LebeL(ルベル)は、ヘアデザインイベント(コンテスト)『id 2025』ファイナルステージを3月17日、東京国際フォーラムにて開催。国内外から集結したファイナリストたちが、研ぎ澄まされた感性と圧倒的なクリエイティビティを競い合いました。
会場が一段と沸いたのは、メンズ部門でGold PrizeとSpecial PrizeのW受賞を果たしたAMANEさん(LECO)をはじめとする快挙の瞬間。熱狂に包まれた競技の模様と、栄冠を手にしたヘアデザイナーたちの喜びの声をお届けします。
「あなたの感性が、誰かの個性に。」ヘアデザイナーの創造性を解き放つコンテスト
コンセプトは、「あなたの感性が、誰かの個性に」。
『id』を通じてヘアデザインの価値を信じ、ヘアデザイナーが作るスタイルがお客さまの個性を引き出し、その魅力を開花させる瞬間をルベルは応援しています。
キャリアの垣根を越え、日本国内のみならずグローバルな視点でクリエイティビティを競い合う場として、毎年多くの理美容師が挑戦を続けています。ヘアデザインだけでなく、ファッションやモデルのパーソナリティを含めたトータルな世界観で表現することが『id』の醍醐味です。
2025年度も、異なる3つのアワードを通じて、多角的な視点からクリエイティビティを讃えました。
3つのアワードがもたらす、サロンワークへの新たな視点
Creative Design Award(クリエイティブ デザイン アワード)
予選を勝ち抜いたファイナリストたちが集結。日本、香港、台湾、マレーシアから選出されたレディース・メンズ各18名(計36名)が、その高い創造性と技術力を披露しました。
Salon Style Award(サロン スタイル アワード)
今回で3回目を迎え、応募総数は過去最多に。約2万人の生活者(一般ユーザー)によるリアルな投票・レビューが得られる「サロンワークに直結するコンテスト」として、その注目度は年々高まっています。
Selfie Award(セルフィーアワード)
次代を担う理美容学生を対象とした、セルフプロデュースによるフォトコンテスト。固定観念にとらわれない自由な表現は、美容業界の未来を切り拓くエネルギーに満ち溢れています。
圧巻の技術が火花を散らす、30分間の真剣勝負
当日のハイライトは、「Creative Design Award」ファイナルの競技タイム。競技エリアには、トップレベルの技術を一目見ようと多くのオーディエンスが詰めかけ、会場のボルテージは一気に最高潮に達しました。
会場を訪れていた観客からも、『id』への高い関心が寄せられています。
愛知県から先輩の応援に駆けつけたアシスタントの女性は、「全国から選りすぐりの技術が集まる特別な場。ヘアだけでなく、ファッションまでを含めたトータルな表現が間近で見られるのは本当に刺激的です」と語ります。また、過去にファイナル出場経験を持つ東京都の美容師(男性)は、「競技シーンをじっくり観察できるので、とても勉強になります。ファイナリストたちの所作やスピード感など、同業者として参考になる技術ばかりです」と、プロの視点で熱い視線を送っていました。
競技時間は30分。
ウェット状態から迷いなくハサミを入れ、大胆なカットでスタイルが形作られていく様は圧巻です。ダイナミックでありながら、指先ひとつひとつの動きは極めて繊細。目が離せません。
そして、カットクロスを外し仕上げに入る瞬間。モデルの「新たな個性」が解き放たれていく姿に、衣装の全貌に、胸が高鳴ります。
競技終了後には、審査員とファイナリストが直接対話するコミュニケーションタイムを実施。業界の第一線を走るトップクリエイターから、作品に対する深い洞察やアドバイスを受け取れるこの時間は、挑戦を続けるファイナリストにとって次なるステージへの大きな糧になることでしょう。
Column 1
Creative Design Award Final Stageのテーマ「Optimistic Attitude」とは?
