カスタマージャーニー

基本から学ぶ!サロン経営の知識

なぜリピートされない?「カスタマージャーニー」で原因を見える化!

「基本から学ぶ!サロン経営の知識」は、サロン経営に役立つ知識をやさしく解説するシリーズ。今回のテーマは、お客さまの行動や心理を可視化してリピートにつなげるための考え方「カスタマージャーニー」です

既存のお客さまの来店周期が伸び、お店全体のリピート率が落ちてきていることに悩む中山店長。

スタッフがお客さまのニーズをつかみきれていないようにも感じています。


この記事では、リピートが伸び悩む原因をお客さま視点で整理し、改善につなげる策を考えるための考え方「カスタマージャーニー」を、オーナーの池谷さんとのやりとりをとおして紹介します。

基本から学ぶ!サロン経営の知識
サロンの継続的な繁栄や成長のために、時代にフィットする戦略的思考の充実とサロンビジネスの基礎を解説します。

売上不振や競合増加・・・店長のお悩みを「3C分析」で整理! 

なぜリピートされない?「カスタマージャーニー」で原因を見える化! ★今回はコチラ

サロン数字_サロン売上構造

組織マネジメント_マネジメント

コンプライアンス_個人情報保護法

登場人物

池谷オーナー

池谷さん(オーナー)

オーナーとして長年お店を経営。中山店長から相談されることが多く、サロン経営の知識をベースにアドバイスを送っている。

中山店長

中山さん(店長)

人気スタイリストとして長年お客さまから支持されてきたが、最近は売上の伸び悩みと近隣の競合増加に頭を悩ませている。お店全体の成長に向けて、池谷オーナーから経営の知識を学んでいる。

リピートが増えない…中山店長、まず何から見直す?

店長の中山さんは最近、お店全体のリピート率が落ちてきていることに悩んでいました。スタッフがお客さまのニーズをつかみきれていないようにも感じます。原因を探りきれないなか、中山店長はオーナーの池谷さんに相談することにしました。


中山

お店全体のリピート率が落ちてきている気がして…。スタッフもお客さまのニーズをつかみきれていないように感じるんです。

オーナー

なるほど。お客さまのニーズも多様になってきましたし、調べれば情報もいくらでも手に入る時代ですからね。こういうときは、お客さまがどう動いて、どんな気持ちでいるのかを、改めて整理してみるといいですよ。「カスタマージャーニー」という考え方が役に立ちます。

店長

カスタマージャーニー?カウンセリングの練習とは違うんですか?

カスタマージャーニーとは?

オーナー

カスタマージャーニーを直訳すると「顧客の旅」です。

お客さまがどんなきっかけでうちのお店を知って、どんな気持ちで来店して、なぜまた来てくださるのか、その一連の流れのことなんですよ。そして、その行動や気持ちの変化を時系列でまとめた図を「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。

店長

サロンを探し始めてから、また来ていただくまで全部を、1枚の図にするんですね。

オーナー

そうです。マップにまとめると、お客さまがどの場面で期待して、どの場面で不安や迷いを感じているのかが見えてきます。動き全体を俯瞰できるので、どこでつまずいているのかを見つけやすくなりますし、スタッフ全員が同じ図を見て心理を共有できるので、お店全体でお客さま目線の対応がとりやすくなるんですよ。

