに借りるか、銭湯に行ってました。銭湯に行くといつも、自分の膝を頭に見立ててシャンプーの練習をしていました。これは先輩に教わったんですが、周りの人は不思議そうな顔で見てましたね(笑)。入社した当時は、まだ何も分からず、ダッカールを逆にして止めていたくらいでした。だから、ほとんどモデルハントに駆り出されていました。渋谷に行って公園通りに行って原宿に行って・・・。それを3往復くらいするんです。歩くのがすごく速い先輩がいて、一日中走りながら後をついて行ったこともありましたね。その後はモデルハントの隊長になったりして、今思えば楽しかったです。それから、自分自身で考えることがあって、悩んだ末に1年2ヶ月でフェイズを退職しました。そして次にヘブンスに入社しました。実は、ヘブンスに入社したのは、そのモデルハントがきっかけなんです。

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モデルハントによって周辺サロンの特長が見えた

フェイズに入社して土曜日以外は毎日モデルハントをしていました。それを約1年くらい続けていると、周辺のサロンが目についてお店の様子やスタッフのファッション、あるいはどんなスタイルを切っているかなどが自然と目に飛び込んでくるようになったんです。「ここのサロンはトンガってるな」とか「カッコいいスタイルを作ってるな」とか。当時のサロンは、キレイ系やストリート系といった分かりやすい特長に分けられていましたが、私はストリート系のサロンに魅力を感じていました。今ではサロンの差はなくなっていますが、当時はストリートやモードに憧れていたので、フェイズを退職してそんなサロンに応募しました。面接では、フェイズ時代のミーティングで鍛えられたアピール力や表現力で、熱く熱く語りましたね。熱くなりすぎて面接を仕切ったりしていましたから(笑)。その中で小松さんに気に入っていただき、ヘブンスに入社することができました。入社後モデルハントで撮影用のモデルを調達すると、すぐに撮影に同行させてもらえたのですごく嬉しかったことを覚えています。

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賛否両論を受けた作品に大勢のお客さまが来店

ヘブンスには8年くらい勤めました。当時はサロンワークだけでなく、撮影などいろんな仕事に興味を持っていました。やはり、スタート時点からクリエイティブな仕事をしたくて東京に出てきたので、それを実現したいという気持ちは強かったです。だから、副店長を任されてトンガっていた頃は、いろんなものに影響を受けてそれをヘアスタイルに落とし込むマルチな美容師になりたいと思っていました。例えば、アートや映画や音楽などに影響されて、それをデザインに応用できる美容師ですね。当時から業界誌での撮影も任されていて、自分だけ自由に表現することを許されていました。許されていたというか、上の言う事を聞かずに、自分のカッコいいと思ったスタイルを表現していたんですけどね。一般誌で発表した作品では先輩から賛否両論を受けましたが、結果的にそのスタイルにしたいというお客さまが多数来店されました。そんな私の潜在能力を見い出して認めてくれたヘブンスの幹部の人たちに対し、改めて尊敬と感謝をしました。

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独立後自然を求めて代官山にサロンを出店

ヘブンスでスタイリストをしていた当時は、常にカッコいい美容師になることだけを考えていました。だから、独立して自分のサロンを持つなんて考えてもいませんでした。ところが、在籍した8年間で副店長を1年、店長を4年、計5年間ディレクター業を務めました。それ以来、サロンワーク中心の仕事に移り変わり、自分が表現したいデザインを作る機会が少なくなってきたんです。そうなると、徐々にストレスが溜まってきてもっと自分のやりたいことをしたくなり、考えた末、独立することを決めました。その後、2003年の年末に退職し準備期間を設けて2004年の4月に代官山でOOO(オーオ)をオープンしました。独立を決めてから物件を探すうちに、なぜか自然や癒しを求めていたのか、それを感じるこの代官山に足が向いていました。

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お客さまに太陽のように輝いていただきたい

自然を感じる代官山で出店を決めて、最初にOOO(オーオ)をオープン。そして、5年後に支店としてYY(シカシカ)をオープンしました。いずれも、来店客やスタッフを大事にした温かいサロンづくりを目指しています。OOOは太陽を意味し、お客さまには永遠の美をモチーフにする場所に来ていただき、太陽のように輝いていただきたいという願いを表現しました。さらに、『輪』というコンセプトも含んでいます。そして、YYは鹿の角のような形で、逆にすると『人人』になるんです。これは、人と人のつながりを大切にしたいという、私たちのポリシーを表現しています。シカシカをオープンしたのは、お客さまが徐々に増えてきたことと、若いスタッフがデビューしたことで新しいステージを設けるためにオープンしました。独立当初は集客に苦労しましたが、以前お世話になった出版社が取材や撮影で来てくださり、その紹介記事で徐々にお客さまが来店されるようになりました。

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スタッフにとって風通しのよい環境を作る

サロンの運営に関しては、まず私がヘブンス時代に経験したディレクターとしてのさまざまなノウハウを管理職のスタッフたちに伝授しています。それを元に、彼らがレッスンマニュアルなどを組み立てて若手のスタッフ教育や技術指導を行っています。私は、マネージメントをしっかり行い、サロンの経営面を主に担当しています。当然、ディレクターミーティングやスタイリストミーティングを定期的に行い、1つのスタイルをどのようにしてレッスンに落とし込むかなども話し合っています。つまり、スタッフ同士のコミュニケーションを密に図りながら、常に風通しのよい環境作りを心がけているんです。さらに一人ひとりが考えてその意思を文章にしたり発言することが大切だと考えているので、教育面ではそんな自主性を重んじた指導も行っています。これらは、私が今まで経験して大事なことだと感じた部分を実践しているんです。

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「途中からおもしろくなってきた」という母の言葉

今後は、今まで通りコミュニケーションをよく図りながら、自然の成り行きで店舗をさらに増やすことも考えています。場合によっては、本店と支店を統合してさらに拡張移転もあるかもしれません。私自身は、日ごとに新しい発見があるのでそれをスタイルづくり、サロンづくりに活かしていきたいですね。私の母の言葉ですが、「美容師を50年やってきて、最初はよう分からんかったけど、途中からおもしろくなってきたんや」と言ったんです。私はすでに最初から楽しさを実感していますが、この言葉が頭に残っているんですよね。これが、美容を続けていく上で大切なことではないかと思います。最後に、この業界にいる若い人には、「好きなもの」をどんどん増やしていってほしいと思います。まず好きなスタイルを見つけること。そして、自分が勤めているサロンを好きになること。そして、好きなお客さまや好きなスタッフを増やすこと。この「好き」になることと、それを増やすことが美容師には大切で、そのために自分はどうあるべきかを考えて頑張ってほしいですね。どれだけ好きになれるかで、自分の言動も自然と変わってきますよ。好きなものがなければ、美容師としていいスタイルは作れないですから。

KEIさん(OOO)
EKんIさ(OOO)

KEI(ケイ)

OOO(オーオ)代表、ディレクター。香川県出身。山野美容専門学校(通信科)卒業。大学在学中に上京しPHASE(フェイズ)に入社。約1年2ヶ月勤務後、 HEAVENS(ヘブンス)に入社。在籍中に約5年間ディレクターを務める。2004年に独立し、同年4月にOOOをオープン。2009年4月には YY(シカシカ)をオープン。来店客とスタッフを大事にし、温かみのあるサロン展開をモットーにする。現在、サロンワークを中心に、ヘアメイク等もプロデュース。

シリーズ:この人から学ぶ、成功の秘訣「TBMG」

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