多くのブランドが新任デザイナーによるデビューコレクションを披露した、2026年春夏シーズン。伝統的なメゾンコードを継承しつつも、各デザイナーが自身の思想や時代のムードを吹き込み、ランウェイはフレッシュでポジティブなエネルギーに満ち溢れていました。
そんな新しい局面で際立ったのが、「肩の力を抜いて日々をエンジョイしてほしい(Take it easy)」というスタンスです。目が覚めるような眩いカラーパレットや、装飾を削ぎ落としたモダンなエレガンス、そして固定概念を覆す意外性のあるスタイル。これらの潮流から導き出されたのが、今回のテーマ「Optimistic Attitude(オプティミスティック アティチュード)〜ポジティブで楽観的な姿勢〜」です。
混迷する社会情勢の中でも、ファッション、そしてヘアデザインくらいは明るくエネルギッシュに、自分らしく楽しんでほしい。このテーマには、デザインの力が人々の心を浮き立たせ、前向きな可能性を切り拓く一助となってほしいという、切なる願いが込められています。
ダブル受賞・トリプル受賞も!受賞者のコメントを一挙紹介
「Creative Design Award」「Salon Style Award」「Selfie Award」で、見事Gold Prizeに輝いた4名と、International Prizeを受賞した2名のコメントを紹介します。AMANEさんはGold Prizeに加え、ファッションも評価されSpecial Prizeとのダブル受賞を、DERRICK CHANさんはInternational Prizeに加え、Special PrizeとSilver Prizeとのトリプル受賞を果たしました。
吉岡 輝七さん(vaciland)
Creative Design Award レディース部門 Gold Prize
「モデルコンテストにチャレンジしたのは今回で2回目です。サロンで『何らかのコンテストに出よう』と言われて、ファッション性が大切にされている『id』への出場を決めました。受賞できて本当にびっくりしています。審査員の方々にコメントをいただけたことも、とても勉強になりました。
衣装はただ装飾的にするのではなく、1つひとつのアイテムをしっかり選んでレイヤードしました。ジャケットのスクエアなフォルムはボブのアウトラインに、トップスの素肌感は刈り上げに、サンダルのスタッズからパンクさを感じる前髪に。クラシカルなボブながら、ファッションとの連動を意識しました。おしゃれなものを作りたいと必死な中でも周りを見ると、同じテーマで作品を作っているのに表現方法が人それぞれでとても興味深かったです。コンテストに挑戦することで、サロンワークでヘアデザインを提供する際に引き出しが増えていくと思っています。これからも挑戦したいです。」
AMANEさん(LECO)
Creative Design Award メンズ部門 Gold Prize & Special Prize
「時代のアイコンになるような人物を作りたくて、カリスマ性やスター性を感じさせるために、ファッションとヘアのバランスを突き詰めました。ヘアでこだわったのは、とにかくモデルの骨格と髪質を生かすこと。スパイキーだけどウエイトは低めで、勢いがありながらも重めのボブの要素もある、絶妙さを狙いました。ファッションは目を引くように赤のワントーンに。アウターを決めてからパーツを追加していきました。
昨年もファイナルに出場しましたが衣装にかけるウエイトが大きすぎたので、今回は少し抑えてもっとヘアに向き合う意識をしました。日頃から技術と向き合うことは当たり前ですが、サロンワークよりも主体的に練習したり、実験できたりするのがコンテストです。かつての自分との違いや変化を発見できたり、出場し続けることで理解がどんどん深まっていきます。『LECO』には同じように挑戦し続けている仲間がいます。これからも一緒に高め合っていけたらと思います。」
DERRICK CHANさん(CERES SALON)
Creative Design Award レディース部門
Silver Prize & Special Prize & International Prize
「ヘアデザインはレイヤーをたっぷりと入れて、衣装はフォーマルな印象のシャツとウエディングドレスの素材のスカートを組み合わせてトレンドを意識しました。
日本に来る前に、精一杯準備を重ねて、3つの賞をいただくことができ、驚きました。今までの殻を破り、新しいものを生み出すことはとても難しい作業でした。準備や練習は大変でしたが、頑張ってよかったです。日本で自分の作品を披露できて光栄でした。」
王梅 May Wangさん(OOO-ing Studio)
Creative Design Award メンズ部門 International Prize
「衣装は、ボタンをたくさんあしらったデザイン性のあるものを選びました。トップスはタイでフォーマルに、ボトムはスポーティなスタイルを組み合わせてコントラストをつけました。ヘアカラーは、黒ベースにところどころ色を使ってメリハリのあるデザインに。稲妻のようなデザインがポイントです。バランスを試行錯誤しました。とても大変でしたがいい結果を信じて、頑張ることができました。ほかの美容師さんの作品を見て、刺激を受けました!」
Column 2
テーマやイメージなど6つの審査項目で総合評価
Creative Design Awardは、総勢15名の審査員が6つの項目でジャッジ。総合点で評価されます。①テーマを読み取りデザインとして表現できているか、②ヘア・コスチューム・メイクのトータルな印象はどうか、③テクニックの完成度、④従来にない新規性が盛り込まれているか、⑤モデルの個性を引き出し、似合わせているか、⑥カットがしっかりと施されているか(変化の度合い)が、厳正に審査されます。