カスタマージャーニーマップの作り方

オーナー

カスタマージャーニーマップの作り方は、大きく5つのステップに分かれます。

カスタマージャーニー

1.テーマを決める

まず、何のために作るのかを決めます。

目標を「新規のお客さまの来店比率を15%に上げる」のように数字にすると、この後の作業がぶれません。


2.ペルソナを設定する

次に、どんなお客さまを思い描いて考えるのかを決めます。


3.フォーマットを用意する

お客さまの行動や心理を書き込む土台をつくります。横軸に行動の流れ、縦軸に行動や心理、対応策を置きます。


4.行動・心理を書き込む

設定したお客さまが、各場面で何を考え、どう感じているのかを書き込みます。


5.対応策を検討する

お客さまの不安や課題に対して、お店ができることを考えます。

オーナー

言葉だけだとイメージしづらいので、実際にうちのお店を例に1枚作ってみましょう。

【具体例】サロンのカスタマージャーニーマップ

オーナー

まず決めるのが、テーマと想定するお客さま像です。ここでは、うちの店のターゲットである大人女性を想定して、「新規のお客さまの来店比率を15%に上げる」というテーマを設定しましょう。ペルソナ(お客さま像)は、たとえば以下のような方です。

▼今回のペルソナ

・都内に住む、パートタイマーの主婦

・家事や育児に忙しく、2〜3ヶ月に1度のペースでカットとヘアカラーに来店

・美容や健康への意識が高めで、自分の時間も大切にしたい

店長

実際にいらっしゃるお客さまの顔が浮かんできますね。

オーナー

そうですよね。このお客さまが、うちのお店を知って、来店して、その後どうするかを5つの場面に分けて見ていきましょう。

テーマ

認知:お客さまに知ってもらう

オーナー

まずは、お店を知ってもらう場面です。

このお客さまは、SNSやネット検索でサロンを探していて、「おしゃれで、料金が高すぎないお店がいいな」と考えている段階ですね。そこでお客さまに候補の一つとして見つけてもらうために、魅力が伝わる情報発信が要になります。

▼このときの対応策

・SNSを強化して接点を増やす

・ヘアスタイルや料金を分かりやすく見せる

・スタッフ情報を充実させる

オーナー

この時点では、まだお客さまはうちの存在を知らないんですもんね。まず見つけてもらうことが第一歩ですね。

比較検討と評価:ほかのお店と見比べる

オーナー

次は、いくつかのお店を見比べる場面です。

この段階では「自分に似合う提案をしてほしい」「手入れが楽だといい」と条件を照らし合わせていて、写真の印象で評価が上下しやすいところです。

以下のように、お客さまの期待や不安を踏まえて、「自分に合ったサロンだ」と感じてもらう工夫が必要になります。

▼このときの対応策

・30〜40代向けのヘアスタイルや旬なカラーの写真を増やす

・ヘッドスパの充実度を伝える

・口コミの評価が高まる取り組みをする

店長

たしかに、私自身もお店を選ぶときは写真と口コミをよく見ます。

来店:実際に施術を受ける

オーナー

いよいよ来店です。

お客さまは、お店に入ったときの雰囲気やカウンセリング、仕上がりなど各場面で「思っていた通りかな」と確かめています。その一つひとつの場面で期待に応えられるよう、ていねいに対応していきましょう。

こうした来店時の体験が、その後の口コミやリピートにつながっていくんですよ。

▼このときの対応策

・新規のお客さまへのカウンセリングを充実させる

・スパやシャンプーの癒しの環境(香り・照明)を整える

・ホームケアのアドバイスを強化する

店長

ここは、私たちの腕の見せどころですね。

購買後:帰宅してから次回まで

オーナー

最後が、お帰りいただいたあとの場面です。

仕上がりに満足すれば、口コミを書いてくれたり、知り合いに紹介してくれたりします。

でも、そうでなければほかのお店を探してしまいますし、満足していても「自分で再現できるかな」「きれいがいつまで続くかな」という不安は残るものです。だからこそ、お帰りいただいたあとにどうフォローするかが、次にまた来ていただけるかの分かれ目になります。

▼このときの対応策

・2週間後、4週間後、6週間後と、時期を分けてアフターフォローする

・紹介につながる仕組みを用意する

・口コミを書いていただきやすい環境を整える

店長

リピートにつなげるには、お帰りいただいたあとが大事なんですね。

オーナー

そうですね。この場面まで気を配れると、また来たい、紹介したいと思っていただけますよ。

まとめ:お客さまの心理を整理し、リピートにつなげよう

―池谷オーナーのアドバイスを受けて、中山店長の表情も変わってきました。

店長

お客さまがどう動いて、どんな気持ちになるのか。スタッフみんなで共有すれば、リピートにつながらない原因も見えてきそうです。

オーナー

そうですね。カスタマージャーニーは、お店の都合ではなく、お客さま視点で考えるからこそ効果が出ます。それと、お客さまを取り巻く環境は変わっていくので、一度作って終わりにせず、定期的に見直していきましょう。

店長

はい。作ることが目的にならないように、さっそく実践します。

今回の話から学ぶこと:カスタマージャーニーのポイント

カスタマージャーニーマップは、お客さま視点で作ってこそ!


お客さまがサロンを探し、来店し、またご来店いただくまでの行動と心理を、時系列で整理するのがカスタマージャーニーマップです。大切なのは、お店の「こうあってほしい」ではなく、お客さまの視点で作ること。そして一度作って終わりにせず、環境の変化に合わせて見直していくことです。

今回の内容は「モバスク」にて動画で学習いただけます

WHAT'S? モバスク
理美容師さまのキャリア支援を目的とした、最新技術とビジネス知識を体系的に学べるオンラインプラットフォーム。いつでも・どこでも学べる仕組みにより、個々のレベルやキャリアに応じた継続的な成長をサポートします。


タカラベルモント共通IDがあれば無料で学習を始められます。

▶モバスク紹介記事
https://salon.tb-id.com/scope/mobasuku260609_01


▶モバスク ページ・新規登録

https://www.tb-net.jp/cosmetics/education/


▶モバスク ログイン
https://lebel.learningbox.online/

※今回の記事の動画は「モバスク」→「ビジネスコンテンツ」→「店舗運営」の中にあります

モバスク

TB-PLUSは、タカラベルモント株式会社が運営している<サロンとあなたの“明日”に役立つ情報サイト>。

クリエイティビティを刺激するトレンド情報からサロン経営のヒントまで、成長と意欲につながるトピックやノウハウをお届けし、あなたのサロン人生を応援していきます。


\友だち追加 お願いします♪/

LINE公式アカウント タカラベルモント for salonで、最新情報を発信中!

「特集:技術を磨き、知識を深める。スキルアップにつながるヒント」の他の記事

この記事は参考に
なりましたか?

この記事は
参考になる!

この記事を
あとで読む!

My:PLUS
このページに設定されている「カテゴリ」「#タグ」です。チェック(プラスマークをクリック(タップ))をするとMy:TB-PLUSで最新の情報を受けとることができます。

あなたの興味のある「#タグ」や「カテゴリ」「シリーズ」などを「気になる!」登録すると、関連するコンテンツがMy:TB-PLUSに自動で表示されるようになり、最新のコンテンツを見落とす心配や、コンテンツを探す必要がなくなりとっても便利です。

開く
サンキュー!
ひとことポスト

日常で感じている、あれこれや、TB-PLUSへの要望、励まし、不満・・・などなど、どんなことでもお気軽に「ひとことポスト」におよせください!

  • ※匿名での投函です。(個別の回答はできません。)
  • ※集まった「ひとこと」は、TB-PLUSで公開、コンテンツ制作の参考にさせていただくことがあります。
My:TB-PLUSにログインをすると
参考になる!登録した記事が
My:TB-PLUSに保存されて
また読みたい!と思った時などに便利です♪
ログインをしないまま「参考になる!」をする方は
以下のボタンをクリック
※ログインをしないまま「参考になる!」をクリックした場合、 ブラウザのcookie情報がクリアされるまでは内容は保存されます。
My:TB-PLUSにログインしていただくには、
TAKARA BELMONT 共通IDへの新規登録(無料)が必要です。
My:TB-PLUSにログインをして
参考になる! あとで読む 気になる!

を活用しよう!

My:TB-PLUSにログインしていただくには、
TAKARA BELMONT 共通IDへの新規登録(無料)が必要です。