生活者から支持されたNo.1のサロンスタイルが決定
細田 真吾さん(COA)
Salon Style Award Gold Prize
「レイヤースタイルがトレンドではありますが、お客さま目線では重めから軽めへのスタイルチェンジは勇気がいると思います。またSNSでは、若年層に人気のスタイルというイメージがあると思います。なので軽さがありつつも、ライン感があって重みも感じられるレイヤースタイルを提案しました。ジャケットを合わせてオフィススタイルを連想させながらも、色味をブラウンにして抜け感を出しコンサバにしすぎず、リムレスのメガネでおしゃれさを意識。さまざまな要素を組み合わせて、1枚に仕上げました。ターゲットにした20代後半から30代の方から、リアルに支持をいただけてうれしいです。サロンワークでは再来店を一つの評価として体感することができますが、どんな方から自分のスタイルが支持されているのかをデータで把握するのは難しいことです。この部門に挑戦してみて、リアルな声を知ることができました。大きな意義がありました!」
Column 3
20代〜40代のファション感度の高い2万人の生活者が審査するサロンスタイルアワード
Salon Style Awardは、これから支持されるサロンスタイルを創作してフォト作品を投稿するコンテストです。20代〜40代のファッション意識の高い2万人の生活者が審査員となり、ナンバーワンのスタイルを選出します。
サロンワークの参考になる生活者のリアルコメントが参加者全員にフィードバックされ、ご自身の作品がどんな年代・好みの方から支持を得られているかが明らかに!普段はあまり聞けないご自身のスタイルへの評価に触れ、今後のサロンワークに生かすことができます。
美容学生が自身をモデルにフォト作品を制作!選ばれたのは…
佐藤 杏夏さん(福岡美容専門学校 福岡校)
Selfie Award Gold Prize
「割った鏡を床に置いて映り込みを撮影してみたり、浴衣で遊びに行ったお祭りで偶然素敵なシーンを見つけたり、イメージに合う撮影スポットを歩き回って探したり。友人に協力してもらいながら、どの作品も撮り方にこだわりました。ヘアスタイルでは、髪色が派手ではないので、エクステやリボンを使って、試行錯誤しながら個性を表現しました。こんなにもヘアアレンジやメイクに挑戦したのは初めてです。1年前とは違う自分の姿を表現できて、結果を出せたことがうれしいです。将来はお客さまのなりたい姿を叶えられるような、美容師になりたいです。」
Column 4
スタイリスト相澤樹さんが、ノミネートした美容学生に向けてセミナーを実施
ファッション業界にとどまらず、多方面で才能を発揮し、個性的で可愛い世界観を表現する、スタイリスト・相澤樹さん。アシスタント時代から現在に至るまで、どのような努力を積み重ねてきたのか。クリエイターの先輩として、セルフィーアワードにノミネートした美容学生に伝えました。
継続こそ力なり!壇上の審査員からのメッセージ
「『id 2025』にチャレンジした方は、国内外で2000人にものぼると聞きました。コンテストは普段のサロンワークとは一味違いますが、約80万人の理美容師が日本にいる中でチャレンジしている人はほんの一握りと言えるでしょう。
美容師という職業はチャレンジしていないと時代の変化をとらえることはできません。美しさやかっこよさは日々アップデートされています。この会場で、今日受賞したファイナリストの作品を見て、技術が上手なだけでなく、すごく感じるところがありました。美しく作りたい。かっこよく作りたい。気持ちが伝わる作品が多かったです。学びをアップデートし、表現する、つまりアウトプットする場所があることはとても大切です。結果が残せなかった人も、来年ぜひチャレンジしてほしいと思っています。」
(木下 裕章さん/KINOSHITA GAIEN EAST STREET〈Creative Design Award審査員〉)
「改めてクリエイションの大切さに気づかせてもらいました。サロンワークが1の可愛さを100倍にすることだとしたら、クリエイションは0から1を生み出すことだと解釈しています。サロンワークとクリエイションの両立といった議論はありますが、分けて考えるのではなく、延長線上にあるものなのだと思います。
美容業界や組織をミラーボールだと考えてみてください。スポットライトが当たった面は輝きますが、ミラーボールには裏も、表もありません。それぞれの場所で、1つひとつの面が輝いています。ただし輝き続けないとくすんでしまう。だから継続が大切です。クリエイションも同じように、去年の悔しさが今年に繋がります。やり続けることが大切です。それがお客さまの笑顔やハッピーを作ります。業界を盛り上げるためにも、ミラーボールのようにみなさんが輝けますように。来年もまた会いましょう!」
(福井 逹真さん/peek-a-boo〈Creative Design Award審査員〉)
「3年連続でアドバイザーを務めていますが、年々トレンドのスタイルが変化しています。3年前はショートが、昨年はロングや韓国風が多く見受けられましたが、今年はミディアムが多かった印象です。「Salon Style Award」はサロンスタイルの変化を感じ、リアルなトレンドやお客さまのニーズを確認できる場所だと思っています。今後も発展していくことを願っています。」
(兼井 遼さん/blink〈Salon Style Awardアドバイザー〉)
取材・原稿 米山 奈津美
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